ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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第10話です!

今回からアニメの4話部分に入ります!

ちょっと長めになってしまいましたが楽しんで頂ければ幸いです!

それでは本編をどうぞ!


あげはさんがやってきた!

「はっ…はっ…はっ」

 

「まさか朝っぱらからランニングすることになるとは…」

 

「ふ…2人とも…待って〜…」

 

「ましろさんはゆっくりで良いよ…自分のペースで大丈夫」

 

後ろから走ってきているましろさんにそう伝えながら、走り続ける。

 

朝にいきなりソラが俺を起こしに来て、ランニングをすることになり、ましろさんも一緒に走り込むことになった。

 

ただ、朝のソラはどこか変だった。

 

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『ソウヤ!もう安心ですよ!これからは毎朝私が起こしに来ますし、必要なら夜も一緒に寝ますから!』

 

『えっ?なに、どうしたの?』

 

『どこかに行く時は言ってくださいね?私もお供します!困ったことがあったら私に相談してください…ソウヤの障害は私がすべて排除しますから』

 

『なになに!急にどうしたの!ましろさん、何か知らない?』

 

状況がわからず、ましろさんに尋ねる。

 

ただ、ましろさんはその質問に答えてはくれず、ただ親指を立て、『ファイトだよ!ソウヤ君!』としか言ってくれなかった。

 

『えぇ…?まぁ、それは一旦置いといて…2人は何でジャージ着てるの?』

 

『今から2人でランニングをしにいくんです!ソウヤも一緒に行きましょう!』

 

『俺も?それは良いけど…ちょっと待ってて着替えるから』

 

『はい!』

 

そう言って、部屋から出るかと思えば、ソラは何故かその場から動かなかった。

 

『あの〜何でこの部屋に居たままなんだ…着替えられないんだけど…』

 

『四六時中ソウヤの傍に居ると決めましたから!』

 

『うん…着替えは1人でしたいかな』

 

_______

 

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__

 

いや、今思い返しても謎すぎるな…何だったんだ?本当に…

 

あの後、ましろさんがソラを外に連れて行ってくれたおかげで事無きを得たけど、それがなかったらそのまま居座るつもりだったのだろうか?

 

いや、まさかね?

 

そんなことを考えていると、朝日が登るのが目に入った。

 

街を照らしながら登る朝日はとても幻想的で、思わず目を奪われた。

 

「おはようございます!」

 

ソラが元気よく朝日に向かって挨拶をする。

 

俺もそれに続いて挨拶をしようとすると、後ろから疲れ切った声で俺達を呼ぶましろさんの声が聞こえて、振り返る。

 

そこには頼りない足取りで、こちらに走ってきているましろさんの姿があった。

 

「ちょっ、ましろさん!大丈夫か?」

 

「み、見ての通りだよ〜…」

 

「ヘトヘトってことね…了解、とりあえずそこのベンチに座って」

 

「そうするよ…」

 

「ソラも疲れただろ?ベンチで少し休憩しよう」

 

「そうですね…休憩しましょう!」

 

そして、ソラとましろさんをベンチに座らせ、俺はベンチの後ろに立った。

 

「ソウヤは座らないんですか?」

 

「うん、俺は大丈夫。そういえば、ソラはともかく、ましろさんはなんでランニングすることにしたの?」

 

「ランニングして体を鍛えたら、もうちょっと、2人の役に立てるかなって…でも、千里の道も一歩からだからね」

 

「まぁ、確かにな…いきなり強くなれるわけでもないし」

 

「?ましろさん、今の言葉は何ていう意味なんですか?」

 

ソラがましろさんにそう尋ねる。

 

そうか、俺は意味を知ってるけど、ソラは知らないもんな…今度、俺の知っている限りのことわざとか教えるのもありかもな。

 

「毎日コツコツ頑張らなきゃダメってこと!」

 

「良い言葉です…」

 

そう言いながら、ソラはおもむろに手帳を取り出し、さっきの言葉を書き始める。

 

それはスカイランドの文字ではなく、こちらの世界の文字だった。

 

「えぇっ!?いつの間に覚えたの?」

 

「1日5文字ずつ、毎日コツコツです!最近はソウヤにも手伝ってもらってるんですよ!」

 

「そうなんだ!」

 

「うん、ちょっとね…2人には転生者だって話してるから、わざわざ隠す理由もないし」

 

おかげで、以前に比べて大分心が軽くなった。

 

ホント、ソラとましろさんには感謝しかない。

 

「私も毎朝ランニングしたら、2人みたいに強くなれるかな?」

 

ましろさんの質問に、ソラが首を横に振って答える。

 

「そうだよね…」

 

「いいえ、そうではなく…ましろさんは、今のましろさんのままで良いんです…」

 

「そうだな…俺もましろさんは今のましろさんのままで良いと思うよ?それに、強さというのは何も肉体に対してのみ使う言葉じゃないらしいからね…もちろん、ましろさん自身が変わろうと努力するのを否定したりはしないけど」

 

強さは何も肉体に対してだけじゃなく、精神的な部分にも使うからな…某超高校級の希望のメンタルの強さとか。

 

ましろさんの場合は優しさという強さだ…それを本人が気づいていないだけで、ましろさんはとても強い人だ。

 

俺がそんなことを考えていると、ぐぅう〜というお腹が鳴る音が聞こえてくる。

 

「あっ…!」

 

恥ずかしそうにソラがそう口にする。

 

どうやら、音の主はソラだったようだ。

 

「…俺もお腹が空いているし、そろそろ戻ろうか」

 

「そうだね!」

 

「はい!行きましょう!」

 

そうして、俺とましろさんはソラに手を引かれながら家へと帰るのだった。

 

///////////////

 

「平和だな〜まぁ、平和なのは良いことか…」

 

家に帰って、のんびりしていると、突如としてインターホンの音が響く。

 

「こんな朝から誰だろう?」

 

「私が出ます!」

 

そう言いながら、ソラが玄関へと向かう。

 

「誰なんだろうな…ましろさんは心当たりとかある?」

 

「うーん…心当たりってほどじゃないけど、小さい頃に引っ越しちゃった友達が居るんだ…もし、その友達だったら嬉しいな」

 

「そっか…うん?なんか騒がしいな…ちょっと見に行くか」

 

「そうだね、行ってみよ!」

 

そうして、玄関に様子を見に行くと、長い茶髪の女性とソラが居た。

 

「あげはちゃん!」

 

「ましろん!久し…ぶり!?ちょっとちょっと!ましろん、この男の子は誰!?もしかして、ましろんの彼氏!?」

 

「ち、ちが「違います!ソウヤは私の幼馴染です!」ソラちゃん!?」

 

ましろさんの言葉を遮り、ソラは俺に抱きつく。

 

「あ、そうだったんだ!ごめんね、ちょっとびっくりしちゃった」

 

「いえ、俺も同じ立場だったらびっくりしたと思うので、気にしてないです」

 

実際、俺も友達の家に行って、異性が一緒に居たらびっくりするだろう…しかも、知らない人だったら尚更だ。

 

俺も多分…お前、いつの間に恋人できたの!?って聞くと思う。

 

「ところで、あげはちゃんはどうしてここに?」

 

「ちょっとこっちに用事があってね」

 

「それで…どちら様ですか?」

 

ソラが俺の腕に抱きつきながら、威嚇するように客人の女性を睨みつける。

 

「あれ?私、嫌われちゃった?」

 

「あはは…と、とにかく中で話そっか?」

 

________

 

_____

 

__

 

「なるほど…そんなことが…じゃあ、ましろさんが言ってた小さい頃に引っ越した友達って、あげはさんのことだったのか」

 

とりあえず、自己紹介?のようなものをしようとすると、突然、あげはさんが紙芝居のようにタブレットに書かれていた絵を流しながら話し始めた時は驚いた。

 

とはいえ、ざっくりと内容は理解できた。

 

ましろさん達がまだ小さい頃、2人は仲良く過ごしていた…だが、ある日あげはさんの引っ越しが決まり、ましろさんと仲が良かったあげはさんは泣きながら家を出ていったらしい。

 

まぁ、その先の話はまだ語られていないから気になるが、今は手短に済ませてもらった方が良さそうだ。

 

さっきからソラが腕に抱きついている力が強くて、しんどいし!

 

「先の展開は気になりますけど、とりあえず手短に自己紹介を済ませませんか?」

 

「だね!…オホン、私は、聖あげは!18歳!血液型はB、誕生石はペリドット!ラッキーカラーはベイビーピンク!最近のブームはイングリッシュティー・ラテ・ウィズ・ホワイトチョコレート・アド・エクストラホイップ!はい!そっちのターン!」

 

「えっと、俺はソウヤと言います。俺の腕に抱きついているのがソラで、ソラが抱っこしている赤ちゃんはエルです。訳あって、ましろさんのお家でお世話になってます」

 

「…もしかして、結構複雑な感じだったりする?」

 

何を思ったのか、あげはさんはそう尋ねる。

 

なんか、とんでもない勘違いをされてる気がする…

 

「いや、多分あげはさんが思っているようなことじゃないですよ…エルは知り合いの人に頼まれて俺達で預かっているだけで、やましいこととかは何もないです」

 

「そっか!なら、安心だね!そういえば、ソウヤ君達はこの街の人?」

 

「…うーん、なんと説明したものか…俺達は遠い国の人間なんですけど、その国でクーデター的なことが起こって、その時にエルを知人から託されて、この街までやってきたんです」

 

すべてが嘘ではない…実際、カバトンがプリンセスであるエルを誘拐したし、前にスカイランドと通信をした時に王様達からエルを任されたのも事実だからな。

 

「そうだったんだ…大変だったね…ソウヤ君!何かあったら相談してね!私でどこまで力になれるかわかんないけど、力になるから!」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

あげはさんが俺の手を握りながらそんなことを言ってくれる。

 

なんか嘘をついているのが申し訳ないな…まぁ、本当のことを言ったら言ったで、騒ぎになるだろうし、仕方ないことではある。

 

とはいえ、流石に黙ったままというのも罪悪感がすごい…なら、少しだけ…

 

「ソウヤ君?」

 

「…すみません、あげはさん…正直に言うと、俺達はまだあなたに話していないことがあります…でも、それは今は言えなくて」

 

「…うん」

 

「ちゃんと話せるようになったら話します…なので、俺達を信じてください」

 

「オッケー!信じるよ!」

 

「良いんですか?」

 

「だって、君が嘘をついてるようには見えないし。でも、いつか話してね?」

 

「はい…それはもちろん!」

 

なんとか、あげはさんに信じてもらえたみたいだ。

 

「というか、痛い!痛いよ!ソラ!誰か助けて〜」

 

「ソウヤが悪いんですよ…ましろさんはともかく…さっきまで見ず知らずだった人とこんなに仲良く話して…」

 

「えぇ…?」

 

そんなこと言ったら誰とも話せなくなりそうなんだけど…本当にどうしたんだ?というかホント痛い!腕取れそう…

 

そんなことを思いながら、俺は腕の痛さに耐えるのだった。

 




といった感じの第10話でした!

今日のひろプリも良かったですね!アニメでは次回から学校編が始まるっぽいですね!今から楽しみです!

それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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