ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第112話です!

ひろプリ、ついに最終回を迎えましたね…とても素晴らしい最終回でした。若干、ロスが続いていますが新しく始まったわんぷりも楽しみたいと思います!

それでは本編をどうぞ!


断章 〜ある戦いの記憶〜

夢を見ていた。

 

ボクが夢を見るとは思ってもみなかったが、それほどまでに彼女との戦いが印象に残っているということだろうか。

 

…まぁ、良いだろう。

 

あの時の戦いを振り返ってみるのも悪くない。

 

キュアナイトとのあの戦いを。

 

________

 

______

 

____

 

「…!?驚いたよ。まさか、アレを受けてまだ立っているなんて…」

 

「くっ…!あっ…はぁはぁ」

 

その存在は目の前で、フラフラになりながらも立ち上がっている少女の姿を見下ろす。

 

その少女は青みがかった長い黒髪を下ろしたロングヘアーのストレートという髪型で金と紺色を基調とした肩出しのドレスを身に纏っている。

 

そして、その服の両腕には袖があり、腰から後ろにローブが垂れ下がっており、そこには夜空の幻想的な星々が描かれていた。

 

その少女はキュアナイトγスタイル、想像の力を宿している。

 

「今さら、立ち上がったところで君の仲間はもういないよ」

 

「そうですね…でも、必ず取り戻します。まだ諦めるには早いです」

 

そう言いながら、彼女は元の黒のドレスアーマーを纏った姿へと戻る。

 

「さて、ここからですよ。最後の最後まで抗います!」

 

そうして、彼女の姿が変化していく。

 

その姿は赤と白を基調としたドレスへと変化し、そのドレスに所々、黒のラインが描かれていた。髪は青みがかった黒髪の一部が赤とピンクのメッシュに変化し、瞳が黒曜石のような黒い瞳と翡翠のような翠色のオッドアイに変化した。

 

デュアルスタイル・プリズムサンライズ。プリズムスタイルとサンライズスタイルの力を併せ持つ、キュアナイトの超火力型のスタイルだ。

 

「へぇ…まだそんな力が。やっぱりプリキュア…興味深い」

 

「行きます!」

 

そう言って、突撃するキュアナイトにある超常存在は攻撃を仕掛けてくる。

 

それをキュアナイトは高速で回避しながら接近し、炎を纏いしガンブレードで斬りかかる。

 

それを超常存在は防ぐ。

 

「ぐっ…!驚いた…まさかここまでやるなんて…でも、無駄だよ」

 

そうして、超常存在によりキュアナイトは弾かれてしまう。

 

「っ…!まだまだ!」

 

そうして、再びキュアナイトが攻撃を仕掛ける。

 

そして、何度も攻撃を仕掛けていると、力が尽きかけているのか、キュアナイトは膝をついてしまう。

 

「くっ…!流石に限界ですか…」

 

その隙を逃さず、超常存在は白いエネルギーを溜め、そのままそれをキュアナイトに放つ。

 

「…!そうきましたか」

 

そう言いながら、キュアナイトはガンブレードの銃身部分にエネルギーを溜めていく。

 

「これが私の全力です!…ヒーローガール!ナイトエクリプト!」

 

そうして、キュアナイトは溜めたエネルギーを放出し、超常存在の放ったエネルギーとぶつかり合う。

 

「くっ…うっ!」

 

キュアナイトは表情を歪ませながらも超常存在のエネルギーと拮抗する。

 

「うっ…はぁぁっ!」

 

そうして、キュアナイトが最後の力を振り絞り、ついに超常存在の攻撃を押し返し、その攻撃が超常存在の髪のような部分を掠めた。

 

「なっ!?ボクがダメージを受けた?」

 

超常存在から初めて驚きの声が零れる。

 

それもそうだろう。

 

今まで超常存在に傷を負わせたものはいなかったのだ。そもそも超常存在とここまで渡り合えたのもプリキュアが初めてだ…今まで使ったことのない世界を破壊する力、それを使わせたのもプリキュアが初めてだ。

 

その力を受けてなお立ち上がり、さらには掠り傷を負わせたプリキュア…キュアナイトの強さは驚嘆の一言につきる。

 

超常存在の中に今までにない感情が芽生える。

 

それはプリキュアに対しての強い興味、そしてキュアナイトという存在に対する執着にも似た感情。

 

もっとキュアナイトと戦いたい、あの強さに近づきたい。

 

そうして、超常存在はプリキュアの力の秘密を知るために、自分がプリキュアになるために、世界を再び創り直すのだった。

 

その時、超常存在はキュアナイトのコピーを創り出した。

 

だが、キュアナイト本人は最後の攻撃の後に姿を消しており、超常存在はキュアナイトとの戦闘を思い出しながら、キュアナイトのコピーを創り出した。

 

キュアナイトの基本スタイルと、αスタイル、プリズムスタイル、バタフライスタイルの4つの姿だ。

 

超常存在に見せたγスタイルはコピーに想像力がなく、実現不可能であり、デュアルスタイルの一部のサンライズスタイルもソウヤとあさひの絆の結晶であるため、再現することが出来なかった。

 

まぁ、創り出したコピーは本当の意味でそれぞれの力を持っているわけではなく、ガワだけを真似たにすぎないが。

 

アンノウンの言葉を借りるなら、超常存在の創り出したコピーは模造品を語るのも烏滸がましい粗悪品といったところだろう。

 

だが、超常存在がそれに気づくことはなかった。

 

/////////////////

 

「う…ん。…妙な気分だ…ボクが睡眠というものを取るとは」

 

「起きたか。ソラ達はまだ眠っているぞ」

 

そう声を掛けてきたのはアンノウンだ。

 

彼女は少々、イレギュラーな存在である。

 

プリキュアではないはずなのに、プリキュアと同等かそれ以上の力を持っている。

 

本来であれば、彼女はプリキュアに倒される悪者という立ち位置であると考えられるが、今はプリキュア達の仲間だ。

 

妙なことだ…ボクの認識のプリキュアは女の子が変身し、悪者を倒すという存在であるのだが、その悪者がプリキュアと一緒にいるのが不思議で仕方がない。

 

「ねぇ…」

 

「どうした?」

 

「君はどうしてプリキュア達と一緒にいるの?」

 

「何故そんなことを?」

 

「君はどちらかといえば、プリキュア達の敵の立場だと思うのだけど、どうして一緒にいるのか気になって」

 

「なんだそんなことか…」

 

そう言いながら、アンノウンは言葉を続ける。

 

「私はただ、あのキュアナイトの粗悪品を創り出した奴を殴ってやらなければ気が済まないだけだ」

 

「それだけ?」

 

「それだけだ。…まぁ、他に理由をあげるとするなら、キュアナイトが私を必要としているからだ」

 

「キュアナイトが、君を?」

 

「あぁ。あいつが私を必要とすることなど滅多にないからな…それに、おそらくそれは私でなければならない。ならば、手を差し伸べるだけだ」

 

「ふーん…よくわからないな。それにしても、よく他人の為にそこまで出来るよね…しかも、おそらく敵であろう他人にさ」

 

「…まぁ、私とソウヤの関係はそう単純なものではないからな。…とはいえ、貴様に言ったところでわからないだろうが」

 

そう言いながら笑みを浮かべるアンノウンを見て、ボクはますますわけがわからなくなった。

 

本当によくわからない。

 

何故、敵であろう他人に手を差し伸べるのか、何故キュアナイトの話をする時に嬉しそうな顔をしているのか。今のボクには理解出来そうもない。

 

「さて、そろそろソラ達が目を覚ます頃だろうし。貴様も準備をしておけ」

 

アンノウンにそう言われ、ボクも準備を始める。

 

まぁ、特に準備をすることもないのだけど。

 

そうして、他のプリキュア達も目を覚まし、ボク達は城へ向けて歩き始めるのだった。

 




といった感じのメインルート第112話でした!

次回は城に辿り着くところから始めたいと思うのでオールスターズF編も佳境に入ることになると思います。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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