ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今日はエイプリルフールですね!せっかくだからエイプリルフールネタを書こうかとも思ったのですが、話を進めることを優先することにしました。
一応、後書きにちょっとしたエイプリルフールネタを書いているので、良ければご覧になってください!
それでは本編をどうぞ!
「わぁ…!」
嬉しそうに鏡を見ながら、色々とポーズを決めているソラが居る。
制服に着替え終わったからソラを呼びに来たんだけど…ちょっとタイミング悪かったかな?
「ソウヤ君?どうしたの?」
「いや、ソラを呼びにきたは良いんだけど、制服にテンションが上がってるみたいでさ…邪魔するのも悪いかなって」
「ふふっ、そうみたいだね!でも、遅刻しちゃうし、呼んだ方が良いと思うよ?」
「だね…おーい、ソラ!」
「ソウヤ!ましろさん!」
俺達に気づいたソラはこちらに駆け寄ってくる。
「ソラ、制服よく似合ってるよ」
「あ、ありがとうございます…ソウヤもすごく似合ってます!」
顔を赤らめながら、ソラはそう言ってくれた。
なんか俺まで照れくさくなってくるな…まぁ、ソラに言ったことに嘘偽りはないけども。
「うん!2人共似合ってるよ!」
「ましろさん、ありがとう!…それじゃあそろそろ学校に行こうか」
「はい!2人と学校に行くの楽しみです!」
そうして、俺達は玄関に向かった。
そこには、見送りに来てくれたヨヨさんとエルが居た。
「あら?ハイハイ速くなったわね」
「確かに、ハイハイが速くなりましたね!すごいぞ!エル」
ハイハイが速くなったエルの頭を思わず撫でる。
すると、エルは嬉しそうな表情をしてくれた。
もう少し撫でたいところだけど、流石に遅刻するから、ここまでにしておこう。
そうして立ち上がると、エルが寂しそうに手を伸ばす。
「えるぅ〜…」
「エルちゃんは私と遊びましょうか。楽しい話ならた〜くさん知ってるわよ」
そう言いながら、ヨヨさんはミラーパットに絵本の画像のようなものを映し、スライドさせていく。
エルもそっちに興味が移ったのか、ヨヨさんにハイハイで近よって行った。
この分なら大丈夫かな?というか、ミラーパットってそんなことまで出来るのか…すごいアイテムだな。
「ヨヨさんには本当に何から何までお世話になりっぱなしで…」
「そうだな…ヨヨさん、改めてありがとうございます」
「良いのよ。学校生活、思う存分楽しんできて」
「そうですね…でも、もしスカイランドから来たことがバレてしまったら…」
ソラは不安そうに口にする。
確かに、バレたら面倒なことにはなるかだろうな…まぁ、そうそうバレないとは思うけど、不安な気持ちはわかる。
「フフッ、『案ずるより産むが易し』よ」
「そうそう!万が一の時は俺もフォローするからさ」
「うん!もちろん私もフォローするから、安心して!」
「ソウヤ…ましろさん…ありがとうございます!」
安心したように笑いながら、ソラがそう口にする。
完全にとはいかないけど、少しは安心してくれたみたいだな…良かった。
「それじゃあヨヨさん、エルのことをお願いします」
「えぇ、任せてちょうだい。…行ってらっしゃい!」
「「「行ってきまーす!!」」」
そうして、俺達は学校へと向かうのだった。
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「えぇ〜…ハレワタールさんと、ハレワタール君は海外からの転校生だ。外国の生活が長いから不慣れなこともあると思うが、そこはみんなでサポートしてほしい」
「ソ…ソラ・ハレワタールです!ソウヤと一緒にましろさんのお家でお世話になってます!よ、よろしくお願いします!」
「ソウヤ・ハレワタールです!学校見学の時はお世話になりました!改めて、よろしくお願いします!」
そうして、自己紹介を終えた俺達はそれぞれの席へと案内された。
ソラはましろさんの隣の席で、俺はましろさんの後ろの席だ。
ヨヨさんが手を回してくれたのか、学校がましろさんの後ろに席を用意してくれたようだ。
「緊張しました…私、変なこと言ってませんでしたか?」
「うん!大丈夫だったよ!きっとすぐにみんなと仲良くなれるよ」
「そうでしょうか…ソウヤはすごいですね!自己紹介に慣れてました!」
「まぁね」
前世の経験もあるから、自己紹介には慣れている。
まぁ、実は少し緊張したりはしたけど。
「ねぇ、2人はなんて国から来たの?」
そんな会話を交わしていると、クラスメイトがソラに質問する。
「スカイランドです!」
「「うん?」」
俺とましろさんの言葉が重なる。
ソラ?まさか言わないよな?
「それってどこなの?」
「別の世界です!」
その瞬間、俺とましろさんの表情が一瞬凍った。
何言っちゃってるんだ!?ソラのバカ!
「ソ、ソラちゃん…!」
「あ…!す、すみません!間違えました!」
「あぁ…ややこしいこと言っちゃってごめん…実は俺達の国はスカンディナビア半島辺りの国なんだ。別の世界っていうのは、所謂、異世界転生もののアニメが好きで、つい言っちゃったみたいだ」
咄嗟にフォローを入れる。
予め、ヨヨさんにどこの出身にするのか聞いといて良かった!じゃないと危なかったかも。
「へぇ!異世界転生もの好きなんだ!例えばどんなの?」
「うーん…有名どころで言うなら、『転スラ』とか?後は『モブせか』なんかも好きかな?ソラは見てなかったけど、俺がそういうジャンルが好きなことは知ってたから、つい出ちゃったんだろうな…」
念には念を入れて、俺の知ってるアニメがあるか調べてて良かった…クラスの人とそういう話題で盛り上がるためだったけど、意外なところで役に立った。
「あ!そのアニメ、俺も好き!」
「私も好き!グッズとか持ってる?良ければ交換しようよ!」
「いや、残念ながらグッズは持ってなくてさ…」
よしよし、完全にソラの失言については誤魔化せたみたいだな…にしても、めちゃくちゃグイグイ来るな…みんな。
「そういえば、2人は何で名字が一緒なの?姉弟とか?」
「それには色々と深い訳があって…」
「ソウヤ君はどんな女の子がタイプ?」
「えっ!どんな女の子がタイプ…?そうだな…」
いや、これは流石に予想外!助けて!ソラ!ましろさん!
俺の願いが通じたのか、ソラとましろさんが止めに入ってくれた。
「ストップ!ソウヤ君が困ってるよ!」
「さ、流石に一気に質問されたら困ってしまいますよ…」
「そうだぞ、みんな落ち着け。ハレワタール君が困っているだろう」
先生の言葉によりみんながようやく落ち着いてくれて、席に戻ってくれた。
「た、助かった〜…」
「ごめん!ソウヤ君!あんまりフォロー出来なかった!」
「大丈夫だよ…ある意味、みんなと仲良くなるきっかけにはなっただろうし」
「私もごめんなさい!つい、スカイランドのことを話しそうになってしまいました…」
「まぁ、仕方ないって…結果的には上手くいったんだし、問題なし」
「そうですね…ありがとうございます…ソウヤ」
「うん!どういたしまして」
そんな話をしながら、俺達は朝のホームルームの時間を過ごすのだった。
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「ソウヤ、ましろさん…私はとんでもないことに気づいてしまいました」
「急にどうしたんだ?」
朝のホームルームが終わり、教室のベランダで3人でのんびりしているところに、ソラがそんなことを口にする。
「どうやら私は何でも正直に話してしまうところがあるみたいです…」
「今さら?それに、それ自体は悪いことじゃないと思うけど…まぁ、流石にスカイランドについて話すのはやばいだろうけどさ」
「ですよね…ということはクラスに早く馴染むには、これ以上質問されないように目立たない方が良さそうです!」
「うーん、目立たないようにか…なかなか難易度が高そうだけど、大丈夫かな?」
「そうだね…もし、何かあったら2人でフォローしようよ!まぁ、ソウヤ君に任せっきりだった私が言うのもなんだけど…」
「いや…頼りにしてるよ!ましろさん」
「うん!任せて!ソウヤ君」
そんな話をしていると、ソラがどことなく不機嫌そうな顔をしてこちらを見ていた。
「ソラ?」
「むぅ…最近、ソウヤとましろさんは仲が良すぎると思います…」
「そうかな?そんなことはないと思うけど…」
「私はソウヤ君と仲良くなれたと思ってるよ?」
「まぁ、確かに前よりは仲良くなれたかもだけど…」
「やっぱりそうじゃないですか!」
少し拗ねたようにそう言うソラを見ながら、最近、ソラとの時間をあまり取れていなかったことに気づいた。
もしかして、それで拗ねてるんだろうか?…うん。久しぶりに2人でどこかに行こう。
「…そういえば、最近ソラとのんびりできる時間ってなかったかもな…ソラさえ良ければ、今度一緒に出かけないか?もちろん、2人きりで」
「へっ!?本当ですか?」
「うん。久しぶりに2人で過ごすのも良いかなって…どう?嫌なら無理強いはしないけど」
「もちろん行きます!ソウヤとデートしたいです!」
「そっか!じゃあ決定だ」
「はい!楽しみにしてます!」
嬉しそうにそんなことを言いながら、ソラは教室の中へと戻って行った。
「ソウヤ君…ホントそういうところだよ?私とソラちゃん以外にそういうこと言っちゃダメだよ?」
「言わないって…」
「…やっぱり家で縛った方が良いんじゃ…ソウヤ君って、天然タラシっぽいから、いろんな娘に好意持たれそうだし…」
「怖い怖い!そんな物騒なこと言わないでよ…」
「ふふっ!冗談だよ!そろそろ教室に戻ろう」
「そ、そうだな…」
今のが冗談に聞こえなかったのは俺だけだろうか…まぁ、今は考えないようにしよう。
そんなことを思いながら、俺も教室へと戻るのだった。
エイプリルフール単発ネタ
「今日はエイプリルフール…せっかくだし、誰かにドッキリを仕掛けてみようかな」
ソラの場合
「話ってなんですか?ソウヤ」
「実は、俺…好きな人が出来てさ…告白しようと思ってるんだ」
「は?」
急に声音が低くなり、ソラの目からハイライトが消える。
「それは誰ですか?ましろさんですか?あげはさんですか?それとも他の誰かですか?いいえ、誰であれ許せません…やっぱりソウヤを自由にするのは危険ですね…」
「待って待って!これはエイプリルフールの嘘で…本当は告白したりしないって」
「へっ?そうなんですか?」
「そうだよ…今日はエイプリルフールって言って、嘘をついても良いという日でさ…それで、ちょっとしたドッキリをしたんだ」
「そうだったんですか!もう、びっくりしちゃいましたよ!」
「あはは…ごめん。もう二度としないから安心してくれ」
「本当ですよ…もう」
そう言って、笑みを浮かべるソラを見て、俺は二度とエイプリルフールでそんな嘘をつかないと誓うのだった。
ましろの場合
「ソウヤ君、どうしたの?」
「実は…前に助けたことのある女性がお礼をしたいから喫茶店で会おうと誘われてさ…これって、怪しいやつかな?」
「うん。怪しいやつだよそれ」
「即答ですか…」
「ちなみに誰?状況が状況なら私も手を打たないとだから…ソウヤ君を騙そうとするなんて許せないよ」
真剣な顔でそう言うましろさんを見て、少々罪悪感に襲われる。早い所正直に言った方が良さそうだ。
「ましろさん、実はこれは…って、なにそれ?」
「見ての通り、手錠だよ?」
「手錠だよ?じゃないよ!何でそんなのが必要なの!?」
「ソウヤ君は優しいから、そんな女の人も助けちゃいそうだもん…だから一応ね」
怖い怖い!なんでソラもましろさんも手錠持ってるの!?おかしくない?
その後、エイプリルフールの嘘であったことを説明し、なんとか事なきを得たが、今日1日、ましろさんがずっと傍を離れなかった。
以上、エイプリルフール単発ネタでした!ここまでの拝読ありがとうございます!