セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ? 作:ガラクタ山のヌシ
さて、セセリアからドゥラメンテへのこれまでよりも比較的大胆な行動を増したことからか、二人の仲睦まじさは教員、生徒、そして管理会社の職員に至るまで、アスティカシア高等専門学園中の知るところとなった。
そしてそんなに仲のいいお似合いな二人であれば、とある目的を持った生徒達がドゥラメンテの下へと集まるのも、ある種の必然だったのだろう。
即ち…ドゥラメンテへ恋愛相談を持ちかける生徒が急増したのだ。
初めの方こそ二人にあやかる意味も込めて、放課後に恋に悩める生徒達のちょっとした相談事に乗る程度の内容だったのだが、ダメ元で彼の助言の通りにした結果、上手く行ったと言った話が徐々に広まって、その相談も多岐に渡るようになって来た。
「聞いてよドゥラメンテ〜!!彼ったらまた……」
「ふむ…だがそれは誤解かもしれないな。何故なら……」
「なぁオイシックール…恥を忍んで相談すんだが…実は俺っちよぉ…メカニック科のあの子のことが…」
「であれば…」
恋人と喧嘩をしたから仲を取り持ってほしいと言う可愛いものから、親がヘンに気を回して婚約者と同じクラスだがどうにも気まずいというもの。
果ては浮気がバレてどうしよう等々…聞く側からすれば下らないと思えるような内容にいたるまで各々の寮の垣根を越え、ドゥラメンテの恋愛相談はとある条件の下、放課後の度に続いた。
無論ドゥラメンテとて万能という訳ではなく、マルシャン故の価値観やら、その相談者の実家の企業の都合など、複雑な問題が絡んだ場合も加味した場合、その全てを解決できたわけではないが…それが逆に、話に信憑性を持たせたのかもしれない。
つまりは個人の問題の範疇であるなら、大抵は解決できると。そう判断されたのかも知れない。
ドゥラメンテとセセリアの惚気を初めの数十分聞かされる事を除けば、相談者の大半が満足していたのがその証左だろう。
無論、そんな彼の隣には必ずセセリアの姿があった。
彼が相談に乗る条件とはつまるところ…彼女が決闘委員会の仕事が無かったり、或いは都合がつく日と言うことだ。
「ではなサーシャ嬢。幸運の祈っているぞ」
「うん。ありがと〜!!」
パイロット科の教室から本日最後の相談者が出て行く。
流石に全てを一日で捌けないので、あらかじめ人数には上限を設けている。
「セセリア。わざわざ付き合わせてすまないな」
ドゥラメンテはそう言って、自身の肩に置かれたセセリアの手を握る。
「別にぃ〜?アタシとしてはちゃんと埋め合わせしてもらえればそれでいいしぃ〜?」
少々素っ気ない物言いをしつつも、セセリアはドゥラメンテの背中から離れようとはしない。
そんな分かりやすく可愛らしい恋人の照れ隠しに、ドゥラメンテは思わず微笑む。
そうして戯れていた二人のところに、呆れ顔のエドモンドがやって来る。
まぁ、わざわざセセリアが経営戦略科の教室から彼氏の元までやって来て、何をしているかを聞いていれば、そんな顔にもなるというものだろうが。
「おーう。オメーら、まぁた惚気てたんか」
「フッ…エドモンド。愛は素晴らしいな…」
「あん?まーよく分かんねーけどよー…オメーに客だぜ?」
クイッと親指で指し示された先には見知った金髪で小柄の生徒の姿があった。
「どうも〜!!お久しぶりの経営戦略科一年!!アイザック・ハルトマンです〜!!今回はお二人に是非是非ラジオで恋愛相談でもと思いまして!!つきましては『ドゥラメンテ先生の恋愛相談教室』など〜…」
その後、アイザックがセセリアに睨まれた結果、退散したのは言うまでもないだろう。
こんだけ仲がいいなら相談の一つもされるかなぁと思って書いてみた次第。
最近投稿できなくて申し訳ないです…。
2.5周年を機にブル○カ始めたのが原因ではない…はず…。