ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はアニメの6話部分のソラ視点になります。
それでは本編をどうぞ!
「ソウヤもましろさんも、学校に行ってしまいました…なら、私は私のやるべきことをしましょう!」
そうして、私は家の掃除を始めました。
「普段、この家でお世話になっている恩義です!」
家中の廊下を掃除し、部屋の中の掃除も始めます。
「わぁあっ!なんですかこれ!」
掃除用のこの世界の機械を使おうとすると、誤って自分の服を吸ってしまいました。
苦戦をしつつもなんとか掃除を終え、次は洗い物です!
「やることいっぱいです!」
そうして、次々と用事をこなしていくと、あっという間に…
「やること、なくなってしまいました…」
どうしましょう…まだまだ2人が帰ってくるまで時間があります。
「…ヨヨさんの所に行ってみましょう」
そうして、私はヨヨさんの部屋へと向かいました。
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「何か手伝えることはありますか?」
「えぇ。ちょうど良かったわ」
そして、ヨヨさんに促されるまま、お手伝いを始めました。
スカイランドに繋がるトンネルを開くために必要な材料をすり潰さないといけないようで、それをやっていきました。
「結構力がいりますね!これ…!」
「えるぅ〜?」
「トンネルを開くまでにはたくさんの手順が必要だから助かるわ」
「お役に立てて良かったです!…それと、この間はごめんなさい!私、自分のことばかりで…」
あの時、ヨヨさんにトンネルのことで酷いことを言ってしまった…それに、追い詰められていたとはいえ、ソウヤを監禁するような真似までして…
うぅ、謝っても謝りきれません。
「良いのよ、気にしないで。ソウヤさんも気にしてないと言っていたわよ」
「ソウヤが?」
「えぇ。ソラさんがまだ気にしているようだったら、そう伝えてほしいと」
「そうだったんですね…」
ヨヨさんの言葉を聞いて、胸が温かくなっていく…ソウヤの優しさに心が満たされていくのを感じます。
今すぐにでもソウヤに会いに行きたい。
「ソラさん?どこに行くの?」
「はっ!すみません!体が勝手にソウヤの所に行こうとしてしまったみたいです…」
「うふふ!ソラさんは本当にソウヤさんのことが大好きなのね」
「…はい、大好きです!」
「うふふ!…そういえば、今日、学校を見てみてどうだった?」
「それは…とても楽しそうだと思いました!」
「あなたも行ってみたい?」
「えっ…?い、いえ…私にはこの家でやらなければいけないこともありますし…」
思わずそう返してしまいました。
「そう…?」
ヨヨさんの言葉に、私は答えることができませんでした。
本当は…でも、それは迷惑になってしまう…ソウヤだけならともかく、私まで行くことは難しいと思いますから。
本当は、私とソウヤとましろさんの3人で学校に行けるのが一番嬉しいですけど。
「ソラさん、ちょっとまた買い物を頼める?」
「買い物ですか?わかりました…」
そうして、ヨヨさんからメモを受け取り、私は買い物に向かいました。
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「これもトンネルを繋げるための…」
そうしてメモを眺めていると、近くの会話が聞こえてきました。
「ついにパウダーフレグランス、買っちゃったね!」
「アハハっ!パフパフしようよ!」
どうやら、目の前のお店で買ったものについて友達と話しているようです。
今ここに、ソウヤとましろさんが居たら、私達もあんな感じで話していたんでしょうか…なんだかんだソウヤも付き合ってくれるでしょうから、きっとそうなっていたでしょう。
「ソ〜ラちゃん!」
「はいぃ!?」
いきなり後ろから声を掛けられ、驚いた私は思わず振り返る。
「あげはさん!」
「コンちゃ!」
「こんにちは…えーっと、あげはさんはどうしてここに?」
「そんな警戒しないでよ…それより、どうかしたの?なんか浮かない顔してたよ〜?」
「いえ…そんな大したことでは…」
「OK!とりあえず気分アゲてこ!」
「え…?」
「ちょっと付き合って!」
「は、はぁ…わかりました」
何だかよくわからないまま、私はあげはさんに付いていくことにしました。
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そして、あげはさんが連れてきてくれたのはさっきのお店の2階にある喫茶店のような場所で、あげはさんは小さな花火が刺さっているパフェをスマホで撮っていました。
そして、そのパフェを食べさせてもらい、少し元気が出ました。
「元気出た?」
「はい!…それと、初対面の時はすみませんでした!私、めちゃくちゃ警戒してましたよね…」
「あはは!全然気にしてないよ!ソウヤ君が大体の事情を聞かせてくれたし」
「ソウヤが?じゃあスカイランドのこととかもですか?」
「まぁ、ホントに大まかな事情だけだけど…あ、ソウヤ君を責めないでね…私が教えてほしいって言ったから、教えてくれただけなんだ」
「そうだったんですね…」
ソウヤがあげはさんに…おそらく、前にカバトンと戦った時に、あげはさん達の様子を見に行った時ですね…この様子だとソウヤは前世のことは話していないみたいです。
まぁ、前世のことは話せませんよね…それを私とましろさんには話してくれたということは、それだけ信頼してくれているということ…ふふっ!なんだか嬉しいです!
「うん、そうなんだ!…そういえば、今日は1人でどうしたの?ソウヤ君もいないみたいだけど」
「それは…今日、ましろさんは学校で…ソウヤも何か用事があると言って学校に向かってしまって…私はヨヨさんに言われて、お使いに…」
「そっか…じゃあソラちゃんが浮かない顔してたのは、2人がいなくて寂しかったから?」
「そうですね…寂しいです…とても」
最近は3人でいるのが当たり前で、それが普通だったから…せめて、ソウヤが居てくれれば、こんなに寂しい想いはしなかったでしょう。
もちろん、ましろさんと離れるのも寂しいですが、なによりソウヤが近くに居ないのが寂しい。
まるで心にぽっかり穴が空いたような…世界が色を失ってしまったかのような…そんな感覚に陥ってしまう。
ついには、ソウヤと一緒に居るましろさんが羨ましいとさえ思ってしまいます。
「なるほどね…でも、それは伝える相手が違うんじゃない?」
「へっ!?それはそうなんですけど…改まって伝えるのはなんだか恥ずかしいです…」
「ふふっ!それじゃあもうちょっとだけ付き合ってよ!」
そう言って、あげはさんは私を店の奥に連れて行ってくれました。
そこには、いろんなメーク道具があって、あげはさんはそれを選んでいました。
「あげはさん…私、メークは…」
「じっとしてて」
「は、はい…」
「メークはさ、ただ美しくなれるだけじゃない…ちょっとの勇気が足りない時、力を貸してくれるんだ」
そう言いながら、あげはさんはメークを続ける。
「仕上げにもっとキラキラ〜!」
「すごい…キラキラです…それに、良い匂い」
「キラキラってアガるよね!」
「はい!今なら何でも出来そうな気がします!」
「よし!それじゃあソラちゃんの想い、2人に伝えに行こっか!」
「はい!行ってきます!…あげはさん、ありがとうございました!では!」
あげはさんにそう伝え、私は2人の元に向かうのでした。
「青春だね!」
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「ソウヤ君!一緒に帰ろ!」
「うん!帰ろうか!ましろさん、今日はありがとう!おかげでこの学校についてよくわかったよ」
「ソウヤ君の力になれて良かったよ!」
「ホントに助かったよ!それじゃあそろそろ行こう。ソラが寂しがっているだろうし」
「そう、だね…」
「ましろさん?」
なんだか元気がなさそうなましろさんに思わず声を掛ける。
「あっ、ごめん…ソウヤ君との学校見学が楽しかったから、ちょっと名残惜しいというか…」
「そうだな…俺も名残惜しいかな…まぁでも、俺も学校に通えたら、毎日会えるだろうし、大丈夫だよ」
「うん!そうだね!」
そんな話をしながら校門から出ると、目の前で見覚えのある人物が過ぎ去って行った。
「「ソラ(ちゃん)!?」」
「2人共、良かったです!」
「こんな所でどうしたの?」
ましろさんがソラにそう尋ねる。
「実は…2人に伝えたいことがあって…」
うん?なんかソラ…いつもと違うような…
「…ソラ、もしかしてメークしてる?後、なんかキラキラしてるな…確かパウダーフレグランスって言うんだっけ?…うん、キレイだ」
「ふぇ!?あ、えっと…その…ありがとう、ございます…」
顔を赤くして、ソラがそう口にする。
「…ソウヤ君は誰にでもそういうこと言うの?」
「ましろさん、そんなわけないだろ…ソラとましろさんぐらいにしか言わないって…こんなこと」
「「えっ!?」」
何故か2人同時に驚かれ、ましろさんまで顔を赤くしている。
俺は自分の思ったことを言っただけだし、なんならちょっと照れくさいぐらいなんだけど…でも、そう思ったんだからしょうがない。
「そ、そうなんだ…今日のソウヤ君、すごくグイグイ来てくれるなぁ…嬉しいけど、ドキドキしちゃうよ…」
「同感です…もう、ソウヤは…」
「2人でなに話してるんだ?」
「な、何でもないよ!それで、ソラちゃん、私達に伝えたいことって?」
「そ、それは…」
「だーっ!ストップ!ストーップ!」
ソラが俺達に何かを伝えようとした瞬間、道路警備員のような格好をしたカバトンが乱入してきた。
「あなたは!」
「また現れましたね!カバトン!」
「タイミング悪すぎだろ…後にしてくんない?」
俺はそう言いながら、カバトンを睨みつけるのだった。
といった感じの第17話でした!
次回でアニメの6話部分が終わると思います。
次回はソウヤの変身シーンも書くかもしれません…まだ変身後のセリフも必殺技も判明していませんし。
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!