「神碑P.U.N.K.ねぇ……」
手に持っているタブレット端末を見ながらそう独り言を漏らした。
ゆっくりと脚を組み、その“映像”を面白そうに眺める。
「準完全体制持ちの高打点に神碑の妨害、そして消える山札。どっちが勝つかなぁ。」
そして、彼は指を鳴らした。
すると1皿のクッキーとコーヒーが現れる。
「多分有利なのはソフィア…………勝つのは美香。」
彼はクッキーを齧り、眼を瞑った。
まるで何かに、
何かに祈るように、そのアザリアに光る眼を閉じた。
「神碑、それは現代における害悪デッキであり、正直戦いたくないくらい面倒で○ね。」
「………ヒナ?誰に説明してるの……?」
神碑を知らない人に。
そう呟いたヒナを視線の端にやり、美香はソフィアの取る手を確認する。
そうして手札を見て、呟いた。
「あ、これ無理。」
ソフィア、彼女は罪に関することを“見れる”らしい。
その罪こそが彼女にとっての悪魔かどうかの判断材料。だからこそ、彼女はすぐに悪魔かどうかわからない。
だからこそ、彼女は感覚を磨いた。眼を磨いた。
そして、彼女の効果、1枚ドロー。
「私の能力は、相手に合わせて力を、妨害を引き出す能力。いわば“審判者”。エクソシスターの中でも異質でしょ?」
だからこそ、無理。
彼女が“エクソシスター・ソフィア”だからこそ無理。
手札にはエクソシスターにとっては理想的な手札だが、妨害としては無理、何もできない。
先行ならどうにかできたのだが、今は後攻だ。
「神碑の穂先。デッキからまどろみの神碑を回収。そして1枚、除外してね。」
「ハーピィの羽根箒。」
「まどろみの神碑の②の効果。EXモンスターゾーンに神碑の翼フギンを出すね。チェーン1、フギンで手札1枚捨てる。破壊の神碑を捨てるね。チェーン2、神碑の泉。さーて、処理と行きますか。墓地の神碑速攻魔法3枚戻して3枚ドロー、フギンの効果でデッキから神碑の泉をサーチ。」
神碑の翼フギン DFE0
「じゃあP.U.N.K.の展開に移るね。Ga─P.U.N.K.ワゴンを召喚。①の効果、600LPを払い、デッキからフィールド魔法、P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッションを手札に加えるね。そしてそのままエクストリーム・セッションを発動。そしてNo─P.U.N.K.フォクシー・チューンの②の効果。手札の解呪の神碑を捨ててデッキからUk─P.U.N.K. 娑楽斎を特殊召喚。そして①の効果を発動して、600LP払い場の2体で融合、Uk─P.U.N.K.カープ・ライジング。サイキック族の効果でLP払ったから1枚ドロー。」
Uk─P.U.N.K.カープ・ライジング DFE2600
ソフィア LP8000→6800
「長いッ!」
ヒナが叫んだ。
美香は「おまいう」と言いたげな目で見ている。実際、ヒナの展開より、美香やラヴィの展開の方が短いだろう。
しかし、これはあまりにも長い。
だって、
「カープ・ライジングの効果。リリースして、デッキからNo─P.U.N.K.セアミンとNo─P.U.N.K.ディア・ノートを特殊召喚。セアミン効果でLP600払いデッキからNo─P.U.N.K.オーガ・ナンバーを手札に加える。エクストリーム・セッション効果で1ドロー。そして 2体でシンクロ、混沌魔龍 カオス・ルーラー。」
混沌魔龍 カオス・ルーラー ATK3000
ソフィア LP6800→6200
「カオス・ルーラーの効果がチェーン1、墓地のNo─P.U.N.K.ディア・ノートの効果がチェーン2。墓地からセアミン蘇生して、カオス・ルーラー効果。墓地からデッキ上5枚を墓地に送ってその中から光or闇回収。怒れる嵐の神碑、輝く炎の神碑………あっ、ダイノルフィア・フレンジー、凍てつく呪いの神碑、Ga─P.U.N.K.ワゴン。回収は無しね。じゃあ───」
「ねぇ、待って?待って!?」
またヒナが待ったをかける。
だが、ヒナがすぐに声を上げなければ美香が声を上げていただろう。
「なんでダイノルフィア入ってるの!?ねぇ!?神碑P.U.N.K.って言ってたよね!?」
「入ってるからですよふんふふーん。」
ソフィアは明後日の方を見て、鼻唄を歌っていた。
しかし、神碑P.U.N.K.にダイノルフィアを添えてとかいうごちゃ混ぜデッキに驚愕しない方が可笑しい。
「うん、じゃあ続けるね。2体でシンクロ召喚。サイコ・エンド・パニッシャー。さて、美香はこの子をどうやって突破する?最後に神碑の泉を発動しなおして、カードを1枚伏せてターンエンド。」
サイコ・エンド・パニッシャー ATK3500
「……簡単にいえば、準完全体制に打点上昇能力持ちに魔法罠破壊対策、神碑の泉を貼りつつ手札は4枚……ね。」
ソフィア LP6200
場 神碑の翼フギン DFE0 (EX)
サイコエンドパニッシャー ATK3500
伏 1枚
手 4枚
「ライフがこちらの方が低い限り、エクソシスターではほぼ突破不能のサイコ・エンド・パニッシャーに、神碑による妨害をどう突破する!」
ソフィアは帽子の鍔を持ち、カッコつけるように構えた。
「ドロー、メインまでいい?」
「無視!?」
しかし、ソフィアがどんなことをしようが、美香には関係ない。
美香は淡々と進めようとする。
「………エクソシスター・パークスを発動。800LP払ってデッキからエクソシスター・マルファを手札に加える。」
「じゃあ、ダイノルフィア・フレンジー。LP半分払ってデッキからダイノルフィア・テリジアとEXデッキからダイノルフィア・ステルスべギアを墓地に送って、ダイノルフィア・レクスタームを出すね。」
美香 LP8000→7200
ダイノルフィア・レクスターム ATK3000
ソフィア LP6200→3100
「っち、レクタームスもね……」
「これでより強い盤面になったけどどうする?ふふふ、ははは!」
勝ち誇ったように、少しカッコつけたように高笑いするソフィア。
確かに強力な場だ。
エクソシスターのレベル4はいいものの、エクシーズモンスターはレクスタームに大半が引っかかってしまう。
唯一、引っかからないのがジブリーヌであるが、そこから能動的に展開できるわけでもない。
「これで私の勝ちにまた………」
「じゃあラーの翼神竜-球体形をソフィアの場に出すね。」
「えっ」
「えっ」
場を固めていた3体を全て飲み込み、1つの金色の球体が現れた。
ラーの翼神竜-球体形 ATK0
「えっ」
「じゃあ、コズミック・サイクロンで神碑の泉除外。」
「えっ、ちょっ」
「マルファを宣言、何かある………?」
「待って、えっ、特殊召喚じゃないの?」
しかし、ラーの翼神竜-球体形は召喚である。
驚きすぎて言葉が出ないソフィアとヒナ。
それを無視して続ける美香は、心底面倒くさそうに言った。
「うざい、精々ラヴィみたく叫んでろ。」
「酷いってばぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」
ソフィアは叫んだ。
それはもう、ラヴィのように。
「ソフィアお姉様?みっともないですわよ?」
「…………美香、少し手心を加えようと思ってたけど……容赦する必要はないみたいね!」
エクソシスターの“審判者”が美香を襲う……………
「まぁ、私のターンだけど。」
アンケートのお知らせ
現在、オリカを使うかどうか思案中です。
どうしても主人公君(遊斗)が美香に勝てないんです
なので、美香ちゃんにぶっ壊れ(?)オリカを4枚ほど追加するかも知れませんが、正直悩み中です(っていうかなんで美香に)
なので、アンケートとります。
結果次第では今の話がひと段落して1話やった後に1枚だけお披露目して、その時の反応でさらに決めるという方向性にしようと思っています。
オリカ使ってOK?
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オウケイ
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ダメ!