ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はようやくキュアマジェスティが登場します。それにしても、キュアマジェスティのイヤーカフのトゲトゲが気になりますね…まぁ、いずれはその伏線?も回収されるのかもしれませんが。
それでは、本編をどうぞ!
「みなさんが…」
みんなの元に辿り着いた俺達の目に映ったのはボロボロになりながらも立ち上がっている姿だった。
そして、そんなみんなにアンダーグエナジーにより正気を失っているミノトンが攻撃を仕掛けようとしていた。
だが、そんなミノトンの前にエルがみんなを守るようにして飛び出してくる。
『エル!?』
「いやいや!みんなだいじ!だいすき!」
そう言って、さらにエルは言葉を続ける。
「えるも…まもる!」
エルの言葉に共鳴するように、エルの胸から光が溢れる。
これは…!エルがプリキュアに!
『エンシェント!ミノトンを!』
「はい!」
エンシェントはそう言って、エルの横に立つ。
そして、そのままエルを攻撃しようとしていたミノトンの攻撃をなかったことにした。
「ナニガ起きた…?」
「エルちゃんの邪魔はさせませんよ。あなたの武人としての誇りを守るためにも」
「あなたは!」
「私のことは後で、今はエルちゃんを見守りましょう。…エルちゃん、見つけたんですね…自分だけのミラージュペンを」
エンシェントの言葉にエルは頷く。
「みつけたの…えるも…ぷりきゅあ!」
そうして、エルはプリキュアへと変身する。
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赤ちゃんだったエルが成長し、ソウヤ達と同じくらいの年齢の少女へと姿を変え、ミラージュペンを手に取る。
「スカイミラージュ!トーンコネクト!」
トーンコネクトを起動し、マイク状に変化したミラージュペンにセットする。
「ひろがるチェンジ!マジェスティ!」
マイク状に変化したミラージュペンにMAJESTYの文字が浮かび上がり、エルはステージへと舞い降りる。
そして、ステージに舞い降りると同時にエルの髪がフワリと長いウェーブの掛かったツインハーフアップへと変化する。
そして、靴底が低い紫色のヒールが装着される。
「煌めきホップ!」
王冠を思わせる髪飾りが装着され、耳に刺々しいイヤーカフが装着される。
「爽やかステップ!」
エルの服装が紫と白を基調としたお姫様のようなドレスと白のニーハイソックスという恰好へと変化する。
「晴れ晴れジャンプ!」
白の長手袋が装着され、どこからともなく星が流れて、ドレスへと流れ着き、それがドレスを彩るアクセントになった。
そうして、変身が完了した。
「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」
そして、ここに新たなプリキュアが誕生した。
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「キュア…」
「マジェスティ!」
「やりましたね」
「見つけたんだね…エルちゃんだけのミラージュペン!」
「そのようですね…良かったです」
「バタフライ…エンシェントも最初からわかってて…」
プリズムの言葉にエンシェントとバタフライは笑みを浮かべる。
「信じてくれて…ありがとう」
エル…キュアマジェスティはそう言って笑みを浮かべた。
「クッ…返り討ちにしてくれる」
そう言いながら、ミノトンは黒いエネルギー弾を放つ。
それを避けながら、マジェスティはミノトンに接近し、そのままパンチをお見舞いした。
そして、飛び上がり追撃のキックをする。
見事な着地を決めた後、一瞬でミノトンとの距離を詰め、背後から強烈な蹴りをミノトンに浴びせる。
ミノトンはたまらずといった様子で電線へと倒れ込み、電撃を受けて体中が焼けていた。
「あり得ぬ…ワレハ最強!」
そう言いながら、マジェスティに殴り掛かるが、それを受け流しマジェスティはミノトンにカウンターを喰らわせていた。
『これは、私の出番はなさそうですね』
『そうだな…にしても、マジェスティ強いな…』
『そうですね。…それにしても、どことなく戦闘スタイルがソウヤ様に似ている気がしますね。兄妹はそういう所も似るんでしょうか?』
『どうだろうな…エルはずっと俺達の戦っている姿を見てきただろうから、俺個人というよりは、みんなの戦闘スタイルを組み合わせているのかもな。…なんにせよ、一応戦いを見ておこう。多分、マジェスティはこのまま勝つだろうけど、念には念を入れておかなきゃだ』
『わかりました!』
そうして、俺達はマジェスティの戦いを見守る。
すると、終始ミノトンを圧倒し、トドメとばかりにソラが見本を見せた百裂拳を使い、ミノトンを怯ませた。
「今よ!」
マジェスティはスカイとプリズムにそう声を掛け、2人は合体技の準備をした。
「「プリキュア・アップドラフト・シャイニング!」」
「スミキッタ〜」
2人は浄化技を受け、ミノトンが空中から地面に落下していく。
だが、そんなミノトンは突如として現れた黒い空間のようなものに呑み込まれた。
『スキアヘッドか…』
「そのようですね…もう一度スキアヘッドを殴りにいった方が良いでしょうか?」
そう言いながら、エンシェントがスキアヘッドを睨みつける。
スキアヘッドはそれに気づいたのか、慌ててその場から去って行った。
『…まぁ、もうすぐ時間切れだし、今回は諦めよう』
『そうですね…』
『エト、お疲れ様。最高にカッコよかったよ』
『ソウヤ様…!はい!ありがとうございます!』
そう言って笑みを浮かべ、エトは心の中へ帰っていった。
そうして、俺の姿がキュアナイトへと戻ると同時に、キュアマジェスティが倒れ込み、姿がエルへと戻る。
幸いにも空飛ぶ抱っこ紐により、エルが受け止められたので良かったが。
俺がエルに駆け寄ると、バタフライが言葉を紡ぐ。
「疲れて眠っちゃったみたい…」
「それはそうですよね…頑張ったもんね。お疲れ様、エル」
俺は眠っているエルの頭を撫でながらそう呟くのだった。
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「こんな小さな体にあんな力があるなんて…」
「心配は心配だけど、これからは私達の目の届く所で一緒に戦った方が良い気がするな」
戦闘が終わり、帰路についている中、ソラとあげはさんがそんな会話を交わす。
確かに、その方が良いかもしれない。正直、心配ではあるが、エルにとってもその方が良い気がする。
エルは自分の意志でプリキュアになった…みんなを守りたい、そんな強い気持ちで。
だからこそ、俺はエルの決断を尊重したい。もちろん、ちゃんと危ない時は守るけど。
「そうだね…俺としてもその方が良いと思う。ただ、エルに頼ってばかりもいられないし、もっと強くならないとな」
「そうですね!最強のエルちゃんを守るために、私達はもっと強くなるのみです!…そういえば、ソウヤとエトさんが合体した白銀のプリキュアですが、なんて名前なんですか?」
「キュアエンシェントだよ。実際に戦ってるところを見たらびっくりすると思う」
「キュアエンシェント…それがあの白銀のプリキュアですか!今度、私達に見せてください!」
「わかった、楽しみにしてて」
そうして、俺達は帰路を歩き続ける。
そんな中、俺はどこか不安そうな顔をしていたましろさんのことが頭から離れなかった。
といった感じのメインルート第106話でした!
次回からは、多分プリキュアオールスターズF編に入っていくことになると思います。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!