セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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珍しく二話連投〜。


第36話

その日、エドモンドはドゥラメンテから相談がある旨を伝えられ、二人きりで会っていた。

 

「そろそろセセリアと、親友から先に進もうと思うのだ…」

 

寮内の談話室でそう言うドゥラメンテは、どこか悩ましげな表情だ。

 

「急になんだオメー。頭でも打ったか」

 

予想外のことだったのか思わず毒を吐く友人に、ドゥラメンテは気にした風でもなく言葉を続ける。

 

「いや、クラスメイト達に…えっ?まだ親友から進んでなかったの?などと…何やらしきりに聞かれる様になり…」

「あぁ〜…」

 

ドゥラメンテのその言葉に、エドモンドは合点があったように心中でポンと手を叩く。

 

まぁ、側から見れば「一体いつくっ付くんだ?あのカップル」などと思われ、まだ付き合ってない今なら自分でも…などと不埒を考える輩も少数ながらいるはいる。

 

…それはそれで、何度も敗北を喫している訳で、諦めが悪いのかちょっかいをかけるだけのつもりなのか…。

 

まぁ、少なくともドゥラメンテの方は、ほぼほぼ身内の了承も得ているようなモノだし、今日も今日とて変わらずセセリアのことも彼なりに大事にしてはいる。

 

あの歯の浮くようなセリフもセセリアにしか言わないし、その度にセセリアの方も顔を真っ赤にして照れながら、同時にまんざらでも無さそうなのは周囲の反応を見るにほぼ分かりきっているのだが。

 

「っつーか、なぁんでプロポーズは出来んのに、ソッチはまだなんだよ?」

 

エドモンドが投げかけるのは純然たる疑問。

それに、ドゥラメンテは待ってましたとキメ顔をする。

 

「フッ…結婚とは二人のゴールであり新たなるはじまり。なればこそ、過程もまた大事にしたいと思うのはおかしな事だろうか?」

「あ〜…」

 

まぁ、言わんとするところはわかる。

恋心に身を焦がすほど大事な相手が隣にいるのが当たり前になった時、果たして今ほどの情熱を保てるのか。

 

言い方は悪いが、自分のものになった瞬間に満足して、相手の気持ちや考えをお座なりにしてしまうのではないか…。

 

それは、ある種当然の悩み、心配事であり、同時にそれだけ深く、真剣にセセリアとの未来のことを考えていると言う証拠でもあるのだろう。

 

ハァ〜、と一息こぼすと、エドモンドはカップの紅茶を飲み干し、ドゥラメンテに向き合う。

 

「まぁ…どう転ぼうがそりゃ、オメー次第だろうが…」

 

ガラにもなく説教臭い事を言うエドモンド。

 

「うむ…」

 

だが、ドゥラメンテはそれを茶化すことは無い。

 

「それでもよ。前に進まなくっちゃあ掴めねぇモンがあって…それが今目の前にあるって時に、オメーはらしくもなく日和んのか?少なくとも、今の立ち位置から先に行こうって気はちゃんとあんだろ?」

 

いつになく真剣な声色でそう言うエドモンド。

 

「フッ….そうだな!!オレらしくも無かったな!!」

 

ドゥラメンテは友人の後押しのためか、髪をかきあげつつ、何かを決意したようにすっくと立ち上がる。

 

「それでは早速…」

「って…もうか!?ホントに行動早えぇなぁ〜」

 

だが、それもまたドゥラメンテらしさだろう。

 

「ったく…人にガラでもねぇことさせんなよ」

 

「ありがとうエドモンド。これでセセリアと親友から……」

「おう。頑張れよ」

「大親友に…」

「おう一発殴らせろテメー」

 

やはり、いつものドゥラメンテであったことに安堵したやら歯痒いやら、複雑な心境となったエドモンドなのだった。

 




最終話にやっとくっつくにしても、途中でくっついて原作一話になるにしても、どっちでも良さそう(小並感)

どっちにしようかなぁ。
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