ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの4話部分が終わります。
それでは本編をどうぞ!
「ましろさん!それは!」
「何これ…」
「これって、私の…私がプリキュアに」
私の前にミラージュペンが現れる。
これを使えば私もプリキュアになれるんだよね?ちょっと…いや、すごくびっくりしたけど…でも、これでソウヤ君を助けられる!
そうして、ペンを手に取ろうとすると、カバトンの声が響いた。
「やめろ!」
「っ…!」
「お前みたいな脇役がプリキュアになれるもんか!お前に何の力がある!自分だってわかってるんだろ!ほら!」
カバトンの言葉に手が止まる。
その時、思い浮かんだのは…ソウヤ君ならどうするかな?ってこと…
ソウヤ君ならきっと、何を言われたって誰かを助けることに躊躇なんかしない。
ソウヤ君にとって、誰かを助けるのは普通のことだから…私はそんな強い人にはなれる気がしないけど…それでも、私はソウヤ君を助けたい!
「確かに、私はソラちゃんやソウヤ君に比べたらまだまだだけど…でも!それがソウヤ君を助けない理由にはならないよ!」
そう言って、目の前のペンを取る。
「ましろさん!」
「ましろん!」
「ぷいきゅあ〜!」
エルちゃんから、ソラちゃんが初めてプリキュアになった時のようにアクセサリのようなものが飛んでくる。
それを手に取って、いつものソラちゃんの決め台詞を口にする。
「ヒーローの出番だよ!」
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「スカイミラージュ!トーンコネクト!」
ミラージュペンがマイクに変形し、スカイトーンをセットする。
「ひろがるチェンジ!プリズム!」
マイクに変形したスカイミラージュにPRISMの文字が現れ、ましろがステージに舞い降りる。
彼女の髪が桃色の長い髪へと変化し、純白のソックスとピンクのブーツサンダルが装着される。
「煌めきホップ!」
「爽やかステップ!」
ホップ、ステップと白のリボンとイヤリング、そして白を基調としたドレスが装着される。
「晴ればれジャンプ!」
そして、純白の長手袋が装着される。
ホップ、ステップ、ジャンプと流れるように姿を変えていき、ソラのような動きの激しさはないが、さながらアイドルのようなその動きは可愛らしいのひと言につきる。
そして、ついに変身が完了した。
「ふわり広がる優しい光!キュアプリズム!」
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「キュアプリズム…ましろさんもプリキュアに!?」
「かっこよ!」
「え〜るぅ!」
(おぉ〜!ましろさんはこんな感じなのか!ソラがカッコいいと可愛いのハイブリッドなら、ましろさんは可愛いに全振りしてるみたいな感じだな)
まるで、お姫様のような格好のましろさん…いや、今はキュアプリズムか…俺もキュアプリズムに感想とか言いたいんだけど、今の状態じゃ、それも出来ないな。
そんなことを思っていると、先ほど学校の中に入っていった小さめのランボーグがみんなに迫る。
「ボッコボコにしろ!ランボーグ!」
そうして、小さめのランボーグが上へと飛び、踵落としをプリズムにするが、それをプリズムは回避し、勢い余って後ろに飛んでいく。
「えぇ~!?パワー強すぎだぁ!」
…ソラの時も思ったけど、プリキュアになると身体能力がめちゃくちゃ上がるよな…慣れないのも無理はない。
(でも、特に問題はなさそうかな…)
カバトンはプリズムが力のコントロールを出来てないのをいいことにエルを捕まえるように指示をするが、ソラも傍にいるし問題はないだろう。
それにーーーーーー
「させないよ!」
プリズムは壁を蹴り、小さいランボーグに向かって接近し、そのまま小さいランボーグを蹴り飛ばした。
そして、蹴り飛ばされた小さいランボーグがカバトンにぶつかり、ソラから奪ったミラージュペンを手放した。
「しまった!」
そう言いながら、カバトンは近くの建物の上に落下した。
「ソウヤ君!」
プリズムが気弾のようなものを俺を捕らえていたランボーグにぶつけ、そのおかげで触手が緩んだ。
(おっ、緩んだ!今なら!)
そうして、拘束から抜け出した俺はランボーグの触手を足場にして、ソラのミラージュペンを手に取り、口を抑えていたガムテープのようなものを剥がした。
「ソラ!受け取れ!」
そう叫んで、ミラージュペンをソラに投げる。
「はい!」
屋上からソラは飛び出し、投げられたペンをキャッチする。
「ヒーローの出番です!」
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「無限に広がる青い空!キュアスカイ!」
「っと、着地成功!」
「ソウヤ!大丈夫ですか!?怪我はありませんか?どこかを痛めたりはしてませんか?」
スカイが心配そうにそう尋ねる。
「あぁ、大丈夫だ。心配してくれてありがとう」
「ごめんなさい!私のせいで…!」
「ソラのせいじゃない…って、言っても気にするか…とりあえず今はランボーグを倒すことに集中しよう!話はその後だ」
「そうですね…まずはランボーグを倒さないと!」
そうして、スカイは巨大なランボーグをプリズムは小さめのランボーグと戦闘を始める。
それと同時に俺は辺りを見渡し、逃げ遅れていない人がいないか確認する。
「…よし、居ないみたいだな…なら、ここは2人に任せて、俺はあげはさんの様子を見に行くか」
そうして、俺はその場を後にするのだった。
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「あげはさん!無事で良かった!エルは大丈夫ですか?」
「ソウヤ君!そっちも無事で良かった!エルちゃんも大丈夫だよ」
「える!」
「そうでしたか…エルを守ってくれてありがとうございます!それじゃあ行きましょう!」
そう言って、あげはさんと一緒に出口へ向かうために階段を降りていく。
「ねぇ、ソウヤ君!プリキュアとかあの怪物とか、色々と聞きたいんだけど!」
「あぁ、えっと…言っても信じてもらえるかわかりませんけど…」
「大丈夫!信じるから!」
「実は…」
そして、俺はあげはさんに今までの経緯をかいつまんで説明した。
俺とソラがスカイランド人であること、エルはスカイランドのプリンセスで、カバトンがエルを誘拐しようとした所を追いかけてソラシド市に迷い込み、カバトンと戦闘になり、ソラがプリキュアに変身して倒したことなんかを。
「そんなことがあったんだ…」
「えぇ、まぁ…と、2人も戦闘が終わったみたいだな…ソラ!ましろさん!」
話している内に出口に着いたらしく、戦いが終わった2人が辺りを見渡しているのが目に入る。
「ソウヤ!!良かった!探しましたよ!誰かに襲われたんじゃないかって心配したんですから!」
「ごめん。あげはさんとエルが心配でさ」
ソラは俺の言葉を聞いて、一瞬呆れたような顔をした後、すぐに表情を暗くする。
「ソウヤ…ごめんなさい!私が…私がカバトンの罠に引っかかたりしなければ…!」
「良いって。結果的にはなんともなかったんだし」
「よくありません!今回はなんともありませんでしたけど、次はどうなるかわかりません…ソウヤを守ると決めたのに…今の私じゃソウヤを守れません…もっと、もっと強くならなくては…」
「ソラ…!」
思い詰めている様子のソラにどう声を掛けるべきか、なんてことが頭を過る前に俺はソラに駆け寄り抱きしめていた。
「ソウヤ…?」
「ソラ…あぁ、えっと…正直、この後のこと考えてなかった…ソラが思い詰めてるみたいだからなんとかしないとって思ったんだけど…いざ、こうしてみると、言葉が出てこないな」
「ふふっ…なんですかそれ…あの、ソウヤ…もう少しこのままでも良いですか?」
「あぁ、もちろん…」
俺がそう返すと、ソラが俺を強く抱きしめる。
「ソウヤ…私、強くなります…ソウヤが二度と危ない目に遭うことがないように」
「…じゃあ、俺はソラが心配しないで済むくらいに強くなるよ」
そう言って、ソラを強く抱きしめ返す。
強くならないとな…ソラや他の人達を助けられるぐらい強く。
俺はそんな覚悟を決めながら、ソラを抱きしめ続けるのだった。
といった感じの第12話でした!
プリキュアの変身シーンを書くのってやっぱり大変ですね…2人同時変身のシーンも初回は書いたほうが良いのかな…まぁ、その時になってから考えます。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!