この濁りきった地上から   作:あるとりあ

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この麗しき日常を

深い、深い底に落ちていく感覚がある。

このまま落ちていけるのだったらどれほど楽だろうか。

目の前にあいつが現れた。ただ現れただけであり、何かをする訳でもなく、ただただ俺を見つめている。

いっそその手で俺を殺してくれればいいのに。そう気持ちが頭の中を巡るも急いで振り払う。

俺はこいつらの分も背負わなければならない。こいつらの分も生きなきゃ、こいつらの恨みを引き受けなきゃいけない。

それが俺が生かされた理由で、こいつらが死んだ理由だからだ。

とっくのとうに腹は括った。死ぬ準備もできてる。ただそれでもまたあの頃のように笑い合えるといいな。

 

 

意識が覚醒する。今は朝の5時。登校まであと3時間ほどある。

日課であるランニングをして身体が温まって来たら本格的なトレーニングを始める。

ペースを早めてジョギング30分、基本的な筋力トレーニング。最後は柔軟をして終わり。

これが基本的に毎日行っているトレーニングだ。正直肉体を改造しているのであまり意味は無いが、やっておかないと落ち着かないのだ。

部屋に戻り、シャワーを浴び終わると7時頃になっていた。

朝食を食べて、身だしなみを整えるともう出発の時間だ。

ちなみにこの日の朝食はパンケーキだった。

 

 

学校に着き、しばらくすると予鈴がなった。

周りのクラスメイトが続々と席に着いていく。千冬先生の拳骨は痛そうだからな。そりゃいやでも時間をまもらなきゃいけなくなるだろう。

それはそうと今日はクラス対抗戦に出場する代表選手を決めなくてはいけないらしい。

専用機持ちは俺、一夏、あとイギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットさんか。

まあイギリスの代表候補生と言うだけあってIS稼働時間はゆうに300時間を超えてるな。

ここはそのセシリアさんを押すのが安牌だと思うが、どうせ男子だからとかくだらない理由で一夏や俺を押す声が上がるのが目に見えている。

そうなると、もう見ただけでプライドが高そうな英国貴族であるセシリアさんはブチギレるに決まってる。

そうなってくるとまた面倒なことになるのは明白だ。

故に俺はもうセシリアさんを推薦することにした。

「では、以前にも言っていたとおりこの時間はクラス代表を決めることとする。クラス代表は学級委員みたいなものだ。学校行事のまとめ役をしたり、クラスを代表して戦ったりと、、、まぁ、クラスの顔だな。自薦、他薦は問わないぞ」

「私は織斑くんがいいと思いまーす」

「私も賛成ー」

「私は國重くんがいいな」

「確かにー」

など誰を推薦するか主に2人のことについて各々で話している。

セシリアさんの方を見るとわなわなと震えて今にも噴火しそうだ。

『僕はセシリアさんがいいと思いますよ。イギリスの候補生ですしIS駆動時間は300時間を超えてます。

それに専用機持ちですので、まず負けることは無いんじゃないでしょうか?』

「さすがにわきまえてますわね。極東の猿なんかがこの私を差し置いてクラス代表になるなんてことは許されませんわ。

それにこんな島国に来たのだってISの修練をしに来たのであって、本当はあなたみたいな素人と一括りにされるのも嫌ですのに」

「別にイギリスだってそんなお国自慢なんてないだろ。不味い料理ランキング何年更新してんだよ」

「あなた私の母国をバカにしますのね!許せませんわ!」

結局一夏とセシリアの罵りあいは千冬先生に拳骨を貰うまで続いた。

「では模擬戦においてクラス代表を選出することにする。候補者は織斑一夏、國重彰、セシリア・オルコット以上の3名でいいな?」

千冬先生はクラス全体を見回す。

「では1週間後に第3アリーナで模擬戦を行う。遅れることのないようにな」

そうしてこの世界初であるISでの模擬戦が決まった。

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