ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第107話です!

今回から、オールスターズF編に入っていきます。今回からのオールスターズF編の話は若干のオリジナル展開こそありますが、映画の内容のネタバレを含みますので、映画をまだご覧になっていない方はご注意ください。

それでは、本編をどうぞ!


見知らぬ場所、見知らぬプリキュアとの出会い

「…さて、私の足掻きが吉と出るか凶と出るか」

 

「キュアナイト…いえ、ソウヤ様…大丈夫ですか?」

 

「まぁ、ここから動けないこと以外は問題ないよ。それよりも、エトはみんなのことを頼んだ」

 

「…わかりました。お任せください…待っててくださいね、ソウヤ様…必ず迎えに来ます」

 

そう言って、エトはみんなの元へと向かった。

 

「…頼んだよ。エト、みんな」

 

_________

 

______

 

____

 

「ふむ、ソウヤとデュエルでもしようかと思って来たというのに…ここはどこだ?」

 

辺りを見渡すと、そこには岩場が広がるばかりで、人の気配をまるで感じない。

 

ソウヤの気配を見誤ったか?…いや、それはない。私があいつの気配を見誤るなど、あり得ない。

 

…また何かに巻き込まれたか…まぁ、ソウヤならあり得ない話ではないな。

 

「ほぅ…どうやら、事情を知ってそうな人物が1人いた」

 

視線を移すと、そこにはキュアスカイと見たことのないプリキュアが2人いた。

 

1人はピンクのツインテールの少女でそのツインテール部分はお米のような形になっている。衣装は着物を型どったようなピンクのドレスを纏っており、どことなくエプロンのようにも見える。

 

もう1人はピンクと青のグラデーションが混じった金髪のサイドテールの少女で、ハイビスカスのような髪留めをしている。衣装は白を基調としたドレスを纏っていた。そのドレスはセーラー服というものに似ている気がする。

 

「…やつらが戦っているのはランボーグではないな…ともかく合流してみるか」

 

そうして、キュアスカイ達に合流するために移動した。

 

「お前達、いつまで苦戦している」

 

そう言いながら鎌を用意し、やつらが戦っていた黒い怪物を斬り裂いた。

 

すると、その黒い怪物は消滅した。

 

「すごっ!一撃で倒しちゃった!」

 

「あなたは?」

 

「アンノウン!?どうしてあなたがここに!」

 

「「アンノウン?」」

 

キュアスカイの言葉に他の2人のプリキュアが首を傾げる。

 

まぁ、初対面の人間に対する反応はそうだろう。

 

「…ふむ。まずは自己紹介といくか…私としてもそちらの2人のことは気になるしな。…私はアンノウン、すでに自分の名前など忘れ去ってしまったし、そう呼んでくれて構わない」

 

私がそう告げると、プリキュア達は変身を解除し、自己紹介を始めた。

 

「私は和実ゆい、キュアプレシャスだよ!この子はコメコメ」

 

「コメ!」

 

そう言って、返事をしたのはリス?いや、狐か?ともかく小さい生き物だった。

 

どうやら、この少女がピンクのプリキュアだったらしい。

 

「プレシャス…貴重な、大切なといった意味があるのだったか?いい名前だ。ゆいというのは結ぶといった意味で着けられたのだろう…名は人を表すというが、とてもいい名前だ」

 

「そ、そうかな…ありがとう!アンノウン!」

 

「じゃあ、次は私ね!私は夏海まなつ!キュアサマーだよ!よろしくね!」

 

「お前はなんというか…そのままだな。名前がそのままプリキュアの名前となっているとは…だがまぁ、名前の通り、真夏の太陽のような明るさを持っているな…とても気持ちの良い人柄だ」

 

「おぉー!私のことも褒めてくれた!アンノウンって人の名前を褒めるの好きなの?」

 

「どうだろうな…だが、確かに誰かの名前を聞くのは好きかもしれない。今の私は名前がないからな、名前がある人物の名前…その意味を知るのは好きだ。まぁ、アンノウンという今の名も気に入っているが」

 

アンノウン、実に今の私にふさわしい名前だ。それに、何者でもないからこそ、何者にでもなれるとも言えるからな…私がこの名前を気にいっているのもそういう理由だ。

 

「私は先ほど自己紹介したので大丈夫ですね。アンノウンも私のことを知っているでしょうし。…まぁ、一応しましょうか。私はソラ・ハレワタールです!改めてよろしくお願いします!」

 

「あぁ。…ちなみにソラ、ソウヤの場所を知らないか?」

 

「それが…私にもわからないんです。そもそもここに来るまでの記憶が曖昧で…」

 

「記憶が曖昧…?」

 

そんなことが起こり得るのか?まぁ、良い…それならそれで私が直接探しにいけば良い。

 

「そうか…なら、私は私でソウヤを探しに行くとしよう」

 

「ちょっと待って!アンノウンも私達と一緒に行こうよ!」

 

「断る。あの程度の敵に手こずっているようでは先が思いやられる…お前達のお守りはごめんだ」

 

ゆいの言葉にそう返す。

 

「まぁまぁ、そう言わずにさ!一緒に行こ!アンノウン!」

 

「まなつ、お前もそんなことを…何度も言うが、私は……む?何だ、この気配は…なるほど。お前達、さっさと変身しろ!敵だ」

 

私の言葉に3人は驚きながらも変身した。

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「あつあつごはんでみなぎるパワー!キュアプレシャス!おいしい笑顔で満たしてあげる!」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

そうして、名乗りを終えたプリキュア達を見て、準備が整ったことを理解した私は敵に視線を移す。

 

そこにいたのは思いも寄らない人物だった。

 

「バカな…キュアナイトだと…」

 

「本当ですね…どうしてキュアナイトがここに?」

 

「あの子もプリキュアなの?」

 

「はい。ソウヤは普段は男の子なんですけど、プリキュアに変身したら女の子になるんです」

 

「「えぇ!?」」

 

サマーとプレシャスが同時に声を上げるのを聞きつつ、私は目の前の存在に違和感を覚える。

 

どういうことだ?目の前のこいつの気配はキュアナイトではない…だが、その姿は、内に秘める強大な力は、間違いなくキュアナイトだ。

 

そうか…そういうことか!クソが!

 

「良かった!無事だったんですね!ソウヤ!…ちょうど今ーーー」

 

「バカ!下がれ!そいつはキュアナイトじゃない!」

 

「えっ…」

 

スカイがそう呟くと同時にヤツが攻撃を仕掛けてくる。

 

私は慌ててスカイを庇い、なんとか難を逃れる。

 

スカイに仕掛けてきた攻撃は命中することこそなかったが、地面に大きなクレーターを作っていた。

 

「これは一体…?」

 

「あれはキュアナイトではない。おそらく、キュアナイトの容姿と戦闘力だけをコピーした人形だ。…どうやらこの世界の上位存在は、よほどキュアナイトのことが気に入っているらしい」

 

そんなことを話しながら、視線を移すと、サマーとプレシャスが人形によって、地面に倒れ伏していた。

 

「つ、強い…!」

 

「なんなの…こいつ!」

 

…流石はキュアナイトの戦闘力をコピーしているだけはある。

 

だが、私から言わせれば、あんなものはキュアナイトではない…模造品を名乗るのも烏滸がましい粗悪品だ。

 

「貴様…キュアナイトを舐めるな!」

 

私は怒りのままに接近し、剣を出現させる。

 

そして、そのまま粗悪品へと攻撃を仕掛けようとすると、カウンターを仕掛けてくる。

 

だが、こんなものは予想の範囲内、私はあえて攻撃を中断し、着地と同時に下から上へ全力で剣を振るう。

 

粗悪品は咄嗟に槍を出現させるが私はお構いなしに剣を当て、空中へと粗悪品の体が飛んでいく。

 

「消え去れ、粗悪品が」

 

そう言って、黒のエネルギー波を飛ばし、粗悪品を消滅させた。

 

「…大丈夫か?お前達」

 

私の言葉に3人は変身を解きつつ立ち上がり、頷いた。

 

「そうか。…気が変わった。お前達と一緒に行動しよう」

 

「ほんとに!」

 

「やったー!これでアンノウンと一緒に行けるね!」

 

「ありがたいですけど、どうして急に心変わりを?」

 

「理由は単純だ。…あのキュアナイトの粗悪品を創り上げたものを一発殴ってやらなければ気が済まない。あれがキュアナイトだと?笑わせるな…あれを創り出したものはキュアナイトのことを1ミリも理解していない…よって、ボコボコにする。以上だ」

 

「…アンノウンはキュアナイトのことが大好きなんだね」

 

「あはは…それはどうでしょうか…」

 

「でもさ、心強い仲間が増えたのは間違いないよね!」

 

私達がそんな会話を交わしていると、突如として、大きな腹が鳴る音が響いた。

 

「腹ぺコった〜」

 

「この腹の音はゆいか…とはいえ、ここには何も無いな…ひとまずは食料を探すとしよう。腹が減っては戦はできぬともいうしな」

 

私の言葉に3人は頷き、私達は食料を探しに行くのだった。

 




といった感じのメインルート第107話でした!

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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