セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きができましたです〜。


第51話

「ではセセリア。次の休みに共にデートに行ってくれるか?」

 

試験から少し経った頃の放課後。

決闘委員会の仕事も落ち着いてきた頃合いに、経営戦略科の教室にて、まだ残っていた周囲の生徒が見守る中、ドゥラメンテはセセリアの手をそっと握り、優しくその瞳を覗き込む。

そんなドゥラメンテに、セセリアは赤くなった顔をそらして、照れた様子だ。

 

「わ…わかった、分かったから、その…そんなに強く手を握るのは…それと顔…近っ…」

「む?すまない。痛かったか?」

「い、いや…別に〜?そういうわけじゃないけど〜…」

 

先ほどまでの勢いとは打って変わってシュンとなられたからか、セセリアは若干焦った様子でドゥラメンテの懸念を否定する。

 

「そうか、それなら良かった」

「も、も〜…そんなにアタシとデートしたかったの〜?」

「無論だ!!」

「う…」

 

一応予想していた反応ではあるが…照れ隠しとは言え、得意のからかいにこうも素直に即答されるとなると、さしものセセリアもどう返したものかと狼狽えてしまう。

なんなら彼女はもしかして自分はからかい下手になったのでは…?などと、要らぬ心配までしそうになってしまう。

自室で充電中のちびハロがこの場にいれば、間違いなく茶々を入れられていただろう。

 

「シャディク殿から決闘委員会の仕事も落ち着いてきたと聞いて、居ても立っても居られなくてな!!こうして直接やってきた次第という訳だ!!」

「まったくも〜…そう言えば、そっちこそ試験はちゃんと終わったの〜?デートに行こうと思ってたら、まさかの追試の予定日でした〜なんてことは無いわよね〜?」

 

ふと、先日の試験の話題を振るセセリア。

それにドゥラメンテはあっさりと答える。

 

「フッ…まぁ試験中に予想外の出来事こそあったが…まぁ程よく緊張感も出て、あれはあれで楽しかったな。それに…」

「それに…何よ?」

「愛するセセリアのためにも、ブリオン社製のモビルスーツで情けないことは出来ないからな!!」

「も〜…そんなふうに言われたら怒るに怒れないでしょ〜…?」

 

その予想外の内容は、セセリア的には気が気でないレベルのイタズラだったのだが、ドゥラメンテは特に気にした風でも無かった。

 

なお、そんなイタズラを行った張本人達は怒れるセセリアによりたっぷりと絞られたため、しばらくの間は大人しくしていることだろう。

まぁ当然というべきか、そんなイタズラコンビのことを、セセリアはドゥラメンテに言っていないのだが。

そして、どうやってクリアしたのかを聞いたセセリアは思わず呆れており…。

 

「アンタってヤツは…凄い奴なのかただただ呑気なのか分っかんないわ〜…」

「ハッハッハ!!オレはただ、セセリアの前でくらい格好をつけたいだけの単純な男なだけさ」

「ったく…そう言うの、普通本人の前で言う〜?」

 

格好をつけているドゥラメンテと話しつつ、軽く荷物を纏めていたセセリアがそのまま席を立つと、学科の異なる二人はそのまま自然な流れで雑談しつつ廊下へと向かう。

 

「それで、これから決闘委員会のラウンジへ向かうのかな?」

「ん〜…今日は久々に委員会の仕事も休みだし〜…そうだ。これからアンタの寮に行ってもいい?」

「無論。いつでも歓迎だとも」

 

突然の訪問依頼にも、ドゥラメンテは笑顔で応じる。

それにセセリアは、イタズラを思いついた子どものように少しだけ意地悪な表情を浮かべると

 

「せっかくだし〜…アンタがどんだけお茶淹れる腕をあげたか見てあげよっか〜?」

「フッ…お手やらかに頼むよ、レディ?」

「ダ〜メ。今回はアタシが納得するまで帰らないから、そのつもりでね〜?」

 

二人並んで、あれやこれやと雑談に興じている。

周囲を通りすがる生徒一同は、そんな二人をいつも通り生暖かく見守るのだった。

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