この濁りきった地上から   作:あるとりあ

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戦いの最中に

いよいよクラス代表戦1回戦目が行われる。

ただ一夏の相手はよりにもよってあの中国代表候補生である鈴なのだ。

ISに乗り始めてから1年で代表候補生にまで上り詰めた天才。

そして一夏ハーレムの1人だ。この学校では絶対的に一夏がモテる。まあ学園で珍しい男子であるし専用機持ち、それに彼の姉は千冬先生だしな。

俺はどちらかと言うと怖がられているのが正解だろう。セシリアとの一戦が俺に恐怖を覚えるきっかけになったのだろうな。

まあそれもそうだ。ISを刀で豆腐を切るように真っ二つにするやつとか正直関わりたくないだろう。

まあそれでも1部の人達は俺と仲良くしてくれる。

思えばどの世界でもそうだった。万人には受け入れて貰えないがそれでも1部には認めてもらえる。俺はそれだけで幸せだったんだ。

まあそれを壊したのも俺だがな。

そろそろ始まるな。アリーナ内の興奮は絶頂に達している。

『ん?』

俺は瞬時に上を見上げた。今猛スピードで正体不明の物体がこちらに向かっているのだ。

さらに詳しく調べるため探知魔法をかける。するとこちらに向かっているのは無人のISだった。

誰がどんな意図でこのような真似をしているのかは分からないが、友人の晴れ舞台を邪魔されようとしている。このことに猛烈な不快感を覚えた。

だが今手を出しても意味が無い。それより不自然すぎる。まるであのウサギに結託しているのでは?とでも疑われるほどの早さなのだ。

おそらくどの衛生、レーダーよりも早い。それに、一夏には1回自覚させないといけない。自分がいかに狙われやすいかを。

さあ主人公(織斑一夏)さんよ。見せてくれ、君の意思がどれほど強く、固いものなのかをな。

いよいよ代表戦が始まった。初手は鈴と龍咆だ。不可視の弾丸に一夏は反応しきれず少しダメージが入る。

戸惑っているようだな。弾丸なんて元から見えないものだ。それをあいつは龍咆の謳い文句である不可視という特性に引っ張られているだけで、結局は拳銃を向けられていることと同じ。

難しく考えすぎている。察知できるのは相手の龍咆の射線と発射前に空気が圧縮されるエネルギー反応だけ。

おっと、一夏が距離を縮めることに成功したな。気づいたか、龍咆がただの拳銃と余り変わらないことに。

相手の射線を予測してエネルギー反応と同時に避けるだけなのだ。

鈴もジリ貧だと思ったのか青龍刀を抜いた。

ただ、超近接特化タイプである白式に比べると甲龍は近接に置いてだいぶ下回る。

徐々に一夏が押してきているな。

イグニッションブーストを発動し瞬時に近づくと、鈴がそれに反応し偏差で当たるところに刀を振る。

ただ一夏はスラスターを真横にふかすことによって方向転換そのまま雪片弐型で斬りかかりチェックメイトだ。

するとその直後アリーナ上空に高エネルギー反応が検知された。

アリーナのバリアを突き抜け突如闘技場に乱入するIS。先程の無人機だ。

『来たか』

フルアーマーで搭乗部分は見えず、一夏からは中に人がいるのかすら分からない。

いや、ISは無人で乗れないという固定概念があるせいで一夏はあのISに人が乗っていると思っているだろう。

だから踏み込めないのか、いや鈴の存在も大きいか。先程の一撃で鈴のシールドエネルギーは残りわずかだ。あのエネルギー砲を一撃でも喰らえば絶対防御が発動する。

それにあのウサギがアリーナをハッキングしているためピットに戻ることは許されず、こちらが制御権を取り返すまで彼らはあれから逃げ切らなければいけないのだ。

逃げまわりながら彼は次の一手を決めあぐねている。雪片弐型のワンオフアビリティである零落白夜を使えばなんとかなるだろうが、そうなると鈴を捨ておくこととなる。

すると観客席の方で箒が一夏に叫んだ。

「何をしている一夏ぁぁぁ!!」

確か観客は避難勧告がされているはずだか、なんであんなところにいるのだろうか。

しかもなんの武装もなしに、普通の人間がIS相手にどれだけ非力かわかっているはずだろう?

平和ボケした日本人をこう見ていると腹が立つな。いや自分はあの篠ノ之束の妹なのだから狙われないというそのクソみたいな考え方に腹が立つのか。

興が醒めた。しばらく見守っておく予定だったがさっさと片ずけることにした。

俺は先程から鳴り響いている個人チャンネルを開く。

『千冬先生ですか?』

「國重!なぜ今まで応答しなかった!!」

『それよりあれどうします?』

「なんだと??事の重大さが『箒あれ死にますよ?』」

「なぜあそこにいる!?」

『まあ約束は守りましょう。出撃します』

俺はそのままチャンネルを切った。

『aegis出番だ』

了解しましたマイマスター

『出力制限を解除』

出力制限をを解除します

ISを身にまとい、バリアを破壊する。

『一夏お前に鈴さんを任せます。あとは俺がやりましょう』

神造兵装を具現化させる。

一振の黒い大剣だ。名は真実(Cruel)全長は約10m前後。

重量は約25トン。普通のISなら持ち上げりもしないがこれは違う。

まずaegisは正式にはISではない。

重力反転型殲滅機aegisそれがこの機体の正式名称だ。その名の通り殲滅を主な目的としており、圧倒的な数的不利な状況前提で考えられている。

そのため機動力中心というよりは重装甲で、破壊力並びに防御力が軒並み上がっており量子空間で核融合炉を25機並列起動させることにより動力を生み出しており、その動力源である水素やヘリウムを魔法によって無限に複製しているため実際は永久機関と成り果てている。

主な武装として、大出力型第2次試作自走460mm陽電子砲、耐熱光波防御盾、アテンの鉄槌などなど殲滅を目的とした武装をメインとしている。

今回俺が使うのは超質量圧縮型加速砲試作初号機だ。これは死した世界から惑星を取り出し超圧縮を繰り返し300mmまで圧縮した惑星をコピーし片方を破裂させることで取り出したエネルギーを使ってもう片方をうちだすものである。

先程具現化したcruelは大剣という役割の他に衝撃を吸収する能力を持ちえている。

先程の超圧縮型加速砲試作初号機、通称SAC初号機は大質量を破裂させ打ち出す際に途方もないほどのエネルギーが発生する。

Aegisはそのエネルギーに耐えられない訳では無いが、周辺の環境は違う。なのでその衝撃を逃がすためにcruelが必要になってくるのだ。

俺はcruelを地面に突き刺しSAC初号機を構える。

SACシステム起動します

圧縮機関並びに加速機関 ALLOK

存在位置を固定

座標C-117 49 128 圧縮を開始します

圧縮が完了しました、装填位置に移動します

完了しました、コピーを開始します

完了しました、発射準備完了しました

 

『OK。では死んでくれ、名も無きISさんよ』

俺は躊躇なく引き金を引く。ものすごい轟音とともに0.58×10^45kgが発射された。

敵ISに命中したかと思えば一瞬で姿が消え空に一筋の光柱が現れる。

光柱が通った場所にあったものは根こそぎ消されその威力を助長している。

『終わったな』

俺はISを解除し、アリーナに降りた。

そのまま鳴り響いている個人チャンネルを開く。

『約束は守りましたよ』

「ああ、確かに約束は守っているな。だがいくらなんでもあれはやりすぎだ。あの威力のものを見せつけられたら各国はお前に手を出し始めるぞ」

『知っていますよ。だから俺は日本、イギリスと条約を結んだ。それに気付かされるでしょうね、この技術はこの世界において誰1人、一生かけてもたどり着くことどころか第1歩を踏み出すことすら出来ないことをね』

「どういうことだ?」

『まあいずれ分かりますよ。篠ノ之束でも足元にすら及ばない、かの科学者達が全力を注いで作った武装ですからね』

「まあいい、それよりこれから事情聴取が始まる。早く戻って来い」

『わかりました』

俺は少しやりすぎたかなとか思いつつ、それでもストレスは解消されたので軽い足取りで千冬先生の所に向かった。

 

 




武装や設定はほとんどエヴァから取ってきました。
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