セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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過去編そのに〜。


第12話

「おお…貴殿はッ…」

 

入室していた男子生徒…ドゥラメンテは震えていた。

 

「なんだ、オレのことを知ってんのか?」

「それはもうッ!!」

「うぉっ…」

「貴殿はこの学園で最も強い男ッ!!グエル・ジェターク殿に相違無いかッ!!」

 

ずずいっ…と興奮気味に距離を詰めるドゥラメンテに、若干引き気味に頷く。

 

「お、おぉ…」

「やはりッ!!何を隠そうこのオレ、ドゥラメンテ・シックールはパイロットとして貴殿に憧れていたのですよッ!!」

 

その反応に、グエルは呆気に取られる。

まぁ、それも当然と言えば当然。

何せ、グエルはアスティカシア学園の現ホルダー。

つまりは決闘において文字通り最強の男。

羨望もやっかみも同じくらい向けられる存在だ。

とは言え、ここまで嫌味無く純粋な尊敬の視線を向けてくる者も珍しいが。

 

「過去の決闘の動画を見ましたがどれもこれも素晴らしいッ!!いつどんな場所、どんな環境でも臆さず相手の懐に潜り込む胆力ッ!!複数機相手にしても冷静に状況を判断して被弾を許さぬ高い空間認識能力ッ!!仮に一発もらったとしても、二度同じ手は食わぬ学習能力ッ!!その全てがこの学園内最高峰ッ!!ホルダーと言うのも頷けるッ!!そんな貴殿にッ!!憧れぬ男があるものかッ!!」

 

興奮気味に力いっぱい身振り手振りで説明をするドゥラメンテに、いつの間にかやって来ていたグエルの異母弟ラウダ・ニールはうんうん分かっているなと頷いている。

 

「そ、そう言うお前もデミトレーナーでなかなかやるんじゃねぇか?」

 

おだてられるのは苦手なのか、それとも話題を逸らすためか、グエルはそう返す。

すると多少落ち着きを取り戻したのか、グエルとの距離を空けて、いつもの如くキザっぽく髪をかきあげるドゥラメンテ。

 

「フッ…デミトレーナー…アレは本当にいい機体だ」

 

自身のアゴに手を当て、無駄に優雅に思案の素振りを見せる。

 

「セセリア嬢への想いから日夜関係なく練習してきたからこそ分かる。動きに癖もなく、主武装こそ少ないが汎用性と拡張性高さはピカイチ。

とは言え、流石にジェターク寮のディランザやペイル寮のザウォート、グラスレー寮のハインドリー等と比較すれば少々出力に難はありますがね…出来ることなら実際に手合わせをして映像では分からないところまで理解したいところですが…口惜しいことになかなかその機会も無く…」

 

くうっ…と歯噛みするドゥラメンテ。

そんな姿も絵になるのだから憎らしい。

 

「ほぉ…そんじゃあやってみるか?」

 

グエルはそんなドゥラメンテにたずねる。

 

「へぇ…」

「兄さん!?」

 

その言葉にシャディクは興味ありげに目を細め、ラウダは驚きの声を上げる。

 

「別に決闘をしようってんじゃねぇ。言うなればただの手合わせだよ」

「それでも…」

「よろしいので!?」

 

目を輝かせるドゥラメンテがラウダの言葉を遮るように言う。

 

「お…おう…」

「了解しました!!では、オレはこれから準備に取り掛かりますゆえ!!失礼致します!!」

 

ドゥラメンテは言うだけで言うと、そのまま嵐のように去っていくのだった。

 

ちなみにセセリアは…。

 

「って…セセリアへの想いって…」

「言わないでください。恥ずかしい…」

 

…赤面していた。




デミトレーナーのHG、組み立ててみて思ったんですが…ディランザとかと比べると結構小さめなんですねぇ。
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