この事件の推理は、歩夢と侑が推理をすることにした。
「犯人は、その女と付き合っていたわよね。」
「うん、噂を聞いたけど。」
「その男が、田沢湖の事件と関係しているのかな。」
「歩夢。」
「何、侑ちゃん。」
「あまり考えたくないんだけど、もしかしたら浮気しているって事は。」
「えっ、まさか、侑ちゃん冗談でしょ。」
「そのまさかよ。」
「なるほどね。」
そこへ、南がやって来た。
「おや、歩夢ちゃんと侑ちゃん。」
「あっ、南さん。」
「田沢湖で起きた事件の事だけど、溺死にしてはちょっと疑問に思ったの。」
「えっ、それ本当か。」
「誰かに毒を混入して、それを飲んで田沢湖で死んだんじゃないかな?。」
「ほう、なるほど。」
「でしょ。」
「うん、確かにそうだ。」
「問題は、犯人は誰かって事ですよね。」
「そこなんだよな。」
そして、高山が駅のホームで聞き込みをして見たが。
「えっ、白いコートとサングラスをかけた男を目撃した。」
「ええ、東北新幹線のホームでか。」
「はい、女と一緒に新幹線に乗る所を目撃しましてね。」
「なるほど、それで年齢は分りますか。」
「そうだな、年齢は32歳ぐらいの男だったな。」
高山は高杉に報告した。
「何、32歳ぐらいの男が二長に会っていた。」
「はい、目撃者の話ではサングラスとコートを着ていたが年齢は32歳ぐらいの男と言っていました。」
「と言う事は、その男が怪しいって事か。」
「はい、その可能性があります。」
「よし、その線で捜査してみようか。」
「それから、2人の女の子から情報提供です。」
「何、田沢湖で起きた水死体は犯人に毒殺直後に死亡したと考えられるんです。」
「そうか、その方法も考えられるな。」
と、高杉は言った。
「その男を追ってくれ。」
高杉は、直ちに秋田県警に連絡した。
「なるほど、すると毒殺直後に田沢湖で溺死したって事か。」
「はい、東京駅で毒入りの紅茶を渡したと思われます。」
「そうか、犯人はそれを利用したのか。」
「そうです。」
「わかりました、早速この線で捜査してみます。」
と、電話を切った。
「もしかしたら、彼女も推理したそうだな。」
「この2人にも1本取られましたな。」
と、菅原は言った。
「まさに、女探偵だな。」
「ええっ」
高山は札沼にその男に気を付けてと注意した。
「白いコートとサングラスをかけた30代ぐらいの男に会ったら注意してくれ、見つけたら知らせてくれ。」
「わかったわ、高山君。」
と、言って札沼はこの日東北新幹線で車内販売の日だった。
そして、犯人は現れるのだろうか。