ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第109話です!

今回もオールスターズF編ですね…いやぁ、やはり映画の内容を書くとなると、なかなか難しいですね…一応大まかな話の流れは決まっているのですが、たどり着くのはまだ先になりそうです…

それでは、本編をどうぞ!


感じる違和感

「さっきはありがとうございました!」

 

「いえいえ、お気になさらず!私はマスターの為に動いているだけですので」

 

キュアウィングの言葉に私はそう返す。

 

あの後、プリキュアのみなさんのもとに向かうと、新たに春野はるかさんこと、キュアフローラと合流したのを見届けました。

 

キュアフローラは花のプリンセスと呼ばれているプリキュアで、キュアウィング達と合流した時も黒い人型の怪物を必殺技で追い払っていました。

 

あれがプリンセスというものですか…確かに、強く!気高く!美しく!を体現したかのような方ではありましたね。

 

ツバサさんが思わずプリンセスですよねと言ってしまうのも納得です。まぁ、あの後のキュアフローラのニヤけ顔はプリンセスとは思えないへにゃり顔でしたが。

 

まぁ、あれもまたキュアフローラの魅力でしょうけど。

 

「まさか、キュアナイトの偽物がいるなんて…しかも、あれはβスタイルでしたし、僕の仲間達の元にも、キュアナイトの偽物がいるかも」

 

「…すでに、私の仲間が偽物を確認済です。それに、みなさんが戦ったあの偽物も、倒したわけではなく、あの大きな城…拠点に戻しただけにすぎませんから、油断は禁物ですよ」

 

そう言いながら、私はこの世界で一番目立つ大きな城を指差す。

 

その城はこの世界で、もっとも目立つ場所で、おそらく他のプリキュアのみなさんもあそこを目指して進むことでしょう。

 

むしろ、そうでなくては困ります。

 

「まぁ、ご安心を。あの城へはこの私、マスカレーナがご案内しますよ!おそらく他のプリキュアのみなさんもあの城へ向かうはずですから、そこに行けばみなさんの仲間にも会えますよ」

 

私の言葉にみなさんは頷き、私達は城へと進むことにするのでした。

 

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「やれやれ…流石にマスターの偽物の相手は骨が折れるわね」

 

どうにか突如として現れた、マスター…キュアナイトの偽物を撤退させた私はそう呟く。

 

「えと…助けてくれてありがとうございます!」

 

「あなたはキュアバタフライ…聖あげはだったわね。まぁ、私はマスターの指示通りに行動しただけだから、気にしないで」

 

「どうして、私の名前を知っているの?」

 

「他のプリキュアのことも知っているわよ。あの緑髪の娘は羽衣ララ…サマーン星人、宇宙人のプリキュア、キュアミルキー…金髪の大人っぽい娘は風鈴アスミ、地球によって生み出された精霊だったかしら?その誕生の経緯もあってか名前はキュアアースね。そして、もう一人の紫の髪の娘は琴爪ゆかり、キュアマカロン」

 

「すごっ!みんなのこと知ってるんだ…でも、なおさらどうして私達のことを知ってるの?」

 

「あなた達の情報はマスターによって共有されてるからね」

 

「もしかして、ディアベルスターさんのマスターって…」

 

あげはがそう言いかけると、ララ達が騒がしくなる。

 

「ゆかり!どこ行くルン!」

 

「どこに行こうが、私の勝手でしょう」

 

「どうして一緒に行動しないル!バラバラに行動したら、危ないル!さっきのやつの強さを忘れたルン?全員掛かりで戦って歯が立たなかったのに…」

 

「ここにいる全員がプリキュアなのはわかったわ。でも、だからといって一緒に行動する道理はないわ…それに、さっきの敵はそこにいる彼女によって追い払われたじゃない。あの敵と遭遇する心配もないでしょう」

 

「もし、遭遇したらどうするル?ゆかり1人じゃどうしようもないル」

 

「ちなみに言っておくけど、私は今度あなたが襲われても助けられないわよ。もし、襲われても私は知らないから、そのつもりでいて」

 

ララとゆかりの会話を聞き、私はそう口を挟む。

 

私の言葉にゆかりは一瞬怯えた表情をしたが、すぐに表情を戻す。

 

「まぁまぁ、ゆかりんはララルンより年上なんだから、話ぐらいは聞いてあげないと。…ディアベルスターさんもそんな冷たいこと言わないで、ね?」

 

私達の険悪な雰囲気を察したのか、あげはがフォローに入る。

 

「子供扱いしないでほしいル。こう見えて、私の星では大人ル!」

 

「疲れる子ね…良いわ。そっちは四人で行動して。私は1人で構わないわ」

 

「はぁ…マスターと縁深いあげはの顔を立てて、あなたのことをフォローしてあげようかと思ったけど、この際だからハッキリ言うわね…ゆかり、あなた…大事なパートナーがいなくて精神的に不安定になるのは理解できるけど、自ら死にに行くなんて正気?こんな自暴自棄なやり方でマスターのおかげで拾った命を台無しにするなんて馬鹿じゃないの?意地を張るのはやめなさい」

 

「あなたになにが…!もういいわ!」

 

そう言いながら、ゆかりはズカズカと歩いて行ってしまった。

 

…少し、言い過ぎだったかしら…後は他の皆に丸投げしましょう。

 

「ディアベルスター…容赦ないルン。流石に言い過ぎルン」

 

「そうね。あの娘にもいろいろと事情があるだろうに、少し踏み込みすぎたわね…私が行くのはあれだから、あなた達が彼女を見つけてあげて…きっと、気丈に振る舞っているだけで寂しい思いをしているだろうから」

 

「もちろん!ゆかりんのこと心配だし!」

 

「私も行くル!ゆかりに謝らないと…もちろん、ディアベルスターも一緒に行くル!」

 

「…はぁ…そうね。私も言い過ぎたし、ちゃんと謝らないとね。マスターにもあなた達のサポートをしてほしいと頼まれてるし」

 

「ラテ!どこに行くのですか?」

 

私達が会話していると、アスミのパートナー妖精である犬のラテが走り出していく。

 

「ついていきましょう」

 

そうして、私達はラテの後を追うのだった。

 

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「うぅ…さむっ!アスミさんは平気なの?」

 

「私は平気です。それよりも心配なのは…」

 

「ゆかりね。だから、自分から死にに行くなんて正気かって言ったのに…あげははこれでも羽織ってなさい」

 

吹雪の中、ラテを追いながらそんな会話を交わす。

 

「ありがとう。ディアベルスターさん…」

 

「それはマスターの上着よ。お礼ならマスターに言いなさい」

 

「そ、ソウヤ君の!?た、確かにソウヤ君の匂いが残って、ソウヤ君に抱きしめられてるみたい…」

 

「…マスターは愛されているわね…あげは、マスターについて詳しくは聞かないの?」

 

「まぁ、ほんとは色々と聞きたいことがあるけど、ソウヤ君のことだから、みんなのために色々とやってくれてるんだろうなって…そう思ってるから。…多分、私達に何も話してくれないのも、それがみんなのためになるからでしょ?」

 

「信頼してるのね」

 

「うん。…あ、でもこれだけは聞かせて」

 

「何かしら?」

 

「ソウヤ君は無事なの?」

 

「…希望を持たせるような言い方はしたくないから、正直に言うと、マスター…ソウヤは死んではいない。ただ、少し込み入った状況でね…あの状態を無事と言えるかどうか…まぁ、本人は至って元気ではあるんだけど、今はこちらに干渉できない状態よ」

 

「…そっか。教えてくれてありがとう!死んでないってわかっただけでも良かったよ!」

 

「…そう」

 

そんな風に話していると、ラテが何かを見つけたのか吠え始めた。

 

そして、ラテが吠えている部分に視線を向けると、大きめな洞窟のようなものがあり、その中には寒さのあまり蹲っていたゆかりの姿があった。

 

「ゆかり!見つけたル…」

 

「ご無事でしたか…」

 

「…余計なお世話よ」

 

「素直じゃないわね…まったく」

 

そう言いつつ、ゆかりの様子を確認する。

 

…流石に、この吹雪の中過ごしていたから寒そうね…まずは体を温めないと。

 

そういえば、ここに来るまでにうってつけの場所があったわね。

 

「ゆかり、まずは体を温めるわよ。確か、ここに来るまでにちょうど良いものがあったから」

 

そう言うと、あげはとアスミも頷き、私達はそこから場所を移動するのだった。

 

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「温かいル!」

 

「まさか、こんな所に都合よく足湯があるなんてね」

 

「はい、私の街にも似たような場所がありますが」

 

私達はラテを追っている途中で見つけた足湯に浸かっていた。

 

なぜこんなところに都合よく足湯があるのか…私はすでに知っているけど、まだ言うべきではないわね。

 

そんな風に思考を働かせていると、ララがゆかりに言葉を紡ぐ。

 

「…ごめんル。私、自分のことばかり考えてたル」

 

「…私もごめんなさい。…ディアベルスターの言う通り、意地を張っていたわ。…心配してくれてありがとう」

 

「…私もごめんなさい。あなたにも事情があるというのにズケズケと言い過ぎたわね…本当にごめんなさい」

 

私もゆかりへと謝罪する。

 

すると、ゆかりは『もういいわ。こちらも悪かったし…』と笑みを浮かべて口にしてくれた。

 

そして、私の謝罪が終わると、ララが頭についている先端が丸い触覚のようなものをゆかりへと伸ばす。

 

「これは?」

 

「ララルンの星の挨拶みたいなものらしいよ」

 

「ふふっ!面白いわね」

 

そう言いながら、ゆかりは指先で丸い先端に触れた。

 

…なにはともあれ、仲直り出来て良かった。

 

「…ッ!?」

 

私達が2人の様子を見て安堵していると、ゆかりが何かに気づいたのか、驚きの表情を浮かべている。

 

「ゆかり?」

 

「どうしたの?」

 

「……アレは」

 

「アレって?」

 

「…いいえ、何でも無いわ」

 

そう言うゆかりの表情は何かを考え込んでいるようだった。

 

…聡い娘ね…この世界に違和感を抱いているようだし…まぁ、今は確証を持てないから言わないのでしょうけど。

 

私はそんなことを考えながら、彼女達と足湯でのんびりするのだった。

 




といった感じのメインルート第109話でした!

次回はアンノウン達視点からになりそうです…まだまだ書き終わるのは時間が掛かりそうですね…いっそのこと、アンノウン達視点だけで書こうかなとか思ってしまいました…まぁ、オールスターズF編の内容を考えると、どうしても視点がころころ切り替わってしまうのですが。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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