異能力バトルで推しじゃない方の好感度を上げてしまう男の話   作:二本角

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仕事とゴルフ辞めてぇ。なんで休日にゴルフに付き合わねばならないのか。


VS小アルカナ

『あ、来たね』

「お、遅れて・・・すみ、すみません・・・」

 

 舞札神社に続く石段の一番下。

 夕焼けに染まり始めた林の中を、息も絶え絶えといった様子の魔女っ子がヨロヨロと歩いて、いや本人は走っているつもりなのだろうか。

 

『大丈夫?これ、ポカリ。ちょっと温くなってると思うけど』

「い、いえ、いつもすみません」

『いいって。そんなにゼーハーしてる人を放っておく方が辛いというか、いたたまれないし』

 

 オレが道中で買っておいた未開封のペットボトルを魔女っ子に渡すと、魔女っ子はゴクンゴクンと飲み始めた。

 ここのところ、放課後のオカ研での授業が終わった後には舞札神社に来るようにしているのだが、毎日魔女っ子とエンカウントしている。

 ただし、オレがここに来てから二十分は後になってから、ようやくこの石段の一番下に到着しているようなのだが。

 女帝を倒した日の翌日、境内でしばらく待っていても誰も来なかったから帰ろうとしたら、魔女っ子の使い魔であるアカバが飛んできてカァカァと鳴き始め、不審に思ったオレが石段の方に行くと・・・

 

『ゼヒッ、ゼハッ・・・お、おまっ、おまたっ・・・お待たせ、しまし、た』

 

 幽鬼のごとく青白い顔をして、体力を使い果たす寸前といった魔女っ子が生まれたての子鹿のような足取りで石段を登ってきた。

 それ以来、オレはポカリを買ってから舞札神社の近くで変身し、石段の一番下で待つようにしている。

 っていうか、ここで初めて会った日はどのくらい前からいたのやら。

 

「ぷはっ・・・ごちそうさまでした」

『うん。じゃあ、行こうか』

「あ、はい」

 

 魔女っ子がポカリを飲み終わったので、一緒に石段を登る。

 前に来たときは遅れを取り戻そうと必死こいて登ってきていたようなので、オレと合流してしまえばそこまで焦らずに登れるのだ。

 まあ、それでも境内に着いた後には休憩しなければいけないくらい消耗しているのだが。

 

 

-----

 

 

『出ないね、怪異』

「出ませんねぇ・・・」

 

 境内にあるベンチに座るオレと魔女っ子。

 オレたち2人がここに来ているのは、今この街で起きている儀式の怪異を倒す上で、魔女っ子が狙われやすいからだ。

 しかし、あの女帝を倒してからというものの、パタリと怪異が途絶えた。

 その上、アカバに飛び回ってもらって町中を見ても、その痕跡はないという。

 今も、アカバは街のパトロールの最中だが、特に異常はない。

 

『オレは一週間怪異に遭わなかったことあるけど、キミは?』

「ワタシは初めてですね。死神さんに会う前も、二日に一回は襲われてましたから」

 

 どうやら魔女っ子にとっても今は異常事態らしい。

 

『そういやさ。怪異って普段はどこにいるの?』

 

 ふと、オレは気になったことを尋ねた。

 この一週間、怪異が出ない間はこうして魔女っ子とベンチでダラダラとおしゃべりをしているのだが、大体はオレの知らない儀式や怪異関係の話になるのが通例だ。

 

「怪異が普段どこにいるのかですか・・・う~ん、難しいですね。まずは・・・『普通』の怪異は『どこにでもいて、どこにもいません』」

『・・・どういう意味?』

 

 とんちか何かだろうか?

 それに、普通の怪異って何だ?怪異そのものが普通ではないと思うのだが。

 

「死神さんには、怪異がどうやって発生するのかはお話したことがありましたよね?」

『うん。人間の恐怖とか疑念が、そこらにある魔力に作用して現れるんだったよね』

「その通りです。怪異は魔力によって作られる現象なんですよ。そして、同時に怪異は、その人間の感情に縛られる存在でもあるんです」

『縛られる?』

「例えば、『トイレの花子さん』は有名ですよね?この噂はかなり広まってますから、魔力が多く偏っているような地域だと発生しやすいらしいんですが、トイレに行ってもいつでも花子さんがいるわけではないんです。特定の手順を踏まないと現れないんですよ」

『あ~、例えば、夜に何階の何番目のドアを何回ノックするとか?』

「はい。怪異は、魔力と人間の感情が揃っていて、発生している場合でも、特定の条件を満たさないと現れることができないんです。だけど、条件さえ満たせばいつでもどこでもやってくる。ですから、『どこにでもいて、どこにもいない』というわけです」

 

 なるほど。

 条件さえ満たせば場所や時間を選ばずに現れる。

 そうやって聞くと、霧とか竜巻みたいな、空気や大気中の水次第で発生する自然現象のようだ。

 

『なるほど・・・あれ?でもさっき、『普通の怪異』って言ったよね?この儀式は違うの?』

「はい。この儀式という怪異はかなり特殊なんです。言うなれば、『願いを叶えるおまじない』を元に発生した一つのシステムのようなもので、儀式そのものは常時発生して存在こそしていてますが、実体がないんです。その一方で普通の怪異のように、元になった人間の願いと、魔法使いによる改変によって『ルール』には縛られている」

『ルール?えっと、人間の願いと魔法使いによる改変っていうと・・・『試練を達成した者の願いを叶える』ってヤツ?』

「はい。この儀式という怪異は、また別の『試練としての怪異』を生み出すんです。願いを叶えるための条件として、プレイヤーを襲わせる。そして死神さんが聞きたがっていたことですが、その試練としての怪異は、普段は魔力の塊になって儀式に還元されているんです。それが、今は儀式に還元されたまま実体を持たせられていないか、それか、大アルカナに限った話になりますが、まだ生み出されていないと考えています」

『儀式そのものが、怪異を造れないか、造った怪異を出せてないってこと?』

「はい。どうして造られていないのかはわかりませんが。恐らく、試練としての怪異を造る、もしくはワタシたちにけしかけるのにも何らかの条件があるんだと思います。試練を与えるというルールがある以上、そう長い間続くモノではないでしょうが」

『えっと、要するに・・・』

 

 まとめると。

 

 ① 『儀式』としての怪異は常時この街に存在しているが、実体がないので干渉できない。

 

 ② 『儀式』は『試練としての怪異』を生み出す。何らかの条件がある可能性あり。

 

 ③ 試練としての怪異は、生み出された後には、実体を失って儀式に還元されている。

 

 ④ 今は、理由はわからないが試練としての怪異が造られていない。もしくは実体を持たせることができない。

 

 ということか。

 

「大体そんな感じだと思います。とは言っても、その理由はわかりませんが・・・」

『う~ん。造れないか、実体を持たせられないねぇ・・・オレはオカルトのことはさっぱりだけど、パッと思いつくのだと、材料がないとか?』

「材料?それは、まさか・・・」

『?』

 

 オレが完全な思いつきでそう言うと、魔女っ子は何事かを考え始める。

 

「怪異の材料は魔力と人間の感情。そして、儀式そのものはもうあるから、人間の感情はもういらない。なら、魔力?でも、世界中にある魔力を利用できる儀式が魔力切れなんて・・・それほどのことをしようとしている?まさか、そんなこと。けど、大アルカナならともかく小アルカナの怪異まで出てこないなんて、やっぱり何かおかしい。う~ん・・・」

 

 ウンウンと考え込んでしまう魔女っ子。

 だが、小さく呟かれた言葉の中に、気になる単語があった。

 

『小アルカナの怪異?』

「う~ん、でも、この儀式はこれまで伊坂くんやレベル6の怪異が出てきて、だいぶおかしい・・・」

『ねぇ、キミ』

「ひゃあっ!?」

 

 考え込む魔女っ子に声を掛けても聞こえていないようだったので、肩をつつくオレ。

 いきなりの接触に驚いたのか、魔女っ子は素っ頓狂な声を上げた。

 

『あ、ごめん。まだ考え中だった?』

「い、いえ!!結局、ワタシにも推測はできなかったですから、別に大丈夫ですよ。それで、えっと、小アルカナの怪異でしたっけ?」

『うん。オレ、まだ小アルカナには遭ったことないんだけど、どんなヤツ?』

 

 黒葉さんの話では、大アルカナの意味を具体的にするカードとのことで、事象や人物を表わすモノらしい。

 オレが出くわしたのは、死神、吊された男、女帝の三体で、いずれも大アルカナだ。

 

「小アルカナの怪異も、試練として生み出される怪異ですね。大アルカナよりも力は弱いですが、複数で出てくることが多くて、倒してもその内復活するんです。ワタシが死神さんに会うより前に遭遇したのは、小アルカナの怪異だったんですよ。だからこそ生き残れていたんですが」

『ふ~ん。複数で出てきて、しばらくすると復活する弱いヤツ・・・要するに、雑魚敵ってこと?』

「雑魚と言えば雑魚なんでしょうけど、油断はしない方がいいですよ。単体ならワタシでも勝てないことはないですが、群れで連携してくるのが厄介ですから。特に、絵札の怪異はそれ以下の怪異を指揮する能力がありますし」

『指揮ねぇ・・・確かに、雑魚敵を率いるタイプの雑魚ってゲームとかでも厄介だもんな。そう考えると、大アルカナをボスとしたら、絵札は中ボスってところか』

 

 ゲームでも、終盤の方は雑魚でも強いのはよくあるし、何なら集団で出てくる分ボスより面倒というパターンも珍しくない。

 特に、周りにバフをかけたりする小隊長的な感じの雑魚は。

 

「ワタシが遭ったことがあるのは、覚えているのだと『ソードのペイジ』ですね。他にも下位の数札を連れていて、全員の魔法の威力を上げる能力を持っていました」

『攻撃力バフ持ちか。厄介だな』

 

 攻撃力を上げるというのはシンプルにして効率的だ。

 攻撃は最大の防御というように、相手を一方的に倒す手段になりうるのだから。

 しかし、事前にこうやって情報をゲットできるのはありがたい。

 

『他にも、小アルカナと戦ったことはある?』

「戦ったって言えるほどのことは、正直あまりないですね。不意ついて、数札を倒したことがあるくらいです。でも、絵札に追いかけられたことはあるので、能力は知って・・・」

 

 能力を知っているというなら話は早い。

 いい機会だから教えてもらおうと思ったそのときだった。

 

 

--シィン

 

 

『っ!?』

「これはっ!?」

 

 唐突に、視界が紅く染まった。

 同時に、周囲が静まりかえる。

 この場所に初めて来たときと同じ現象。

 すなわち。

 

『噂をすれば影ってか』

「怪異の結界ですね」

 

 怪異の出現だ。

 だが、オレも魔女っ子も取り乱しはしない。

 なにせ、これを一週間も待っていたのだから。

 オレたちはベンチから立ちあがり、周囲を見回す。

 相変わらず、杉木立が広がるばかりで、紅い以外には変わった点はないが・・・

 

「っ!!あっちから来ます!!数は複数!!これは、小アルカナです!!」

 

 何らかの索敵能力を持っているのだろうか。

 魔女っ子が真っ直ぐに石段の方を指さすと、そこにはいくつかの人影があった。

 

『・・・なんだありゃ?』

 

 怪異が出るたびにそんなことを言っている気がするが、今回もオレは困惑した。

 オレたちの前に現れた人影なのだが、問題はその顔だった。

 目と鼻はなく、あるのは口と、顔全体に描かれた文字だけ。

 

「ワンドの8に、カップの9、コインの10。それに、ソードのペイジですね。小アルカナの中でも上位です!!注意してください!!」

『あれがさっき言ってた・・・アイツだけ顔があるな』

『・・・・・』

 

 ローマ数字のⅧとⅨ、Ⅹが描かれた三体の後ろにいる、剣を持った男。

 ソイツにだけは人間のように顔があったが、その表情は無表情で、何を考えているのか伺うことはできない。

 オレが視線を向けたことに気がついたのか、男はオレたちに剣の切っ先を向けた。

 それに呼応するように、残りの人影も、杯を、杖を、メダルを掲げる。

 

 

『『火纏(イグニス・ブースト)』』

『『水纏(アクア・ブースト)』』

『『岩纏(サクスム・ブースト)』』

『『風纏(ヴェントス・ブースト)』』

 

 唱えられたのは、聞き覚えのある呪文。

 

『『(ブースト)』っ!?あいつら、ブーストを使えるのかっ!?』

「小アルカナは、顔の数字がレベルを表わしています!!彼らは最低でもレベル8です!!でも、小アルカナには権能はありません!!」

 

 見れば、三体の人影の姿そのものに変わりはない。

 さっきよりも力が膨れ上がったような気がするが、それだけだ。

 つまりは、権能を持たないために単なる強化の効果しかないということか。

 

『『火穿(イグニス・スラスト)』!!』

『『水穿(アクア・スラスト)』!!』

『『岩穿(サクスム・スラスト)』!!』

『『風穿(ヴェントス・スラスト)!!』

 

 オレが戦力を見極めようとしていると、激流、火炎、土砂、暴風の奔流が襲いかかってくる。

 

『『死壁(デス・ウォール)!!』

 

 が、オレの防御を貫くには至らない。

 あの吊された男と戦った時のような、根拠のない自信に従い、オレはその場から動くことなく魔法を受け止めた。

 

「す、すごい。小アルカナとはいえ、(ブースト)で強化されたレベル7の魔法を四発受けるなんて・・・」

『これくらいなら、まだまだ余裕だよ』

 

 事実、オレの盾の魔法は小揺るぎもしない。

 このくらいの攻撃しか来ないのならば、防御のことは考えずにさっさと攻めた方がいいだろうが・・・

 

『・・・・・』

 

 相手の魔法が途切れ、オレの盾が消えた直後。

 剣を持った男、『ソードのペイジ』は、その切っ先をオレに突きつけながら口を開いた。

 

『『武器よ(タールム)』』

『『『!!!』』』

 

 男が何かを唱えた瞬間、残りの三体から感じるプレッシャーがさらに増した。

 

『あれは?』

「あれが、ペイジが持っている能力です。自分も含めた周りの魔法の威力を上げる魔法です!!それに、他の小アルカナもレベル8以上は特殊能力を持って・・・」

 

 魔女っ子がそう言うやいなや、小アルカナたちはさらなる動きを見せた。

 

『『双火穿(デュオ・イグニス・スラスト)』!!』

『『二重・双水穿(ビス・デュオ・アクア・スラスト)』!!』

『『岩呪(サクスム・カース)』、『二重・双岩穿(ビス・デュオ・サクスム・スラスト)』!!』

『『風呪(ヴェントス・カース)』、『二重・双風穿(ビス・デュオ・ヴェントス・スラスト)』!!』

『っ!?『死壁(デス・ウォール)!!』』

 

 現れたのは二本の激流。

 そして、先ほどの二倍の太さはある二本の炎、岩、風の奔流。

 

『重っ!?』

 

 オレの前に広がる黒い盾に、ビキビキと音を立ててヒビが入っていく。

 初めて、オレは『ヤバい』と感じた。

 

『ごめん!!逃げるよ!!』

「はいっ!!どうぞっ!!」

 

 魔女っ子を抱えて逃げるため、そう声をかけると、魔女っ子はすでに自分からオレの近くに寄ってきていた。

 魔女っ子も、今の状況のマズさをわかっているようで、オレがどうしたいのか察しているのだろう。

 ありがたい限りだ。

 

『はっ!!』

「ふわぁっ!?か、覚悟しててもちょっとびっくりしますね・・・」

 

 魔女っ子を小脇に抱えて飛び退くと、ちょうど黒い盾が吹き飛ばされるところだった。

 さっきの攻撃の威力の高さは、ペイジの持つ能力によるものなのか。

 あいつらの魔法の詠唱が少し違ったような気がしたのだが。

 

『大アルカナの魔法にも耐えたってのに・・・』

「さっき言いかけましたけど、レベル8以上の小アルカナも特殊能力があるんです。そこにペイジの強化が加わったのなら、大アルカナ一体の魔法より強くなっても不思議じゃありません」

『特殊能力?』

「はい。レベル8なら魔法を一度に二回撃つ『双撃(デュオ)』、レベル9は魔法の威力を二倍にする『二重(ビス)』、レベル10は相手の属性への耐性を下げる『(カース)』です」

『じゃああいつらはさっきの、えっと・・・』

「単純に計算すると、ざっと16倍ですね。呪で耐性が半分になって、ペイジの力で全員の威力が二倍になるという前提ですが」

『そ、そうなんだ』

 

 どれくらい威力が上がったのか計算しようとしたが、よくわからなかったけど、魔女っ子はあっさりと答えて見せた。

 やっぱり頭いいな、この子。

 

『しかし、あんな攻撃を撃ってくる連中、どうすりゃいいんだ』

 

 相手の威力が16倍とわかったところで、どうしようもない。

 まさか防御を完全に砕かれるとは思わなかった。

 はっきり言って小アルカナという時点で侮っていた部分があったのだろうが、それにしてもである。

 

「いえ、つけいる隙はあると思います」

『マジで!?』

 

 だが、魔女っ子には前の女帝のときのように作戦があるようだ。

 ひとまず距離を取るため、オレは魔女っ子を抱えたまま森の中を走ることにする。

 

「ワタシ、小アルカナから逃げ回っていたって言いましたよね?その時に気付いたんですが、彼らの力は複数でいるからこそなんです。単体ならさほどでもありません。ペイジの強化も、ある程度離れるとなくなるようでした。彼らを分断し、各個撃破に持ち込むのを狙いましょう」

『そりゃ、そうできりゃ話は早いけど、どうやって?』

「彼らは、強化を維持するためにまとまった状態でしか動こうとしないんです。必然的に動きが遅くなります。それに対して、死神さんはこうやってワタシを抱えたままでも素早く動けます・・・動けてますよね?」

『え?あ、うん。キミ軽いし』

 

 少し不安げにオレを見上げる魔女っ子に、そう返す。

 実際、魔女っ子は小柄なのもあって、今のオレには片腕で抱えていても重さを感じないレベルだ。

 このまま走り続けても、スタミナが切れることはまずないだろう。

 

「そ、そうですか、よかった・・・あ、その、コ、コホンッ!!そのスピードの差を利用するんです!!具体的には・・・」

 

 なんだか嬉しそうな顔をしていたが、そんな場合ではないと言うかのように咳払いをして作戦を話し始める魔女っ子。

 やはり女の子なだけあって、自分の体重は気になるのだろう。

 まあ、そこに突っ込んだらやぶ蛇になりそうだから、素直に作戦を聞くことにする。

 

『なるほど・・・それなら』

 

 森の中とはいえ、オレの身体能力なら走るのに苦労はない。

 加えて、魔女っ子曰くパワースポットとだという周辺の地形も、怪異が襲ってこなくて暇だったので散歩したから知っている。

 向こうは攻撃力こそ高いが、地の利はこちらにあるのだ。

 そのまま、オレと魔女っ子は続けながら森の中を移動するのだった。

 

 

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TIPS 小アルカナの怪異

 

大アルカナよりも弱いが、複数で出現することが多い。

杖、杯、剣、硬貨の四つのスート、レベル1~14までの組み合わせによる56種類の個体が存在し、連携を組まれると厄介。

大アルカナとは異なり、倒しても同じレベル、スートの個体がリポップする。

また、権能を持たず、レベル5の(ブースト)も単なる強化に留まる。

ただし、レベル7以上の個体は特殊な魔法を覚えている。

絵札の能力は、対応するものしか使用できない。例えば、キングであろうとジャックの能力は使えない。

 

レベル8 『双撃(デュオ)』  一度に魔法を二発撃てる。

レベル9 『二重(ビス)』   一発の魔法の威力を二倍にする。双撃と合わせると四倍に。

レベル10 『(カース)』   相手の属性攻撃への耐性を半分にする。上二つと合わせると八倍。

ペイジ  『武器(タールム)』 自分から一定範囲内にいる味方の魔法の威力を二倍にする。

ジャック  ???

クイーン  ???

キング   ???

 

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