ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
キュアウィングの変身回、良かったですね!いずれ来るキュアバタフライの変身回も楽しみです!ただ、キュアウィングはナイト(騎士)という言葉を良く使ってましたからキュアウィングのナイトは騎士にナイトというルビを振っておかないとややこしいことになりそうですね…
まぁ、それはさておき本編をどうぞ!
「次はスポーツテストか…」
「そうだよ!…そういえば、ソラちゃんはスポーツテストやったことある?」
「はい!実はちょっと自信があります!いえ、自信はありますが、あまり目立たないよう、皆さんのちょうど真ん中ぐらいの記録を狙います!」
「そうか…」
目立たないようにしようという言葉の通り、ソラは国語の授業の時にも自分から答えることはしなかった。
千里の道も一歩からということわざはましろさんから聞いていたはずなのにそれも答えなかった。
うーん…確かに目立たないかもしれないけど、それで良いんだろうか?
自分のことを隠したまま学校生活を送るというのは色々とキツいと思うし…それに、なにより楽しくないと思う。
まぁ、もちろんスカイランドのことを話すのは厳禁だけど、もう少し自分を出しても良いと思うけどな。
「…よし、今回はちょっと本気出すか」
多分、ソラのことだから加減が出来ずに高い身体能力を発揮してしまうだろうし、俺がソラと同じくらいの記録を出した方が色々と都合が良さそうだ。
俺はそんなことを考えながら、スポーツテストに望むのだった。
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「はぁ…結局、すべての種目で学園の新記録を出してしまいました…」
落ち込みながらソラはそう口にする。
結局、俺の予想通りにソラはすさまじい身体能力を発揮し、新記録を出した。
といっても、そのほとんどが、ソラが意図してやったわけではなく、50メートル走の時は怪我をした人にすぐさま駆け寄ったことで…立ち幅跳びの時は後ろの人のくしゃみに驚いた結果、宙返りしながら新記録を出していた。
ソフトボール投げの時は周りの応援によって、力みすぎたのが原因だ…まぁ、これに関しても仕方のないことだろう。
屋内でやったスポーツテストに関しては…うん、ノーコメントで…
「それを言うなら、俺も新記録出しちゃったけどな…まぁ、ソフトボール投げは自重して、人間の範疇に収まる距離にしたけど」
「どうして、ソフトボール投げだけなんですか?」
「いや、あまりにも飛ばしすぎたら取りに行くの大変だろうし…それに誰かに当たるかもしれないし、危険だろ?」
ソラが投げたボールは、はるか遠くに飛んでいってしまったから、取りに行くのは無理だ…せめて、誰にも被害が及んでなきゃ良いけど。
「そんな加減が出来るなら、どうして全力を出したんですか?ソウヤは別の世界から来たことがバレても良いんですか?」
「もちろんバレたくはないけど…ソラはもっと自分を出してもいいんじゃないかと思ってさ…俺が本気出しても問題なかったら、ソラも自分を出しても良いってことになるだろう?」
「もっと自分を出す…?」
「そう。スカイランドのことは話せないけど、それ以外の自分のことを話すぐらいは良いんじゃないかな…運動が得意とか、ヒーローを目指してることとかさ…それぐらいなら話しても、みんなと友達になれると思うよ」
俺がそう言うと、ソラは一瞬驚いた顔をした後、言葉を紡いだ。
「ソウヤには敵いませんね…」
「じゃあ、ソラちゃんが目立ちたくなかった一番の理由って、皆と友達になりたかったから?」
ましろさんの質問にソラは頷いた。
「そうだったんだ…」
ましろさんは思うところがあるのか、暗い表情をしている。
もしかしたら、ましろさんにも似たような経験があるのかもしれない。
そんなことを考えていると、俺達の目の前に3人のクラスメイトが来た。
おかっぱの女子生徒と、ポニーテールの女子生徒、そして眼鏡の男子生徒だ。
流石に今日転入したばかりだから、名前は覚えていないが、同じクラスメイトだ。
「みんな、どうかしたの?」
俺がそう尋ねると、おかっぱの女子生徒が口を開いた。
「2人とも、すっごくカッコよかったよ!」
「今度オレにも宙返り教えてよ!みんなも教えてほしいって!」
「あんた、グイグイ行き過ぎ。2人とも困っちゃうでしょう」
眼鏡の男子生徒をポニーテールの女子生徒が止めながらそう口にする。
うん、なんとなくだけど、この人達は良い人そうだな…まぁ、あくまで俺の主観ではあるけど。
「そうだな…そういうのはソラの方が詳しいと思うよ?ソラさえ良ければ俺にも教えてくれない?」
そうソラに伝える。
すると、ソラは笑顔でこう答えた。
「はい!私でよければ!…ただ、ソウヤは宙返りが出来ますし、私と一緒に教えてくださいね?」
「あはは…バレちゃったか…オーケー!俺で良ければ手伝うよ!」
「はい!よろしくお願いします!」
これでソラも少しは勇気を出せると良いな。
俺はそんなことを思いながら、笑顔のソラを見るのだった。
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「ましろさん、ここって?」
俺とソラはみんなと話した後、ましろさんに連れていきたい場所があると言われて屋上へとやってきた。
前世の学校では屋上に入れなかったから新鮮な気分だ。
「私のお気に入りの場所だよ」
「ここがましろさんのお気に入りの場所か…あっ!すげー!桜の木だ!スカイランドにはなかったから、見るの久しぶりだ!」
屋上から見下ろした先には大きな桜の木があった。
やっぱり桜って綺麗だよな…またこうして見られる日が来るとは。
「あれは桜という名前なんですね!とても綺麗です」
「そうでしょ?学園が出来た時から、ずっとあそこにあるんだって」
「そうなんだ…きっとあの桜は、ずっとこの学園の皆のことを見守ってきたんだろうな…」
この学園が創立何年なのかは知らないけど、10年以上は経ってそうだし、あの桜はかなりの長寿ってことになると思う。
きっと、あそこには色んな人の思い出があるんだろうな。
「そういえば、どうしてここに連れてきてくれたの?俺としては桜を見せてくれただけでも嬉しいけど、ましろさんの本題は多分別だよね?」
「うん。私もソウヤ君と同じで、ソラちゃんはもっと自分を出しても良いと思うんだ」
そう言って、ましろさんはさらに話を続ける。
「私もね…入学したばかりの頃、新しい友達と上手く話せなくて…どうしよう、どうしようって気持ちばっかり焦っちゃって…そんな時、この桜に元気をもらってたんだ」
「そっか…ましろさんにとってもこの桜は思い入れがあるものなんだな…」
ましろさんが、さっきあんな表情をしていたのはそういうことだったのか。
「うん…だから、ここに来てもらったんだ。ソラちゃんも私みたいに、この桜から元気をもらえたらなって…」
「ましろさん…」
「ソラ…どうかな?俺とましろさんの気持ちは伝わったか?少しは普段のソラに戻るきっかけになれたか?まだ不安はあるかもしれないけど、大丈夫だ…また何かやらかしても俺達がフォローするからさ」
俺の言葉にましろさんも頷く。
「ソウヤ…ましろさん…ありがとうございます!ここからはいつもの私にチェンジします!」
「うん、良い感じだ!やっぱりソラは普段のソラが一番だな」
「えへへ…そうですかね?」
「あぁ、もちろん!…あ、でもスカイランドについてだけは話さないように気をつけろよ…そこまでバレたら、流石にフォローのしようがないからさ」
「わ、わかってますよ!ソウヤは心配性ですね…」
「あはは!冗談だよ!ソラなら大丈夫だって信じてる。さて、それじゃあそろそろ教室に戻ろう!ましろさん、ここに連れてきてくれてありがとう…俺もこの場所、すごく気に入ったよ!」
「気に入ってもらえて良かったよ!ソウヤ君さえ良かったら、時間がある時は一緒に見に来ない?」
「そうだな…見に来よう。桜はずっと咲いてるわけじゃないし、時間がある時は見に行きたい」
まぁ、屋上が常に空いているとは限らないし、毎日は難しいかもしれないけど。
それでも、久しぶりに桜を見れたから、可能な限りは見に行きたいところだ。
「私も一緒に見に行きたいです!」
「うん!もちろん、ソラちゃんも一緒に!」
そんな会話を交わしながら俺達は教室へと戻るのだった。
といった感じの第20話でした!
おそらく次回でアニメの7話部分は終わると思います。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!