セクタムセンプラ大好き。
セブルス・スネイプの朝は早い。
神経質気味の彼は同室の誰よりも早く起き、ベットシーツを整える事から一日が始まる。
そして身支度を済ませた後、その日の授業の予習をするのだ。
「…もうこんな時間か」
軽く予習を済ませるとそろそろ朝食が始まる時間だった。しかし、大食堂が開いていたとしても授業まではかなり余裕がある。実際、人はほぼ居ないだろう。では何故セブルスはこんなに早くから朝食の時間を気にするのか?理由は妹であるスピサと会う約束をしているからだ。
考え事をしながら目的地へ足を運ぶ。
やはりスリザリンからだと少々遠い。そもそもの話、厨房自体がハッフルパフ寮の近くなのだからセブルスがいかに早足で向かっても大抵スピサを待たせてしまうのだ。
「あっ、セブルスこっち!」
やはり先に来ていた。セブルスは息を整えつつゆったりとした足取りで近づく。
「おはようセブルス」
「おはようスピサ」
朝食は2人揃ってから。これは小さい頃からの共通のルールだった。
まあ、寮が違っても別で食べようとはならないのだからお互い好きでやってる拘りみたいなものだ。
「はいこれ、朝食分けといたよ」
「いつもすまない」
「好きでやってるんだよ」
さ、食べよっか。そう言ってニコリと笑う妹はやはり愛らしいと思った。
「〜でね、ガラテア先生に加点されちゃった!」
「スピサは闇の魔術に対する防衛術が得意だからな」
妹の授業態度は真面目で、成績も特に防衛術と変身術が良好だ。
入学してから一緒にいる時間が減ってしまったが、毎朝こうして授業で起きたことなどたわいない話をする時間をセブルスは大切にしていた。
「セブルスだってまた魔法薬学で加点されたんでしょ?凄いよ!」
私は魔法薬学、苦手でもないけど得意でも無いからなあ…とバツが悪そうに言う。
「分からない所は僕が教えるから問題ない」
「流石セブルス!じゃあ早速なんだけど、元気爆発薬の調合の時ってさ______」
そうして僕は食事をとりながら魔法薬学でのコツや図書室にあるおすすめの本を、逆にスピサは得意の呪文やイメージが大切な事など互いに知識を教え合った。
お互い食後の紅茶も飲み終わり、一段落着いたところで他の生徒もまばらに着席しているのが目に入る。
「人も増えてきたしそろそろ帰ろう」
「そうだね」
そうして大食堂を後にしようとすると、特徴的で生理的嫌悪感の湧き上がるくせ毛が見えた。あのクソ天然パーマは…
「やあ!腐れスリザリンのスネイプじゃないか、僕たちのお出迎えかな?」
「うげ、朝から嫌な顔見ちまった。食欲が失せる」
「まあまあ、朝から突っかかるのはよそうよ2人とも」
「お、おはよう………」
案の定クソポッター&ブラックだった。今日はルーピンとぺティグリューまで居る。思わずチッ、と舌打つ。相変わらず人を小馬鹿にした態度だが、それでも僕をスニベルスと呼ばないのは、横にスピサが居るからだろう。朝から最悪なやつと出会ってしまった、それは妹も同じ気持ちらしい。
「…どうも腐れ眼鏡と取り巻きさん達。そこの鳥の巣頭は異臭を放っているから距離を置いた方が良いんじゃないかな」
どいて、通行の邪魔。スピサがそう道端のフンコロガシを見る様な瞳で言い放つと、そんな態度が頭に来たのだろう。言われた本人ではなく、隣のブラックが先に噛み付いてきた。
「誰が取り巻きだ!くせーのはお前の横のヤツだろ!」
「うちの兄は臭くないわよ。そいつからは性根の腐ったゲロ以下の臭いがプンプンするわ。…ああ、お前からもするから分かんないのか、同じ匂いだもんね」
「失敬な!僕達は美しい顔に加えいい匂いだってするんだぞ、そうだろうシリウス!」
「当たり前だ!つーかスピサ、お前は一応ハッフルパフの癖に何でいつも横から邪魔してくんだよ!」
これはグリフィンドールと腐れスリザリンの問題なんだから、お前に関係ないだろ!とブラックが吠える。
「私たち家族よ?関係ない訳ないでしょ。やっぱ頭沸いてんの?そんなんだからグリフィンドールはちょっとアレなとこあるよね…(笑)とか言われるのよ、この駄犬」
人が変わったように口汚く罵る妹をみて、将来の事を考え修正するべきか。いや、僕の為に怒ってくれてるのだし…と判断に困るはいつもの事だった。
「はあ…もういいスピサ。僕たちはもう行こう」
朝の貴重な時間を馬鹿どもにくれてやる必要はない。僕は苛立ちを抑え、妹と共にその場を去ろうとした。
が、去り際にあの愚かなポッターが黙っているはずがない。
「ッ!そういう、自分が大人になってあげましたって感じがムカつくんだよね。スカしてるっていうかさぁ!」
奴が懐から杖を取り出そうとした為、対処しようと僕も懐に手を伸ばした。が、しかしその必要は今この瞬間に無くなった。
「、」
なぜならポッターが突然ガクリと、膝から崩れ落ち気絶したからだ。
「ジェームズーーーーッ!!?」
慌ててブラックが近寄るが、肩を揺さぶられても起きる様子はない。
「スピサ、これも例の日本人に習ったのか?」
「いいえ、これは近所のマダムにちょっとね…」
「…そ、そうか」
セブルスは理解を諦めた。
しかし、スピサが居ると奴らからかなり早く解放されるため(手段は問わない事とする)素直に助かっていると伝える。すると頭をこちらに差し出してきたので撫でてやると、妹は満足そうに笑った。
さて、廊下には気絶したポッター、ひたすら声をかけポッターを揺さぶるブラック、何やら目を細め、去るスピサを見つめるルーピン。何が起きたのか分からず、顔を青ざめプルプル震えるぺティグリューが残されていた。
ど、どうしよう…やっぱり医務室に連れていくべきかな…?とぺティグリューが慌てていると、リーマスがおもむろに口を開いた。
「おそろしく速い手刀…僕じゃなきゃ見逃しちゃうね」
唇の端をクッとつり上げ、好敵手見つけたり!とばかりに目に闘志を燃やすリーマスに、ぺティグリューはちょっと引いた。
なんだこれ
ホグワーツレガシーでチー牛の寮用意しろってスレ見て大笑いしました。どうせポテチ隠れて食ってコーラで流して漫画本とか密輸してるんだろうな、入りてえ〜。