セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続き出来ましたです〜。

碧の仮面やってました。

おねーちゃんが良いキャラしてて好き。
最初は警戒してたり、心開いてない系の子が、徐々に絆されるのが好きなので。


第111話

それはとある休日のこと。

 

「むぅ…」

「どうしたの〜?」

 

セセリアは生徒手帳と睨めっこしているドゥラメンテに問いかける。

 

「いや、これを見て色々と知るとオレの服は似たパターンしか無いと悟ってだな…」

 

そう言って差し出された画面には、モデルが色々と小洒落た服を着ている。

 

「ふぅ〜ん…でも、ドゥラメンテだって色々持ってるでしょ〜?」

 

そもそもデートの時に着る服も幾つかのパターンがあり、セセリアとしても特に気にはなっていない。

 

「確かに、オレも色々と持ってはいるがな…どうしてもマルシャンの価値基準が先に来てしまってだな…」

 

ちなみにマルシャンの着る私服はいわゆる和装と呼ばれるモノや、それに近いモノが多い。

 

無論、それ以外もあるにはあるが…ドゥラメンテがこぼすように、やはり生まれ育った環境の影響か、似たようなパターンになりがちだ。

 

その瞬間…ふと。チャンスでは?と言う考えがセセリアの頭をよぎる。

つまり…セセリアのセンスにドゥラメンテを染める…もとい、教え込むことでさらにドゥラメンテから頼られる恋人になれるのでは…という甘い誘惑だ。

 

「そんな重い女みたいなことしても〜…いやでも…」

 

セセリアはドゥラメンテの腕を無意識にギュッと抱き寄せる。

 

「セセリア?」

「ヨシ…」

 

そして…セセリアは意を決したように恋人へ声をかける。

 

「ねぇ、良ければアタシが指導してあげよっかぁ〜?」

「おお!!それは大いに助かる!!流石はセセリア!!愛しているぞ〜!!」

 

感極まったドゥラメンテにガバッと抱きしめられたセセリアは

 

「もう…」

 

と言いつつ、だらしない顔を浮かべていた。

 

さて、それから少ししてドゥラメンテとセセリアがデートにやってきたのは数々の服屋が並ぶリゾートプラントのひとつ。

 

時代の最先端を標榜しているだけあってアスティカシアのカップル達に人気のデートスポットでもあり、現にこの二人もたまにデートでやってくる程度には慣れた場所だ。

尤も、ドゥラメンテがメインでやってくるのは恐らく今回が初だが。

 

「フッ…それではセセリア。約束の店で買い物デートといこうか」

「は〜いはい。それじゃあ迷わないでね〜?」

「それと…」

 

ドゥラメンテはセセリアの頬に優しく触れる。

 

「へ?」

「新しいチーク、似合っているぞ?」

「ッ…!!も、も〜!!そう言うとこは鋭いんだから〜」

「む?愛するセセリアのことだ。変化ならすぐに分かって当然だろう?」

 

船を降りた二人はそのまま自然な流れで手を繋ぎ、ドックの無重力空間を抜け、ドゥラメンテはそれとなくセセリアに歩幅を合わせて慣れた様子で目的の店へと足を運ぶ。

 

「いらっしゃいませ…あら、また彼女さんとご一緒ですか?」

「フッ…ええ。実は今回、彼女に服を見立ててもらう予定でして…」

「あらあら。それはたいへん仲がよろしいことで…」

 

礼儀正しく挨拶をする店員に軽く挨拶を返すと、話しかけてきた女性店員と楽しそうに話し始める。

 

「も〜…恥ずかしいから早く行こ?」

 

自分たちの惚気話に満更でも無さそうなセセリアだったが、しかし話が盛り上がるにつれて恥ずかしさが勝ったのか、それとも時間が押すのが分かっていたからか、グイグイとドゥラメンテの腕を引っ張り、店員はそれを微笑ましいものを見る目で見守る。

 

「ああ。セセリア、すまなかった。あの店員さんには来るたびよく世話になっていてな…」

「アタシも一緒に来てるんだから知ってるっての〜…って言うか〜、よく話題が尽きないよね〜」

「フッ…無論、セセリアとのことであれば無限に語れるゆえッ!!」

「へ、へ〜……でも今は語るよりも〜…今は別の用事で来たんでしょ〜?」

 

照れ隠しに少し強く手を引かれるドゥラメンテは、そんなセセリアにされるがまま同じ方向へと向かっていく。

 

少し歩いて広い店舗内のカウンターに着き、セセリアが店員と二、三話すとその店員に案内され、別室へと案内される。

 

そして、ソファに座って待つ二人の前に、店員達が幾つかの服を持ってやって来ていた。

 

「それで〜コレとかコレなんかがオススメの奴なんだけど〜…」

「ふむ…」

 

実物を手に取って確認するドゥラメンテ。

セセリアから勧められたからだろう、その目は真剣そのものだ。

 

「も〜…別に服のひとつふたつ…」

 

あまりに服ばかり見ているからか、拗ねた様子のセセリアが、ドゥラメンテに話しかける。

 

「だが、そのひとつひとつが、セセリアが吟味してくれたのもなのだろう?それならば、安直に決めては礼を失するというものだ」

「〜〜ッッ!!お、大げさなんだから〜…だいたい…」

「フッ…大袈裟なものか…それだけ愛するセセリアからのオススメが嬉しいのさ…」

「もっもう…」

 

その後、別室内で三十分程いちゃついたバカップルは、結局勧められた服を全て買ったのだと言う。

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