ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
お久しぶりです。最近、なかなか書くことが出来なくて投稿が遅くなってしまいました。
今回はオールスターズF編の続きになります。久しぶりに書いたので、もしかしたらなにかおかしな部分もあるかもしれませんが、楽しんで頂ければ幸いです。
それでは本編をどうぞ!
「暑いな…」
「なんでこんな砂漠を歩かないといけないのよ…」
「プーカは大丈夫?」
「プカ…」
「プーカ?」
「そう。プカプカ言ってたから、プーカ」
「なかなか良い名前ですね。名付けは少々シンプルすぎる気がしますが…」
砂漠を歩きながら、私達はそんな会話を交わす。
なんとか、キュアナイトの偽物を撒き、逃げた先は砂漠。
とにかく進むより他になく、歩き続けて今に至るわけなのですが、流石にみなさん限界が近いようです。
気に掛かるのはましろ様がプーカと名付けた灰色と白色を基調とした先ほどの兎の妖精さんですね。
どうやら、誰かに手を触れられるのを怖がっているようで、あまね様が背負おうかと提案した時も、それを拒絶していました。
…それに、なにより私が知らない妖精です…何人もの他のプリキュアについて情報を集めていましたが、今までのプリキュアに、あんな妖精さんはいなかったはずです。
つまり、この世界で誕生した新しい妖精ということ…そして、おそらくこの妖精さんはあいつによって誕生した…まぁ、あくまで私の推測にすぎませんが。
「エトさん?大丈夫?」
「ましろ様…大丈夫です。心配してくれてありがとうございます」
「そっか…それなら良いけど」
「ふーん…まぁ、何かあったら言いなさいよ。…それにしても、エト…なんでこの暑さの中で平気そうなのよ」
「まぁ、私は自分の体にバリア的なものを張っているので」
「なにそれズルい。私達にもバリア張りなさいよ」
「それは無理です。…ん?あれは!」
ふと、視線を移すとオアシスが見えた。
あれは、本物のオアシスでしょうか?幻だったら困りますが。
そんなことを思いつつも、私達はそこに向かうのでした。
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「はい。エトです…えぇ、本当のオアシスで良かったです…それにまた他のプリキュアと合流できましたし…他には」
ディアベルスター様とマスカレーナ様に現状を報告する。
オアシスにたどり着いた私達は、『生きてるって感じ〜』が口癖?の、花寺のどか様と出会いました。
彼女のプリキュアとしての名前はキュアグレース。ソウヤ様曰く、すごくみんなに好かれそうなプリキュアとのこと。
彼女もまた仲間と逸れてしまったらしく、パートナー妖精のラビリンと仲間達を探していると言っていました。
そういえば、ソウヤ様が『ラビリンとましろさんの声って似てるよな』と言っていましたね…探すのは意外に簡単かもしれません。
そんなことを思っているうちに情報の共有が終わりました。
「…そういえば、ソラ様達は大丈夫でしょうか?他の皆様は私やお二人がいるので、問題はありませんが、ソラ様達を見守る存在はいませんし…」
ソウヤ様曰く、あいつが来るから大丈夫だと言っていましたが…あいつ…おそらくアンノウンのことでしょうか?確かに最近のアンノウンはまともになっていますが、果たして協力してくれるのか…
「…ソラ様達、大丈夫でしょうか?」
私は空を見上げながら、未だに合流できてないソラ様達のことを思うのでした。
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「何だ?今、ものすごく失礼なことを誰かに考えられていた気がする…どこの誰だか知らんが、失礼な奴もいたものだ」
「そうだね。あ、おかわり食べる?」
「頂こう」
そう言いながら、ゆい達が作った鍋を食べる。
「「「デリシャスマイル〜!」」」
ソラとゆい、そしてまなつのそんな声が響く。
確かに美味い。流石というかなんというか…私も料理について学んでみるのも良いかもしれないな。
「そういえば、ずっと気になってたんだけど…アンノウンはフードを外さないの?」
「それ!私も気になってた!」
「確かに、アンノウンの素顔を見たことがありませんね…」
「なんだ?私の素顔に興味があるのか?」
私がそう尋ねると、3人は頷く。
「…ふむ。まぁ、いいだろう。減るものでもないしな」
そう言って、私はフードを外す。
「えぇ!?アンノウンって女性だったんですか!?」
「おぉー!めっちゃ美人!メイクして良い?」
ソラとまなつがそんな反応をする。
「まったく…ソウヤもそうだが、お前達も似たような反応をするのか…」
「ソウヤ…」
ふと、プリムがそんな反応を示す。
「プリム?ソウヤについて知っているのか?」
「…いや、知らないな」
「そうか…」
そう呟きながらも、私はプリムへの警戒を怠らない。
どうにも気にかかる。
こいつは何かを知っているような気がしてならない。
まぁ、私の気のせいかもしれないが。
「ねえ…」
そう言って、プリムが顔を上げる。
「プリキュアってなに?」
プリムがそう質問した。
その質問にソラ達は考え込む。
確かに改めて言われると、プリキュアとはなんだろうか?
まぁ、私はプリキュアではないが、私にとってプリキュアとはどんな時も諦めず、心は折れず、前に進むソウヤのような人物だ。
「うーん、確かに改めて考えると、プリキュアってなんでしょうか?」
「というか、プリムもプリキュアじゃ?」
「え…あぁ…つまり、どうしてプリキュアになったのかなって」
まなつの言葉にプリムがそう口にする。
「私は今一番大事なことをやるって思ったから!」
「私はブンドル団からレシピッピを守るために!」
「私は元々ヒーローを目指していて……仲間達からいろんなことを学びながら、日々手帳に書き足しています」
そう言いながら、ソラは悲しげな表情を浮かべる。
「…心配するな。お前達の仲間はみんな無事だ。あのソウヤがなんの策も立てないわけがないだろう」
私がそう言うと、ソラ達は笑みを浮かべる。
プリムを除いてだが。
「ちなみにアンノウンはどうしてプリキュアになったの?」
「…勘違いするな。そもそも私はプリキュアではないぞ」
「「えぇ!?」」
まなつとゆいが驚いたように声を上げる。
嘘だろ?まさか、私をプリキュアと勘違いしていたとは…
「あはは…アンノウンはプリキュアではありませんよ」
「そうだったの!?てっきり、プリキュアだと思ってたよ…」
「私も!みんなプリキュアだから、てっきり…」
「全く…私をプリキュア扱いするとは…」
そんな風に呆れていると、コメコメがプリムの元に向かっているのが見えた。
「プリムもおかわり食べるコメ?」
「要らないよ」
そう言い放つプリムの、コメコメを見る目はとても冷たかった。
コメコメもそんな気配を感じ取っているのか、少し悲しげに見える。
…やはり、プリムにはなにか裏がありそうだ。
まったく、ソウヤのやつめ…厄介事を押し付けてくれたものだな。
まぁ、あいつが私を頼るような状況になるというのはよほどの状況なのだろう。
なんとなくだが、私がここにいる理由がわかってきたぞ…おそらく今ソウヤは…
…いや、今はまだ仮説にすぎないな。なんにせよ、あの城に向かえばすべてがわかる。
この世界に来てから、一際目についていたあの城…きっとあそこにすべての答えがある。
私はそんなことを考えながら、夜を明かすのだった。
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「ふぅ。どうにか落ち着いたか」
俺はある空間で1人そう呟く。
「エト、マスカレーナ、ディアベルスター…みんな上手くやってくれているな…アンノウンも協力してくれているみたいだし」
とりあえず、今のところは順調だな。
そろそろみんなも本格的に城を目指してくるだろうし、もう少し頑張ってみるか。
「にしても…なかなかキツいな。彼女達の想いが消え去らないように、必死にこの世界に繋ぎ止めるというのもさ」
だが、泣き言ばかりも言っていられない。ここで俺が諦めてしまったら、すべてが台無しだ。
「さて、もう一踏ん張り、頑張ってみよう!」
そう言いながら、俺は再び気合いを入れ直すのだった。
といった感じのメインルート第111話でした!
今日のひろプリ、いろいろと凄かったですね…ダークキュアスカイ…個人的にかなり好きなデザインです。まぁ、やっぱり普段のキュアスカイが一番だと思いますが。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!