ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今日、3話連続投稿ですね…とはいえ、流石に今日の投稿はこれで最後です。
それでは本編をどうぞ!
夜に架かる虹
「俺はましろさんが好きだ」
出会ってから、日はそこまで長くないけど、ましろさんの優しさには何度も助けられた。
ましろさんは、まるで春の陽気みたいに温かい人で、一緒に居ると安心する。
まぁ、たまに怖かったり、ちょっと重いこともあるけど…それでも全部引っくるめてましろさんが好きだ。
とはいえ、ここで告白しても良いんだろうか…俺の勘違いで、ましろさんが俺のことをなんとも思っていなかったら?
もしそうなら、気まずくなるのは間違いないよな…今までのような関係ではいられなくなる。
「うぅ…急に不安になってきた…大丈夫だろうか?」
とはいえ、黙ったままというのはスッキリしない。
ちゃんとましろさんに気持ちを伝えなくちゃ、だよな…でも、どうやって告白しようか…やばい、相談できる人がいない!
自分で考えるしかないか…うーん、どうしよう?
みんなの前で告白というのは流石に…となると、ましろさんを呼んで告白するしかないか。
とはいえ、どう呼び出したものか…
そう考えながら部屋を出ると、買い物から帰ったばかりのましろさんと会った。
「お帰り。ましろさん」
「ただいま!ソウヤ君、どうしたの?難しい顔をしてるけど」
「いや、えっと…」
一瞬、言葉に詰まる。
…待てよ?これ、いっそのことましろさんを今、誘えば良いのでは?
そんな風に考えて言葉を紡ぐ。
「…そんな大したことじゃないんだけど…ましろさんに相談したいことがあってさ」
「相談したいこと?」
「うん」
俺の言葉に、ましろさんは一瞬考えるような仕草をしてから言葉を紡いだ。
「それじゃあ、今から私の部屋で話してくれないかな?ソウヤ君が相談してくれるなんて滅多にないもん」
「ましろさんが良いなら、それで良いけど…それじゃあ、お願いしようかな?」
「うん!それじゃあ行こっか!」
そうして、俺はましろさんの部屋に招かれるのだった。
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「それで相談ってなにかな?」
部屋の鍵を閉めながら、ましろさんはそう口にする。
…って、え?鍵を閉めながら?何で?
そんな疑問を抱きつつも、誰かが乱入してくる心配がなくなったことにひとまずは安心し、ましろさんに告白しようとする。
「実は…」
「実は?」
「えっと…」
言葉に詰まる。
心臓の鼓動が早くなる。
告白というのはこんなにも緊張するものだったのか…
一度深呼吸をし、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ましろさん、俺は君のことが好きだ」
「えっ…!?それって…」
「うん。言葉の通りだよ…俺はましろさんの事が1人の女の子として好きだ…俺と付き合ってくれませんか?」
「ソウヤ君…!嬉しいよ!私で良ければソウヤ君の恋人になりたいです」
そう言ってましろさんは頬を赤らめている。
だが、その後にすぐ表情が暗くなってしまう。
「ねぇ、ソウヤ君…こんなこと聞くのも変なんだけど、本当に私で良いの?」
「もちろん!ましろさんが良い」
「…だって、ソウヤ君の周りにはソラちゃんやあげはちゃんが居るんだよ?私は2人みたいにキラキラしてないのに…」
「何言ってるんだ?ましろさんはずっとキラキラしてるよ?ずっと、優しさっていう輝きを持ってるじゃないか」
「…私、最近気づいたけど、重いよ?」
「知ってる」
「ソウヤ君が他の女の子と話してるだけで嫉妬しちゃうよ?隙あらば、ソウヤ君を閉じ込めようとするかもしれないよ?」
「それはほどほどにしてほしいけど…でも、そういうところも含めて好きだ」
「…!…ソウヤ君!」
そう言いながらましろさんは俺に抱きついた。
「ありがとう…!ソウヤ君…大好きだよ。私をソウヤ君の恋人にさせてください」
「喜んで。俺もましろさんのことが大好きだ」
そう返しながら、ましろさんを抱きしめる。
「えへへ…ホントはね、ちょっと期待してたんだ…ソウヤ君が用事があるって言ってくれた時に、これが告白だったら良いなって」
「それじゃあ期待に応えられたかな?」
「うん!すごく嬉しいし、幸せだよ!ねぇ、ソウヤ君…」
そう言って、ましろさんはベッドに俺を押し倒す。
「えっと、ましろさん?これは一体」
「せっかくソウヤ君を独占できるのに何もしないなんて勿体ないでしょ?」
そんなことを言いながら、ましろさんは顔を近づけてる
そして、そのまま俺とましろさんの唇が触れ合った。
「ふふっ!キス、しちゃったね…」
「そうだね…でも、今は不意打ちみたいな感じで、実感が湧かなかったからもう一回しよう」
そう言って、起き上がりましろさんを見つめる。
視線の先のましろさんは頬を赤く染めている。
そんなましろさんを見て、ちょっとしたイタズラ心が出てきてしまった。
…でも、意外とそんなに驚かないかもしれないな…ま、やるだけやってみるか。
そう思いながら、俺はましろさんに顔を近づける。
「ましろ…好きだ」
「へっ!?」
ましろさんは更に、顔を赤くしながらそう口にする。
そんな反応を見ながら、俺は再びましろさんにキスをした。
「もう…ソウヤ君!」
「あはは…ごめん。さっきの仕返しをしたくてさ…よし、じゃあ今度こそちゃんとしよう」
「うん…ちゃんとしよ!」
ましろさんの返事を聞いて、ましろさんをしっかりと見つめる。
そして、お互いに顔を近づける。
そうして俺とましろさんの唇が触れ合った。
さっきまでも同じようにキスをしていたが、それとは違った、じんわりと幸せが広がっていくような優しいキスだった。
「ソウヤ君…これからもずっと一緒に居ようね」
「そうだね…これからも一緒に」
俺はそう伝えて、再びましろさんを抱きしめるのだった。
といった感じのましろルート1話でした!
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!