ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今日のひろプリも良かったですね!って、毎回言っている気が…まぁ、実際、毎回良いんですよね…
と、それはさておき、本編をどうぞ!
「はっ…はっ…はっ!」
暗闇の中を私達は走っている。
プリキュアに変身した私とましろさん、そしてソウヤは敵の攻撃を受け、それから逃れるために真っ暗な道を走り続ける。
そんな中、ましろさんに敵から攻撃が直撃しそうになる。
「ましろさん!」
だが、そうはさせないと、ソウヤがましろさんを突き飛ばして、代わりに自分が攻撃を受け、そのまま閉じ込められてしまいました。
「ソウヤ!!」
「ソウヤ君!!」
「ここは俺に任せろ…まぁ、やれるだけやるさ」
そう言いながら、ソウヤは笑みを浮かべる。
「逃げてください!ソウヤ!!」
無駄なのはわかってる…でも、声を掛けることをやめることができなかった。
ソウヤは一瞬こちらを見た後、ランボーグとの戦闘を開始し、最後にはランボーグの攻撃を受けて倒れてしまった。
「いやぁぁぁあ!!」
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「ソウヤ!!!」
目を覚ますと、部屋のベッドにいました。
「はぁ…はぁ…はぁ…またこの夢…」
最近、ずっと同じような夢を見てしまいます…細かい部分は変わりますが結末はいつも同じです。
最後は私達を庇ってソウヤが倒れてしまうんです。
ソウヤはきっと、夢と同じ状況になったら迷いなく私達を庇うでしょう…そう思えるからこそ、妙な現実感があって…なおさら、心配になってしまうんです。
「…どうしたら、ソウヤが傷つかずに済むんでしょうか…」
そうして、悩んで、悩んで、悩んで…ある方法を思いつきました。
でも、この方法はソウヤが望むようなものではなく、結局私はその考えを抑え込み、再び眠りにつきました。
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「うーん…最近、ソラの様子が変だな…」
「ソウヤ君もそう思う?」
「そりゃあ、毎晩のようにうなされてるのを聞いてるしな」
ましろさんがプリキュアになったあの日から、流石にカバトンも分が悪いと判断したのか、あの日以降1度も姿を現してはいない。
だが、ソラは最近ずっとうなされているようで、酷い日は俺の傍から全然離れないなんて日もあったほどだ。
まぁ、ソラが俺の傍から離れないなんてことは、ましろさんがプリキュアになった日から割りとあったけど、最近のはそういう感じではなく本当にガッチリと腕を組み、少しの移動の時でさえ片時も離れなかった。
理由を聞いても答えてくれず、こんな風に頭を悩ませている。
「ソラちゃん、どうしちゃったんだろう…あげはちゃんにお手紙でぐっすり眠れる方法がないか聞いてみてるけど…何か良い方法があれば良いな…」
「そうだね…」
「あ、そういえば!おばあちゃんが話があるって言ってたけどなんだろう?」
「とりあえず行ってみようか…もちろん、ソラも一緒に」
そうして、俺達はヨヨさんの所に向かうのだった。
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「プリキュアの伝説…?」
「ええ。今はスカイランドの人々からも忘れさられている古い伝説なのだけれどね」
ヨヨさんの所にやってくると、スカイランドに伝わるプリキュアの伝説について話したいということだった。
正直、プリキュアとはそもそもなんなのかという疑問はあったから、教えてくれるのはありがたい。
そうして、俺はヨヨさんの話に耳を傾ける。
どうやら、ある嵐の夜、闇の世界の魔物がスカイランドを攻め込んできたらしい。
空は暗い雲に覆われ、絶望的な戦いが始まり、スカイランドは危機的状況に陥った。
そんな絶望的な状況で、スカイランドの姫は祈りを捧げた。
『ヒーローが現れて、青い空とみんなの笑顔を取り戻してくれますように』と。
そして、その祈りに応えるように現れた勇敢な戦士こそがーーー
「プリキュアってことですか」
「その通りよ…そして、プリキュアは闇の魔物を倒し、スカイランドに平和をもたらした」
なるほど…それがプリキュアの伝説ってわけか…そういえば、前世の友人が話していたプリキュアの話にも似たようなものがあったな…スカイランドのやつとはまた違うけど。
「伝説の戦士…プリキュア!」
「える?」
「エルちゃん!もう安心だよ!伝説の戦士が味方だよ!」
どうやら、ましろさんは今の話に感銘を受けたらしく、エルを抱っこしながらぐるぐると回転を始めた。
「そっかぁ!エルちゃんの不思議な力はスカイランドのプリンセスパワーだったんだね!私、ますますやる気になってきちゃったよ!ソラちゃん!ソウヤ君!今からランニングしよう!」
「そうだね…せっかくだしーーーーー」
「そんなことより、この世界とスカイランドを繋ぐトンネルはいつ開いてもらえるんですか?」
「ソラ…?」
なんだか変だ…やっぱり、最近うなされていることと何か関係があるんだろうか?
「もう少し時間を頂戴…トンネルを開く作業は簡単ではないの…」
「カバトンは簡単にトンネルを開いたじゃありませんか!!」
ソラの叫びが部屋に響く。
「…ごめんなさい!」
「ソラ!」
俺は、謝罪しながら部屋から出ていくソラを追いかけるのだった。
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「ソラ、入るぞ?」
部屋に戻ってしまったソラにそう声を掛けながら、部屋へと入る。
「ソラ、大丈夫か?」
「すみません、ソウヤ…取り乱してしまいました…」
「いや、それは良いんだけど…何かあったのか?」
そう言いながら、ソラのベッドの上に座る。
それを見て、ソラも俺の隣に腰掛ける。
これは話してくれると思って良いんだろうか?
「…実は、最近よく夢を見るんです」
「夢?」
やっぱりうなされていることに関係があるのか。
そんなことを考えていると、ソラが夢の話を始めてくれた。
「夢の中で私とましろさんがプリキュアに変身して、敵の攻撃を受けて逃げているんです…そして、最後にはいつもソウヤが私達を庇って敵の攻撃を受けて、倒れてしまうんです」
そう震えながら口にするソラを抱きしめる。
「大丈夫だ…それはただの夢だ…」
「わかってます…でも怖いんです!だって、ソウヤは夢と同じ状況になったら、同じ行動をするでしょう?」
「…そうだな…もし、同じ状況になったら、俺は2人を庇うと思うよ…でも、そもそもそんな状況になんかさせないと思うし、やっぱりそれはただの夢だよ」
もし、ソラが見た夢と同じ状況なら、俺は迷わず2人を守ると断言できる…だが、そもそもそんな状況に陥らないように立ち回るだろうし、やっぱりソラが見たのはただの夢だろう。
とはいえ、ソラが不安になるのも無理はない…実際、今の俺にはランボーグを倒せる力がない…万が一にもそういう状況にならないとは言い切れない。
俺もプリキュアに変身できたら力になれそうなんだけど…何か条件があるんだろうか?
「やっぱり…こうするしかありませんよね…」
「ソラ?どうかしたのか?」
「ソウヤ、少し目を瞑ってくれませんか?」
「うん?まぁ、別に良いけど…」
ソラに促され、少々疑問を抱きながらも目を瞑る。
そうして、しばらく待っていると、右手に冷たい感触がするのと同時にカチっと音が鳴る。
「どうしたんだ?…って、なんだこりゃ?手錠!?」
思わず目を開けると、俺の右手に手錠がかけつつ、ベッドの先にも手錠をかけられて外せなくなっている。
「いや、なんで手錠?というか、何でこんなことを?」
「ソウヤを外に出さないためです…もちろん、スカイランドに繋がるトンネルが開くまでですから安心してください」
「1つも安心できないんだけど…」
「ソウヤは私が止めても助けに来てしまいますから…ソウヤを危険な目に遭わせないためにはこれが一番です!」
「えぇ…?いやいや、別の意味で危険じゃないか、これ…」
「大丈夫です…ここに居ればソウヤは二度と危険な目に遭わずに済みますから…ましろさんとヨヨさんもちゃんと説得して、納得してもらいます…ランボーグが出てきたって、私が守ります…だから、安心してここで待っていてくださいね」
そう言って、笑みを浮かべるソラの目には光がなかった。
怖っ!えっ、なに…まさかヤンデレ的なやつ?よくヤンデレネタでハイライトオフとか聞いたことがあるけど、マジでハイライトがないんだけど!
俺がそんなことを思っていると、ソラが部屋から出ていき、俺は部屋に1人取り残された。
「どうすれば良いんだ…」
俺は1人取り残された部屋でそう呟くしかなかった。
といった感じの第13話でした!
ついに、ソラがソウヤを監禁することになってしまいました…うーん、所謂ヤンデレというのはこんな感じで良いんでしょうか…ヤンデレって、もっと怖かったりするのかな?
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!