セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きが出来ました〜。


第95話

「…それで〜?ドゥラメンテは実家でどんな話したの〜?」

 

ソファに腰掛けるドゥラメンテに、セセリアはその隣を独占するかのように座って、いつもよりも近めの距離でそう尋ねる。

 

「うん?そうだな…誰が結婚をすることになっただとか、子どもが産まれたなどの親戚の家族間での近況の報告やらと言った話が主だったが…」

 

顎に手を当て、思案しつつ誠実にそう答えるドゥラメンテ。

しかし、セセリアの不安はそこには無かったようで…。

 

「ふ〜ん…その中に、その…縁談の話とかは…やっぱり何でもない」

 

いつに無く煮え切らない物言いをするセセリア。

まぁ、親戚が多いということは、そう言った話も多いだろうことは想像に難くない。

それに誰それが結婚したという話の流れで、ドゥラメンテにもそう言った話が来ないとも限らない。

別にセセリアが彼を信じていないわけでは無く、寧ろその優しさを知っているからこその不安であり心配とも言える。

 

そして…普段とは異なるその様子に気づいたドゥラメンテはそっとセセリアの肩を抱き、安心させるように優しい声色で囁く。

 

「セセリア。大丈夫だ」

「な…にがよ?」

 

少し硬い声で、強がるようにそう言うセセリア。

しかし、そんな彼女にドゥラメンテは続ける。

 

「縁談の話は、かなり前に祖父に頼んで断ってもらっている。だから、心配しなくても大丈夫だ」

「え…?」

 

そう聞いた途端に、セセリアの声色が自然と柔らかくなる。

 

「オレは、セセリア以外の女性と添い遂げるつもりは無いよ」

「なっ…何よそれ〜?…いつから、そんな…」

「フッ…セセリアと付き合う前からだ」

 

そんなに前から変わらず真剣に愛されていた事実に、セセリアは呆れるやら嬉しいやらで思わず顔を赤くしてしまう。

 

「だが…不安にさせてしまっていたならすまなかった。どうか許して欲しい」

 

真剣な眼差しで優しく両手を包まれ、セセリアは

 

「もっ…も〜!!まぁ?信じてましたけど〜?ドゥラメンテはアタシのことダイスキですし〜?」

「ああ。いつも言っているが…改めて言おうか。オレはセセリアを心から愛しているよ」

「〜〜〜っっっ!!」

 

そして、二人は決闘委員会の仕事まで二人で過ごし…その後もセセリアの決闘委員会の仕事を見守るためにとラウンジまで共に行くこととなる。

そして、二人はソファの定位置に座るのだが…

 

「〜〜〜♪」

 

セセリアは、目に見えて上機嫌な様子でモニターに映った決闘を見ている。

 

方や、アスティカシアが誇る最早見慣れたマゼンタ色のディランザを駆る現ホルダー。

 

方や、懲りずにホルダーの座を狙って挑み続ける無謀とも勇敢とも言える挑戦者。

 

「ドゥラメンテはどっちが勝つと思う〜?」

 

無意識なのか、伴侶(エモノ)を離すまいとする蛇の如く腕を絡めながらセセリアはそんなことを尋ねる。

ドゥラメンテは普段から想像もつかない恋人の行動にドギマギしつつも、そんな小悪魔めいた彼女からの問いに答える。

 

「そ、そうだな…油断さえなければグエル殿の圧勝だろう。彼は強い。それこそオレなど比較にならないほどにな」

 

純粋なパイロットとしての技量、企業からのバックアップの大きさ、本人の体調等々…数え上げるほどにグエル有利な条件なのは言うまでもない。

 

「ふ〜ん…ま、アタシはどっちが勝ってもいいけどね〜」

「しかし…今日のセセリアは機嫌がいいな」

「え〜?いつも通りでしょ〜?ヘンなこと聞かないで欲しいんですけど〜?」

 

セセリアは鼻歌が聞こえて来そうなほどにご機嫌な笑顔をドゥラメンテへと向ける。

 

きっと他の生徒たちがその様子を見ていたら二度見…いや、三度見はしていただろうことは必至かも知れない。

 

「まぁまぁお二人さん。ここはお茶でも飲んで一息ついたらどうかな?」

 

ラウンジでいちゃつく二人に、シャディクはティーポットを持ちつつそう声をかける。

 

「これはシャディク殿、かたじけない」

「ははは…いや、オレとしても改めて二人の仲睦まじさが見られて安心したよ。ほら、ちょうど決闘も終わったところだしね」

 

ちらりとモニターへと目を向けるシャディクに促されるようにバカップル二人は視線をそちらへと向ける。

どうやら二人が談笑している間に勝利したようだ。

とは言っても、そこまで時間は経っていないのだが…。

 

「フッ…流石はグエル殿。鮮やかな手並みだな」

「ほ〜んと、パイロットの腕だけは立派よね〜?はいあ〜ん」

「せ、セセリア?自分で…」

「いいでしょ〜?減るモンでも無いんだしぃ〜?」

「それは…そうなのだが…」

 

そのまま次の決闘までの間に催されたちょっとしたお茶会で、ご機嫌なセセリアになされるがままのドゥラメンテが、決闘委員会の一同に見られるのだった。

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