セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きできましたです〜。


第63話

その日、ドゥラメンテは朝っぱらから他寮の生徒達から集団戦を挑まれることとなった。

決闘委員会のラウンジで条件を提示され、そして成立。

 

「いいか?こっちは五人、そっちも最大同数での決闘だからな!!」

 

対戦相手のひとりの男子生徒が、ドゥラメンテを指差しながらそう告げる。

 

「フッ…よろしい。ではこちらも受けてたとうッ!!」

 

決闘が受理され、相手がラウンジを出るのと入れ替わりに、おずおずとラウンジに入って来る女子生徒の姿があった。 

 

それは、ドゥラメンテのよく知る生徒であるニカ・ナナウラだ。

 

「あの…ドゥラメンテくん…」

「おや?ニカ嬢、どうかされたか?」

 

現れたニカに、ドゥラメンテは親しげに歩み寄る。

その様子にムッとしたセセリアがソファに座ったままの状態で、ニカを無言で睨む。

流石にドゥラメンテや他の決闘委員会メンバーの手前、立ち上がって割り込むのは憚られたか。

 

そんな様子のセセリアに一瞬驚きの表情を浮かべるニカだが、そんなつもりは無いと言いたげに首を横に振る。

次に、柄にもなくムキになった様子のセセリアから、むくれる彼女を優しくなだめるドゥラメンテに視線を戻すと、本題を切り出す。

 

「実はね…その、あくまでも噂なんだけど…メカニック科の一部の生徒が、夜な夜な怪しい動きを見せてたらしくて…もしかしたら何かを作ってるんじゃないかって…確証はないけど、たぶん向こうにはなにか考えがあると思うから、その…気をつけて」

 

その警告に、ドゥラメンテはひとつ頷くと

 

「フッ…感謝する。ニカ嬢」

 

いつものように謝意を述べるのだった。

 

そして決闘当日…。

 

学園地下にあるMSコンテナ内のモビルスーツ、そのコクピットで愚痴る声がひとつ。

 

「ったく…なーんでオレまで…」

「すまないな、エドモンド」

「まー別にいーけどよー…」

 

搭乗するのはいずれもジェターク社が誇る重モビルスーツ、ディランザだ。

とは言え、その兵装は各々で異なるが。

 

「にしても…本当にオレとオメーの二人でよかったのかよー?」

「まぁな。我が寮には決闘経験があり、尚且つそれなり以上のパイロット科となれば、オレとキミしかいないからな!!」

「まー、そーなんだけどよー…」

そんな会話をする二人に、回線から声が聞こえる。

 

「ドゥラメンテパイセン!!準備はいいっスか?」

「頑張ってね〜」

 

声の主はピエールとメーヴェだ。

 

「五人がかりでもオレらのエースが勝てるってこと、証明してほしいっす!!」

「無理はしないように〜」

「メーヴェパイセン!!そんな気の抜けるようなこと…」

「ハッハッハ!!両者とも元気そうでけっこうなことだ」

 

「…んで、どーすんだ?」

「うん?」

「さっきニカ嬢も言ってたろ。向こうはなんか仕掛けて来る気だ」

 

確かに決闘までの間、特に工作の類をされた覚えは無い。

機体のメンテナンスもバッチリだし、準備中にも一応例のほとんど嫌がらせ用の塗料が塗られていないかの確認もした。

寮の方も不審人物を見た証言はない。

となれば…決闘の最中に何かしらしてくるだろうことは確実。

 

「フッ…いずれにせよ、セセリアの前で無様は晒せないさ」

「あーはいはい。そーだなー」

 

やがて時を告げるブザーが鳴り、両者のモビルスーツの積載されたMSコンテナが、所定の位置に運び出されるのだった。




次回、決闘回ですね〜。
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