セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きです〜


第140話

セセリアのダイエット終了直後の休日、その二人はドゥラメンテの寮にある、緑溢れる中庭にて再会の喜びを分かち合っていた。

 

「セセリア〜!!愛しているぞ〜!!」

「アタシも〜♪」

 

何に遠慮するでも無く、今度こそハグを交わした二人はベンチに腰掛け、そのまま何をするでなく二人は寄り添っている。

 

約二週間もいちゃついていなかった反動からか、二人の間の距離は自然と狭くなっていた。

 

あのセセリアが恋人とべったりしている様は、側から見れば二度見ものかも知れない。

 

特に普段の皮肉屋ぶりを知っている決闘委員会のメンバーや、御三家の面々がこの光景を目にすれば、面食らうか微笑ましく見られるのは必至だろう。

 

何より、セセリアからドゥラメンテへの返しがいつもの「知ってる〜」では無い分、彼女の浮かれ具合も分かろうと言うもの。

 

無論、そこには当人たちの慣れもあるのだろうが…。

そんなこんな、このカップルはベンチに座ったまま二人で読書をしたり、持参した弁当で食事をしたり、或いは次のデートでどこに行こうかと端末を互いに見せあいながらプランを二人で練ったりと…出来る限り離れずにいちゃつきながらできる娯楽やら何やらを幸福と共に満喫していた。

 

「フッ…とは言え、会えない時間は夫婦や恋人の愛を強くするとは存外本当のことらしいなッ!!」

「フフッ、も〜…大袈裟なんだから〜」

 

しみじみとそうこぼすドゥラメンテに寄りかかりながら、そんなことを言うセセリアも満更でも無さそうだ。

 

仮にエドモンドがその場にいたら「会えないつっても、たったの二週間程度だろーが」とツッコミを入れていただろうか。

 

とは言え…セセリアの努力の甲斐あって、二週間で本当にスタイルを戻せた彼女の精神は評価されるべきかも知れない。

 

ドゥラメンテは肩に腕を伸ばし、セセリアを優しくそっと抱き寄せると、彼女の手元に目をやる。

 

「フッ…その新しいマニキュア、似合っているぞ」

「ッ!!も〜…またそうやって〜…ドゥラメンテも髪切ったんだ〜?似合ってるんじゃないの〜?」

「気づいてもらえて嬉しいッ!!流石はオレの愛するセセリア、聡いのだなッ!!」

 

そんなことを言いつつ、セセリアは自分の変化に気づいてもらえて嬉しいのか、それとも彼の変化に気づいたことを褒められたからか、いつになくテレテレしている。

 

こんなことで己の自尊心が大いに満たされる自分に「自分のことながらチョロすぎでしょ〜…」なんて思いながらも、そんな側面さえ彼の前でなら曝け出せるほどの安堵自分の中にも出来ているのをセセリアは実感しているのかもしれない。

そしてそれは恐らく、ドゥラメンテもまた然りだろう。

 

有り体に言えば互いが互いにゾッコンというやつか。

 

やがて座りっぱなしも辛くなってきたのか、セセリアは立ち上がり、ひとつ伸びをする。

すると何かを思いついたのか、笑顔でドゥラメンテの方を振り向く。

 

「でも〜…やっぱり離れ離れは辛いから、これからドゥラメンテの部屋に行ってもいい〜?」

「フッ…そのくらいならば、お安いご用だともッ!!」

 

ドゥラメンテからの了承に嬉しそうに微笑むと、セセリアは手を伸ばす。するとドゥラメンテは同じく笑顔で地面に片膝を突き、エスコートしようとする。

 

「さあ、この手をとっていただけるかな、姫君?」

「まったくも〜…カッコつけすぎでしょ〜…」

 

わざとらしく、少し芝居掛かった物言いに、彼の浮かれ具合を垣間見たセセリアはくすくすと笑う。

やがて彼の手を取るとセセリアはイタズラっぽく笑い、ドゥラメンテに思い切り抱きつくのだった。

 




久々の投稿でも読んでくださる方がいて、とても感謝しています。
ありがとうございます。
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