セセリアさんがナルシストに言い寄られるようですよ?   作:ガラクタ山のヌシ

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続きが出来ました〜。


第98話

とある日の放課後、久しぶりの決闘の勝者であるドゥラメンテを労うという名目でバカップルな二人が残った決闘委員会のラウンジにて、ドゥラメンテが問いかける。

 

「セセリアは星座というものを知っているかな?」

 

隣に座る恋人からの唐突な質問に、ソファに腰掛けるセセリアは少し黙ると、ああと思い出した様子で答える。

 

「確か〜…何月生まれは蠍座とか〜獅子座とか〜…そういうヤツでしょ〜?アタシはあんまりそういう占い?みたいなのにはキョーミ無いかなぁ〜…」

 

申し訳なさそうにそう返すセセリアだが、一方のドゥラメンテは気にした風でもない。

 

「フッ…なるほど。占いでは無く自らで運命を切り開くとは、セセリアはやはり強い人だ」

「も〜…そんなに褒めても何も出ませんけど〜?」

 

そんなことを言いつつ、セセリアはうりうりとドゥラメンテの頬を指先で掴むように触ったり、誰も見ていないからか、おもむろに頭を抱き寄せては髪の毛を撫で付けてみたりと戯れる。

 

「フッ…だが、不思議なものだと思ってな」

 

そう言いつつ、ドゥラメンテの見せる生徒手帳には星や星座の説明がこれでもかと書かれている。

 

「そぉ〜?でも結局は単なる石ころでしょ〜?確かに、たま〜に貴重な新種の資源が出て来たりはするっぽいけど〜…そう言うのは直ぐに企業の手が回るし〜」

「確かにな。だが…」

「だが〜?」

「これは単純に、ロマンの話なのさ」

 

そう言うとなりドゥラメンテはふと、既に暗くなりつつある外へと目をやる。

 

「少しばかり、かつての星見とやらの真似事がしてみたくてね。心配せずとも、夜中のラウンジの使用は先生方の許可はいただいてある」

「も〜…アレはただの映像なんですけど〜?」

「フッ…だが、星は星だ。ならば何の問題もないさ」

 

セセリアの隣で、未だに顔を空へと向けつつそう答えるドゥラメンテ。

 

かつての人々は見上げる空に瞬く星を頼りに船や馬で旅をしたり、季節や暦を作ったり、海の潮の引きを発見したり、或いは夢のような物語を想像したり、或いは…何か健気で小さな願いを託したり。

 

とかく、古い時代に於いて、人というものはいつも星と共にあった。

 

当然のことながらアスティカシアには、そう言った星が告げる季節らしきものはない。

空に映る星も、セセリアが先ほど述べた通りにあくまでそう見えるだけの映像に過ぎない。

 

内部は常に快適な温度や湿度が保たれ、制服もわざわざ夏服や冬服と分ける必要も無い。

 

暑さに汗ばむことも、寒さに震える事もなく、実力さえあれば平穏に過ごせるある種の箱庭にしてゆりかご。

 

科学技術の進歩によって、人々は星を頼る事も眺めることさえごく稀となった。

 

無論、それが悪いこととはドゥラメンテも思ってはいない。

むしろそう言った技術があったからこそ、家族も同然の故郷のマルシャンの皆や今の自分がいると言う事も、そのおかげでエドモンド達と言う得難い友や、何よりセセリアと言う最愛の相手と出会うことができたのもまた事実だと彼は知っている。

 

しかし、それでもなお色褪せないのはこの学園の映し出す山や空の再現風景が地球のものであるからか。

人の生存圏は良くか悪くか、この百年内で大きく変わった。

 

にも関わらず…こうして各レジャープラントやら企業がその再現に躍起になっているのは、それが宇宙へと旅立ってなお、地球に想いを馳せる郷愁からなのか、或いはブルジョワジーとなったスペーシアンからの、未だに地球から宇宙に進出出来ていないアーシアンへの皮肉のつもりなのか…それは定かでは無いが。

 

ドゥラメンテは恋人との穏やかな日々も愛しているが…年頃の男子の例に漏れず、そういったロマンもまた好きなのだ。

 

「『星と薔薇』…フッ、ありがちなタイトルではあるが…これはこれで絵になること請け合いかも知れないな」

 

ドゥラメンテはおもむろに生徒手帳を取り出すと、モニター越しに映る偽りの星空に、何を思ったか薔薇園の写った画面をかざす。

 

「う〜む…しかし、どうにもイマイチパッとしないな…」

 

が、思っていたものと違っていたのか…少しばかり顔を顰める。

 

「フフッ、なぁに〜?何のゲーム?」

 

それを見ていたセセリアは、くすりと笑う。

画面ばかりではなく、自分も見ろというアピールも込めて、顔を自身の方へと向ける。

が、ドゥラメンテは動揺した風でも無く…

 

「ふむ。やはり、本物が一番美しいな」

 

彼が呟くようにそう言うと、ドゥラメンテはセセリアにそっと微笑みかける。

 

「へ?それってどう言うことよ?」

 

若干頬を紅潮させつつ、分かりきった答えを聞くセセリア。

 

「いやなに、オレにとっての星はセセリアなのだなぁと、改めてそう思ってなぁ…」

 

それを聞いたセセリアは少し硬直すると、先ほどまでの表情が息を潜めると、その真意を理解したのだろう。

今度はニヤニヤと少しばかり意地の悪い笑みを浮かべる。

 

「そ〜ぉ?じゃ〜アタシは、棘で怪我しないように薔薇さんから離れちゃおっかなぁ〜?」

 

そう言って、わざとらしく距離を開ける。

そうして、案の定近づこうとするドゥラメンテから、からかうように今一度離れる。

しかし、ドゥラメンテは慌てない。

 

「フッ…今のセセリアはさしずめ流れ星と言ったところかな?」

「フフッ、それじゃあ〜アタシを捕まえて願い事を言ったら何でも叶えてあげちゃおっかなぁ〜?」

 

お互いにクスクスとそんな冗談を言い合い、戯れるバカップル。

 

外は既に満天の星空が映し出されている。

 

結局、その後は十分とせずにドゥラメンテが再び距離が縮め、セセリアは嬉しそうにそれを受け止めたのは言うまでもないだろう。




アニメを見返して思った。

グエルが脳焼きやら色々とキーパーソンすぎて扱い含め下手に動かせねぇ!!

アニメ時空どうしよっかなぁ〜…。
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