ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの5話部分が終わります。
なんとか上手くまとめられました…結構大変でしたが…
それでは、本編をどうぞ!
「本当にソウヤ君なの!?」
「あ、うん…まぁね」
プリズムにそう尋ねられ、俺は苦笑するしかなかった。
いや、マジでびっくりした…ソラ達みたいにプリキュアになったすぐは力を制御できないだろうから先に変身しておこうと思って、変身してみたら…見た目が青みがかった長い黒髪の美少女になっていた。
しかも格好が、腋が露出してる黒いドレスアーマーのようなものに黒の長手袋、黒のロングブーツという全体的に黒が多い格好だった。
この格好に関しては俺のプリキュアの姿であるキュアナイトという、夜をイメージさせる名前から来てるんだとは思う。
「ソラに手錠をつけられて、外に出れなかった時にさ、ミラージュペンとスカイトーンって言うんだっけ?あのアクセサリーみたいなやつが一緒に出てきて、手錠を壊してくれて、それで変身してみたら何故か女の子に…」
「情報量が多いよ!というか、ソラちゃん何やってるの!ソウヤ君を監禁したってこと?普通に犯罪だよ!?」
「だって、そうしないとソウヤが傷ついてしまうじゃないですか!」
「まぁ、気持ちはわかるけど…ソウヤ君って縛っておかないと、誰かを守るためにボロボロになっちゃいそうだし…」
「やっぱり、ましろさんもそう思いますよね!」
「待って待って!2人で物騒な話しないで!」
なにさりげなく恐ろしい話をしてんの!この2人!
「はぁ…とりあえず今はそれは良いけど…スカイ、いやソラ…お前が俺にそんなことをしたのは、やっぱり傷ついてほしくないとかそういうこと?」
俺の質問にソラは少し沈黙した後、絞り出すように言葉を紡いだ。
「…そうです…私は大切な人達が傷つくところなんて見たくない!だから、1人で戦おうとしたのに…2人共、どうしてきちゃうんですか!」
「…俺もプリズムもソラの力になりたいから、かな?ソラが俺達を大切に思ってるように、俺達だって大切に思ってるんだからさ…それに、知ってるか?余計なお世話っていうのはヒーローの本質なんだってさ」
「ヒーローの本質…」
「俺はソラを助けたいからここにいる…2人と一緒に戦いたいからプリキュアになった…難しい理由なんか何もないんだ」
「ソウヤ…」
「おっと、今はキュアナイトでよろしくね…バレると面倒くさいことになりそうだから」
「み~つけた!って、またプリキュアが増えてるのねん!!お前、一体何者だ!」
ソラと話していると、頭上に電車のランボーグが現れた。
とりあえず尋ねられているし、口調を変えて返すとしよう。
「お…私はキュアナイト!以後お見知り置きを…まぁ、出来れば二度と会いたくありませんが」
「キュアナイトだと!いや、1人増えたぐらいじゃこのランボーグは止められないのねん!」
「スカイ、プリズム…一旦場所を変えましょう。攻撃は私が防ぐから安心して」
「わ、わかった!スカイ!行こう!」
「は、はい!」
「あ、そうだ…プリズム」
「どうしたの?」
「私の言いたいことは言ったから、プリズムもスカイに自分の言いたいことを言っちゃおう!ランボーグが邪魔しないように攻撃は意地でも防ぐから」
「…うん!」
そうして、俺達は路地裏から抜け出すために移動を始める。
「はっ!ふっ!せや!」
追ってくるランボーグの攻撃を捌きながら、俺達が路地裏から抜け出し、建物の上に跳んだ。
「すごい…!」
「そうだね!これでスカイも安心できるんじゃない?」
「安心…?」
「うん!だって、今の状況はスカイの見た夢とは全然違うでしょ?」
2人のそんな会話を聞きながら、高速移動してランボーグを翻弄しつつ、懐に潜り込み蹴り上げる。
「うん…良い手応え!」
「…確かにそうですね…でも、2人が傷つくのはやっぱり嫌です」
「そうだね…私達が傷つくことは避けられないかも…でも、ナイトも言ってたように私達だって、スカイのことが大切なんだよ」
そうして、次々と移動を繰り返し、建物の屋上へと辿りつき、スカイとプリズムはそこに降り立った。
「さっきからちょこまかと!いい加減にしろ!」
「いい加減にするのはそっちだ!2人の邪魔はさせない!」
そう叫びながらエネルギーで出来た漆黒の槍のようなものを出現させ、それをランボーグに突き刺し、地面に縫い付けるようにして動きを封じる。
「動けランボーグ!」
「らんぼーぐ…」
槍から抜け出そうと藻掻くが、ランボーグは動くことが出来ないようだ。
とはいえ、そう長くはもたないだろうな…今回のランボーグは今までのやつより強いし。
さて、プリズムとスカイはちゃんと話せてるかな?
そんなことを思いながら、視線を移すと2人が話をしている所だった。
「あなたは私の友達…あなたが心配だよ、助けたいよ…気持ちは同じ…難しい理由なんかない。でもこれって、一緒に戦う理由くらいにはならないかな?」
その言葉を聞きつつ、状況を把握。
カバトンは頭に血が昇っているのか、電車ランボーグの出力を上げ、ランボーグの額の特急という文字が超特急へと変化し、俺の槍の拘束から抜け出そうとしていた。
「ランボーグが拘束から抜け出す!2人共、備えて!」
俺の言葉を聞いた2人は手を繋ぎ、構えを取る。
「やろう!スカイ!」
「はい!プリズム!」
「やっとその名前で呼んでくれたね!」
そう言ってお互いに笑い合う2人を見ながら、上手くいったと確信する。
「ぷいきゅあ〜!」
エルがそう叫び、2人の手に新たなスカイトーンが渡る。
それはスカイとプリズムのカラーが合わさったスカイトーンで、2人の友情の力の結晶と言えるものだった。
「さて、新しいスカイトーンの力、見せてもらうとしよう」
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スカイとプリズムが同時に新たなスカイトーンを起動し、マイクに変化したミラージュペンにセットする。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
プリズムはペンを右手から左手に持ち替え、スカイと手を繋ぎ、お互いのペンを上に掲げる。
すると、上空にディスクのようなものが現れ、そこから光がランボーグに降り注ぐ。
「か、カバトントン」
その攻撃に危機感を覚えたのか、カバトンは退避した。
だが、すでに2人の必殺技を受けていたランボーグはそのまま攻撃を受け続ける。
「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」」
そして、ランボーグは円盤に吸い込まれていき、その後勢いよく風が吹き出し、そのまま押し出されるように2人は前へ出る。
「スミキッタ〜」
そうして、ランボーグは消え去るのだった。
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「これが2人の新しい技か…すごいな…」
まぁ、色々あったけどソラが元気になって良かった…2人の友情も深まったみたいだし、良い感じだ。
そんなことを思いながら、変身を解除する。
「ソウヤ!元に戻りましたね!」
「そうみたいだ…良かった良かった…ずっと女の子のままはちょっと困るしな」
変身を解除した俺は、スカイに声を掛けられてそう返した。
「ふふっ!良かったね!ソウヤ君」
「あぁ…2人もさらに仲良くなれたみたいで良かったよ…さて、どうする?そろそろ帰るか?俺としてはもうちょっとゆっくりしたいところなんだけど」
「そうですね…もう少しゆっくりしてから帰りましょう!」
「そうだね!」
そう言いながら、2人は変身を解除し、何故か俺の腕に抱きついてきた。
「へ?どういうこと?なんで、急に抱きついてるの?まさか、また監禁する気か!?」
「…うう、すみません!…私のせいで怖い思いをさせましたよね!本当にごめんなさい!…でも、これはそういうのではなくてですね…」
「あぁ…ごめん。ちょっと警戒しちゃってた…よくよく考えると今のソラがそんなことするわけなかったのに…ごめん」
「いえいえ!今回に関しては完全に私が悪いので!」
「良いよ!今は別に気にしてないし。それよりどうしたの?」
「はい…あの、その…ソウヤのぬくもりを感じたかったんです…これが現実だって思えるように」
「…そっか…そういうことならソラの気が済むまでいくらでも抱きついてくれてて良いよ」
「ソウヤ…!ありがとうございます!…大好きです!」
そう嬉しそうに言いながら、ソラは抱きしめる力を少し強くした。
「…うん、やっぱりそうだ…私もソウヤ君のこと…」
「ましろさん?どうかした?」
「ねぇ、ソウヤ君…私も、いつの間にかソウヤ君に染められちゃったみたいだよ」
「えっと、どういう意味?」
「さぁ、どういう意味だろうね?ふふっ!」
俺は笑顔を見せながらそう口にするましろさんを見て、頭にクエスチョンマークを浮かべるのだった。
といった感じの第15話でした!
ソウヤのプリキュアとしての名前はキュアナイト…夜という意味の方のナイトで、スカイと合わせるとナイトスカイ、夜空になるって感じですね。後はそのまま読めば皆を守る騎士という意味のナイトにもなります。
全シリーズのプリキュアについて知ってるわけではないので、同じ名前のプリキュアがいたら申し訳ありません…まぁ、仮に居たとしたら、その人とは別人ということでお願いします…
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!