セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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短めですが、続きというか前日譚的なやつです。




第10話

それは、ドゥラメンテがセセリアとのデートを申し入れる前夜のこと…。

 

「完璧だっ…」

 

ドゥラメンテ・シックールは自室で身震いしていた。

 

「まったく…オレの知謀とニカ嬢のアイデア…その双方がこんなにも噛み合ってしまうとはっ…なんというケミストリーッ…!!」

「なぁにテンション上げてんだよ」

 

ベッドで横になっていたエドモンドが声をかける。

 

「フッ…ちょうど良い…コレを見てみたまえ、我が友、エドモンド!!」

 

歩み寄り、手渡された生徒手帳のメモ機能を見るエドモンド。

 

「どれどれ?…ドゥラメンテ&ニカ嬢のパーフェクトデートプラン?」

「うむ!!」

 

エドモンドは露骨なドゥラメンテのネーミングセンスに苦笑しつつ、枕元に置いてある眼鏡をかけてその中身を確認する。

 

「え〜っと?前もって寮長に根回し…って、あの子のアイデア結構エグいなぁ…」

「フッ…オレには無い視点でのアドバイスだったからな。せっかくだし採用させてもらった」

「せっかくで採用すんのかい…」

「まぁ、ダメだったらダメだったで次に行けば良いだけのこと!!」

「このサンドイッチってのは…」

「無論ッ!!オレが作るのですよ!!」

「いや…そこはスタッフに頼めば良いだろ…」

「なに、個人的なわがままに普段多忙な調理スタッフを駆り出すわけにはいくまい?」

「相ッ変わらずヘンなとこ律儀っつーかマジメっつーか…」

 

メガネを指先でいじりながら呆れた様子で嘆息するエドモンド。

 

「にしても、夜更かしは美しさの敵だって言ってるお前がこんな時間まで起きてるとか珍しいな」

「フッ…恥ずかしながら、このドゥラメンテ・シックール…緊張しているッ!!」

「あ、そ…でも、両親の期待とか、ここでの暮らしに慣れるまでで結構精一杯だったお前がそうまで変わるとか…そんなに好きかよ」

 

半ば嫌味のような物言い。

しかし、それに対してドゥラメンテは太陽のような笑みを向けると

 

「うん。大好きだ!!」

 

そう、自分の本心を隠すことなく打ち明けたのだった。

 

そして、当日のデートから寮に帰って来た直後…。

 

「で?どうだったよ?向こうの反応は」

 

エドモンドの問いに、ドゥラメンテは

 

「うむッ!!慣れぬ早起きをしたせいか、残念ながら途中から寝てしまったッ!!」

「…アホだろオメー」

 

ドゥラメンテは毒づかれても全く意に介していない。

どころか、追加で話題を切り出す。

 

「そして…ふわふわと夢見心地のなか、頬に何やら柔らかいモノが触れた気がしたのだが、アレは…?」

「やっぱアホだわオメー」

「む?アレがなんなのか分かるのか友よ?」

 

一方、ブリオン寮では…。

 

「で?セセリア〜付き合うことになったの〜?」

「どうなのよ〜?あのイケメンくんとどうなったかキリキリ喋んなさいよ〜!!」

「べっ…別に…いつも通りよ!!ホントに!!ホントだから…」

「ふぅ〜〜ん?」

「へぇ〜?」

「ほぉ〜う?」

 

セセリアが同室の女子達に質問攻めにあっていたのだった。

 




ドゥラメンテくんがなんだかアホの子みたいなことに…。
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