セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きできました〜。


第60話

 

とある休日、セセリアは朝からドゥラメンテの寮で、薔薇園の手伝いをしていた。

 

「はぁ〜…慣れたと思ってたけど、庭仕事ってけっこー疲れるのね〜」

 

作業していたのは屋内で日差しこそ無いものの、やはりそれなりにきつい労働だったのだろう。セセリアには特に。

シャワーを浴びて汗をよく流したあと、空調のよく効いた室内で疲れを取るためによく冷えたドリンクを飲みつつ、珍しくダラダラとする二人。

最近では、互いの寮にも顔パスで入れるくらいには馴染んでいた。

 

「時に…セセリア?」

「ん〜?なぁにぃ〜?」

 

困ったような顔をするドゥラメンテに、セセリアはくすくすと楽しそうな笑みを浮かべながら振り返る。

 

「いや、休日にこうして薔薇園の手入れを手伝ってくれるのは本当に助かるのだが…何故、終わってからずっとオレに引っ付いているのかな…と」

 

先日のセセリアの父親との連絡があって以来、セセリアは授業中や決闘委員会の仕事中を除き、日常的にドゥラメンテの側に居るようになった。

今もドゥラメンテの寮の自室で二人がけのソファに腰掛けるドゥラメンテの隣に寄り添うようにして、持参した部屋着でだらしなく寛いでいる。

 

「別にいいでしょ〜?アタシ達付き合ってるんだしぃ〜?それともぉ…こう言うはしたない女はイヤ〜?」

 

セセリアはチラリと自身の恋人へ視線を向け、答えのわかりきった質問を投げかける。

 

「フッ…まさか」

 

そう言って、ドゥラメンテは隣のセセリアを更に抱き寄せる。

以前の彼ならしなかっただろう行動にセセリアは少し驚いた表情を浮かべるも、彼女はそれに抵抗する事なくされるがままでいる。

 

「も〜…大胆なんだから〜」

「驚かせてしまったならすまない。無論、ここまでするのはセセリアに対してだけだ」

「知ってる〜。もし、そうじゃ無かったら…」

「無かったら?」

「フフッ…拗ねちゃうからね〜?」

 

幾らかの慣れのお蔭か、互いへの対応に余裕のようなものも出て来た。

一見雑な扱いにも相手への理解があり、思いやりがある。

 

しかし、それでも発見というのはあるもので……

 

「しかし、驚いた…」

「ん〜?」

「普段の人前での照れ隠しにこちらを雑に扱うセセリアも愛らしいが…」

 

頬に手を添える。

 

「そうして、柔らかく笑うセセリアもまた素敵だなと、改めてそう思った」

 

その言葉に、セセリアは一瞬フリーズするが…。

 

「…チョーシに乗らな〜い」

 

ニッと笑いつつそう言うと、するりとドゥラメンテの腕から逃げるように抜け出す。

それにドゥラメンテが追撃を仕掛けることは無かったが…それはそれでムッとするセセリア。

 

気を取り直すように隣にすとんと腰掛けると、意味ありげな表情で質問をする。

 

「ねぇ、何か気づかない?」

「うん?あぁ、そう言えば先ほどからいい香りがすると思っていたが…香水を変えたのか?」

 

言うタイミングが無かったのか、或いは言及するのが無粋と思っていたのか、セセリアに促されるままドゥラメンテはそう答える。

 

「当ったりぃ〜。気に入った〜?」

「ふむ。シトラス系の爽やかな香りか。オレは好きだな」

 

セセリアはその言葉に満足げに頷く。

 

「それじゃあげるから〜…次からつけてね〜」

 

どこから取り出したのか、香水の小瓶をドゥラメンテに渡す。

 

「む?いいのか?」

「いいのいいの〜。それにちょうどいいし〜」

「ちょうどいい?」

 

ドゥラメンテは首を傾げる。

 

「フフッ…猫よけにね〜」

 

そう答えるセセリアの目は、なんとも言えない鋭さを秘めた光を宿していた。




ダラダラ回的なやつでした。
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