セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きができましたです〜。

ダリルバルデ、組み立てたけどやっぱりカッケェですね。
ロケットパンチとかだいすきです。


第43話

セセリアがドゥラメンテ達の寮に一泊した翌日のこと。

 

「フッ…こちらの寮での寝覚めはいい…オレの美しさも、やはりこちらでこそいっそう映えるというもの…」

 

シャワールームの姿見の前でキメ顔をしつつ、感慨深そうに言うドゥラメンテは、しかし安堵の表情も浮かべている。

 

「お〜い、そろそろ朝メシの時間だぞ〜?」

「フッ…了解した」

 

エドモンドに声をかけられてシャワー室を上がって制服に着替えた後、寮で軽く朝食を食べながら、ドゥラメンテは前日の出来事を思い出す。

 

「それにしても…なんだったのだろうなぁ…あの不審人物達は…」

 

今回は何も実害がなかったから良かったものの、万が一にでもセセリアに危害が加わっていたらと思うと気が気ではなかっただろう。

 

「ああ、そいつらにはもう対処しといたから安心しとけ」

 

円形の、四人がけの机の右隣の席に座る彼の友人、エドモンドがそう返す。

 

「む?そうか?ハッハッハ!!いやぁ、やはり我が友エドモンドは頼りになる!!」

「…で?セセリア嬢にはあの後、ちゃんとファーストネームで呼んでもらえたかよ?」

 

やはり気になったのだろう二人の進展の程を、エドモンドはドゥラメンテに問いかける。

 

「フッ…まぁそうだな。呟くような小声ではあるが…」

「…そうか。まぁ前進出来てよかったな」

 

その後、二人が課題だの試験だのと言った、学生のあれやこれやを話していた時のこと…。

 

「ねぇ、ここ座っていい?」

 

ドゥラメンテの正面の席に、朝食の乗ったトレーが置かれる音と共に、何やら聞き慣れた声が聞こえてくる。

 

「む?別に構わないが…」

 

ふと、顔を上げれば、先ほどの話題にあがった張本人、セセリア・ドートが席に座っていた。

 

「あれ、セセリア嬢。もうブリオン寮に帰ったんじゃねーの?」

「まぁ〜、たまには別の寮でご飯食べるのも悪くないかなぁ〜ってねぇ〜?」

 

チラリと視線をドゥラメンテに向けながら、セセリアはそう言う。

それを察したエドモンドは

 

「悪りぃな。ちっと用事思い出したわ」

 

そう言って席を外す。

 

「そうか?気をつけてな」

 

エドモンドは、友人からのその言葉に「おう」と軽く手を振って返事したのだった。

 

「ねぇ…」

「うん?」

「この後、何か予定とかある?特に無いようなら…良ければその…」

 

先ほどまでの、いつも通りの雰囲気とは打って変わり、何やらもじもじとし出すセセリア。

 

「…ブリオン寮まで送っていってくれる?」

「フッ…別に構わないさ」

 

セセリアからの問いかけに、ドゥラメンテはそう即答する。

 

二人は談笑し、ひと通り食事も済んだ頃、寮の床をコロコロ…と見慣れた丸っこいシルエットがこちらへとやって来たのに二人は気づく。

 

「ハロハロ〜♪」

「あっ、も〜…充電中だったのに…」

「ハッハッハ!!すっかりセセリアに懐いたようだな!!」

 

その言葉に、セセリアは呆れたようにはにかむと、ちびハロを抱っこして撫でる。

 

「まったく…実際子どもが出来たら、もっと手がかかったり…」

「そうかな…だが、それもいい思い出になるし、できるさ。セセリアなら」

「はいはい…アンタも手伝ってよね〜?」

 

ごく自然に、そんな将来の会話を交わす二人の様子を、周囲は何やら生暖かい視線で見守っていた。

 

少しばかり時間の過ぎた頃。

ドゥラメンテはセセリアをブリオン寮まで送り届けるための準備を行なっていた。

 

「では、準備が出来次第出立しよう」

 

そう言って生徒手帳でスクーターを手配してもらおうとするドゥラメンテだったが…。

 

「あ、待って」

「…うん?どうかしたのか?セセリア」

 

それにセセリアが待ったをかけた。

 

 

休日の早朝。

未だに生徒もまばらな学園を、二人はゆっくりと歩いていた。

ほとんどてんやわんやで、急いでやって来た時とは違い、木々や草花の目に優しい緑が癒しとなってくれていた。

 

二人は楽しそうに会話をし、時折じゃれるように腕をくんだりと、仲睦まじい様子。

 

抱っこされていたちびハロも、何が楽しいのか、道中セセリアの腕から地面に降りると、二人の間ををぴょんぴょんとはしゃぐように飛び跳ねて和ませていた。

 

そうして、二人はいつもより時間をかけてブリオン寮にやって来た。

 

「着いたな」

「ん…そうみたいね〜…」

 

名残惜しい時間が流れるが、セセリアの視線が急に鋭くなる。

 

それと言うのも、入り口付近の廊下の窓から、何やら興味深そうにこちらを見つめる人影がちらほら見受けられ、心なしかざわついているようにも思えた。

 

セセリアが生徒手帳をかざして、ロックを解除するとほぼ同時に聞こえたのは…

 

「セセリアが男のところに一泊して来た〜!!」

 

と言う声が聞こえてくる。

 

「…ったく、アイツら…」

 

セセリアは途端に噂し出す女子生徒達の群れを押し除け、ドゥラメンテの忘れ物を取るなり、押し付けるようにして渡す。

 

「セセリア!?」

「ほら、アンタはコレ持って!!アタシはコイツらと話し合いがあるから!!」

 

質問攻めにあいながらもそれだけ伝えると、セセリアはさっさと扉を閉めてしまった。

 

「ちょっとアンタら!!朝っぱらから一体何を考えて…!!ドゥラメンテにも迷惑でしょうが!!」

「へぇ〜、ドゥラメンテねぇ…?」

「…っ!!今それは関係ないでしょうが!?」

「セセリア、マッカ!!マッカ!!」

「ちょっ…!?」

 

扉越しにも聞こえる声で、そんなことを話す女子一同。

 

「…帰るか」

 

ドゥラメンテはセセリアから自身の名を呼ばれた事実を噛み締めつつ…帰路に着いたのだった。

 

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