魔払い纏いのラスボス系デュエリスト   作:閃刀姫使いアルジェ

8 / 18
デュエル……できませんでした(次回長くなる)


第8話

「精霊界への門は開けたけど……」

 

 何か言い淀んだ様子でラヴィは美香を見る。

 美香はそのいつもと違うラヴィの様子に首を傾げる。

 

「………何?」

「はぁ、ラヴィは心配しすぎ。」

 

 その理由に何か気づいているヒナはそれの心配を否定する。

 ラヴィは「そうだね」と呟き、指を鳴らす。

 すると、3人の前に大きな白い、黒い丸い何かが現れる。

 

「それがエクソシスターの世界線の扉。そこで美香がどうするか美香の勝手。ラヴィには関係ないよ?」

「………それで協力が得られるなら……」

 

 ラヴィは私が少し不安を抱いているのに気づいているのかもしれない。

 だが、私の目的には必要なこと。

 

 

 

 ……邪魔になるなら消さないといけない───

「それはダメ。」「ラヴィとの約束。決して、エクソシスター達と敵対しちゃダメ。」

 

 有無を言わせないような威圧感。普段のラヴィからは感じれない絶対的なナニカ。

 それに私は頷くしかできなかった。

 

 

 

 

285:名無しのデュエリスト

で?ラヴィは精霊界に行かないの?

 

286:甘え風

「ラヴィはラヴィですることがあるから」ですって

 

287:名無しのデュエリスト

何をするんですか?

 

288:セラコン

こっちにとって大事なことよ

 

289:名無しのデュエリスト

へぇ

 

290:聖女系ラスボス

とりあえず行ってくる

 

291:名無しのデュエリスト

これでイッチもイレーヌの力手に入れれるといいなぁ

 

292:名無しのデュエリスト

だねぇ

 

293:名無しのデュエリスト

しかし、ラヴィよく精霊界への扉開けたなぁ

まぁ、ラヴィなら行けるか

 

294:セラコン

結構大変だったから褒めなさいよね〜

 

295:名無しのデュエリスト

はいはい

 

296:名無しのデュエリスト

すごいすごい

 

297:名無しのデュエリスト

甘え風はイッチについて行くんだ

 

298:甘え風

うん

精霊界を見たいってのもある

 

299:セラコン

誰もどうして褒めないのよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!

 

 

 

 

 

 

「……ここがエクソシスター達……エリス達が暮らす世界……」

「荒廃してる……ディストピア世界だっては知ってたけどここまでね……」

 

 見渡す限り荒土の土地。

 僅かに生えている草がこの世界が如何に“終わっている”か表している。

 

「………こんな………こんなどうでもいい世界をエリス達は護っているの……?」

 

 

 

「貴方達!ここで何をしているんですか!」

「………誰?」

 

 そこに、2人の少女が現れた。

 軍服のようでそうでない、しかし、あからさまに戦うような服装。

 ヒナは持っているマシンガンを構える。

 

「私たちはチーム、ペオニアの聖女です。貴方達は何者ですか。」

「成程。貴方たちは舞台裏の聖女たち……ね。」

 

 ヒナは彼女達をそう表現した。

 それに首を傾げる3人。

 ここにラヴィがいたらこう解説するだろう───彼女達はエクソシスターの世界にいる名もない少女達……だと。

 そしてラヴィが来なかった理由も。

 

 

「貴方達は何者か、早く答えなさい!」

 

 そんな絶叫とも取れる声を聞いて、ヒナは思考の海から帰還する。

 そして、哀れみの表情を浮かべた。

 

「な、なんですか!貴方達は誰か聞いてるんですよ!」

「……貴方達は悪魔ですか……?」

 

 美香がそんな彼女らのことを可笑しそうに笑った。

 確かにそうなのだ。

 それに釣られてヒナも笑う。

 

「悪魔……ふふっ、悪魔ねぇ……私が悪魔なら貴方達をすでに殺していそうなものだけど?」

「貴方たち2人程度で勝てるとでも?ふふっ、私たちを倒したければリリウムクラスを持ってきなさい。」

 

 その言葉に反応して武器を構える2人。

 

(あれ?ヒナ、その言葉で警戒させてない?)

(あら、この程度の挑発で釣られるのね。)

 

 2人が小声でやり取りするのが気に入らないのか、苛立ちだすペオニアの2人。

 それにヒナは睨みながら、

 

「その程度で苛立つんじゃない」

 

 殺気を滲み出せながら、今にもマシンガンで全員を撃ち抜くような、そんな圧をかけた───ら

 

「「ひぃっ」」

 

 ペオニアの2人は腰を抜かし、抱き合って震え出した。

 それに溜息が1つ。

 1人の少女が軽快な足音と共に懐中電灯を片手に歩み寄ってきた。

 

 

「1つ、最初に悪魔かどうか確認しないこと。2つ、悪魔かどうかの判断を正確にすること。3つ、力量差を判断した瞬間、動けるようにすること。逃げることも大事。」

「「ソ、ソフィア様ぁ!?」」

 

 彼女は少し恥ずかしそうに帽子を深く被り、高らかな声で宣言した。

 

「光の天に、エクソシスターに選ばれたマスターよ………隊長が待っている。」

「ッチ………………エリスお姉さんはなんて言ってた?」

 

 若干嫌悪感を抱くように睨んだ美香。

 それを消すかのようにすぐに別の質問で空気を切り替える。

 また溜息がソフィアから漏れた。

 

「マスターの自由だってさ。ただ、あの吸血鬼だけはダメって言ってたけど。」

 

 

 

 

 

「いらっしゃい、美香。あの吸血鬼の力を借りたのね。イレーヌは少し出ているわよ。」

「……流石エリスお姉さん。私が来た理由わかってるんだ。」

 

 廃れた商業施設の一角。そこにイレーヌ以外の「エクソシスター」がいた。

 美香は真っ直ぐとエリスの瞳を見る。

 

「はぁ……わかった。イレーヌは「待って、エリス隊長。1つお願いがある………………美香、貴方の覚悟を見せて。」……ソフィア、そうね。貴方は疑ってたもんね。」

 

 ソフィアはエリスに待ったをかけた。

 それをエリスは肯定する。その気持ちはエリスにもわかるから……

 

「わかった。ソフィア………勝負だ。」

「1つ、勘違いしないでほしいことがある。“エクソシスター”としては、貴方と私は敵対しなければならない。」

 

 

 

「でも、エクソシスターではなく、唯のソフィアとしては貴方に協力したい。だからこそ、だからこそ本気で来い。」

「わかった。」

 

 

「「デュエル」」

 

 美香(後攻) VS エクソシスター・ソフィア(先行)

 

「あ、そうそう。私がエクソシスター使うと思ったら大違いだよ。行こうか、フィールド魔法、神碑の泉。」

「ちょっと待って!?」

 

 ソフィアの1枚目を見た瞬間、叫ぶヒナ。

 

「ヒナ、少しうるさい。」

「いや、ちょっ、それどころじゃないわよ!?」

 

 ソフィアが使った魔法。

 それはエクソシスターではなく……

 

「この神碑P.U.N.K.デッキがどうしたの?」

「いや、いやいやいやいや!」

「ソフィア……まだ?」

 

 ヒナは頭を抱えて、2人のデュエルを見ることになった。

 エリスは苦笑いしていた。




最近Pデッキ練習してるけど難しいね

神碑P.U.N.K.はマスターデュエルで自分が使ってるデッキです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。