ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はソラとのデート回です!
後書きにちょっとした短編を書いていますので、良ければご覧ください!
それでは本編をどうぞ!
「それで、どうしたのソウヤ君…君が私を呼び出すなんて」
喫茶店に呼んだあげはさんがそう質問する。
ちなみに俺は携帯を持っていないので、ヨヨさんの携帯を貸してもらった。
「今日はごめんなさい…実はあげはさんに相談したいことがありまして」
あげはさんを喫茶店に呼んだのには理由がある。
「相談したいこと?」
「実は、今度ソラとデートしようっていう話しになってるんですけど、ソラシド市のデートスポットとか知らなくて…あげはさんなら何か知っているかなと」
「なるほどね!ソラちゃんとデートかぁ…良いね!青春だね!」
あげはさんがノリノリで話しているのを見て、少しホッとする。
「でも、どうして私に?ましろんに聞くっていうのもアリだと思うけど…」
「一応、ソラには当日までの楽しみにとってもらおうかと思ってまして…なら、家の中で話すわけにもいかないなぁと」
「なるほどね!OK!そういうことなら私に任せて!」
「ありがとうございます!あげはさん」
「それじゃあ、今から私がいくつか候補を見せるから、どれが良いかはソウヤ君が選んでね」
「はい!よろしくお願いします!」
そうして、俺はあげはさんにいくつかデートスポットを見せてもらうのだった。
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「うーん…」
「どう?どれが良いか決まった?」
「それが…どれも良いと思うんですけど、なんというかしっくりこなくて…何でですかね?」
「なるほどね…」
あげはさんはそう言いながら、考え込んでいる。
なんか申し訳ないな…せっかくいろんな候補を出してくれたのに…本当に、何でしっくりこないんだろう?
「ソウヤ君、多分だけど…」
「はい…」
「ソウヤ君が行きたい場所じゃなかったんじゃないかな?」
「俺が行きたい場所じゃなかった?」
「うん。ソウヤ君がソラちゃんと一緒に行きたい場所じゃなかったんだよ、今まで見せたデートスポットは」
「だから、しっくりこなかった?」
「うん、多分ね…だから、想像してみて…ソウヤ君はソラちゃんと、どこに行きたい?」
「ソラと行きたい場所…」
あげはさんに尋ねられ、頭を働かせる。
そうして考えた結果、1つの場所が思い当たった。
「ショッピングモールですかね…前にソラとましろさんと服を買いに行った時以来、行ってなかったから…まだまだ見てない所もあるし、一緒に行きたいかな…いや、我ながらありきたりだとは思いますけど…」
「そうかな?私は良いと思うよ!…よし、それでいこう!ソラちゃんとのデートの場所!」
「…そうですね!ソラに喜んでもらえると良いんですけど…」
「大丈夫!きっと喜んでくれるから!」
「ですかね…まぁ、とりあえずやってみます!今日は相談に乗ってくれてありがとうございます!あげはさん」
「どういたしまして!また相談したいことがあったら、いつでも呼んでくれて良いからね!」
「はい!その時はまたお願いします!それでは失礼します!」
「うん、またね!」
あげはさんの言葉を聞いた後、一度お辞儀をして、喫茶店を後にするのだった。
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「ソウヤ!おはようございます!」
「おはよう!それじゃあ行こうか!」
そして迎えたデート当日、俺達は朝食を食べ終え、ショッピングモールへと向かうための準備をしていた。
「2人とも、今からお出かけ?」
「ましろさん、おはよう!うん、今からお出かけだ!」
「そっか…エルちゃんのことは私達に任せて、楽しんできてね」
「はい!ありがとうございます!ましろさん」
ソラがそう返すのを聞いて、玄関の扉に手を掛ける。
「あ、待って!ソウヤ君!」
ましろさんに声を掛けられ、立ち止まる。
すると、ましろさんが俺の耳元に顔を寄せ、囁いた。
「…今度は私ともデートしてね?ソラちゃんばっかり見てちゃ、やだよ?」
囁かれるのに慣れていないせいか、どことなく寒気がする。
「わ、わかったよ…とりあえず考えてみるよ」
これは、またあげはさんのお世話になりそうだな。
俺がそんなことを思っていると、ましろさんが離れ、笑顔で言葉を紡ぐ。
「うん!ありがとう!気をつけて行ってきてね!」
「はい!行ってきます!」
「うん、行ってきます!」
そう言って、俺とソラは家を出た。
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「ショッピングモールですか!久しぶりに来ましたね!」
「うん。まだ回ってないところもあるし、ソラと回りたいなって…いや、我ながらありきたりだとは思うんだけどさ…どうしてもソラと一緒に行きたくて」
「ソウヤ…ふふっ!ありがとうございます!私のために一生懸命考えてくれたんですよね…とっても嬉しいです!」
「まぁ、喜んでくれたなら良かったよ」
「ふふ!実は私もソウヤとショッピングモールに行きたかったんです!色々とあって出来ませんでしたけど、王国に入る前に、露店巡りをしようって約束しましたから!」
「そうだったな…なんやかんやあって出来なかったか…それにしてもよく覚えてたな…王国に入る前にちょっと話したぐらいなのにさ」
「当然です!ソウヤの言葉は一言一句に至るまで全て覚えてますから!」
「すごい記憶力だな…」
ちょっと怖いぐらいだ…まぁ、そんなことは口が裂けても言えないが。
「…よし、ともかく行ってみようか!ショッピングモールで露店巡りといこう!」
「はい!行きましょう!」
そう言いながら、ソラは俺の手を引っ張って走り出した。
「ちょっ!ソラ!場所わかってるのか!?」
「わかりません!でもなんとかなりますよ!ソウヤが居ますから!」
楽しそうに笑って走るソラを見ながら、俺も釣られて笑みを零すのだった。
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「見てください!ソウヤ!変身ヒーローのアイテムです!こんなにいっぱいあるということは、実はこの世界に変身ヒーローはいっぱいいるのでは!?」
玩具が売っているゾーンにあるたくさんの変身ヒーローアイテムを見て、ソラはテンションが上がっているようだ。
「これはただの玩具だよ…本当に変身出来るわけじゃないんだ…要はなりきりグッズみたいなものだな。これをヒーローに憧れる子供達が遊んだりするんだよ」
まぁ、最近は大人も普通に集めたり、遊んだりしてるけど。
「そうなんですね!やっぱりどんな世界でもヒーローに憧れる人はいるんですね!…そういえば、ソウヤにとってのヒーローは誰ですか?」
「俺にとってのヒーローか…うーん、内緒!」
「え〜!教えてくださいよ!」
「まぁ、そのうち教えるよ…他のところも回ろう!」
「むぅ…気になりますけど、今はソウヤとのデートを楽しみます!」
そう言って、ソラは俺の手を引きながら次の目的地に向かって歩き出した。
「ソウヤ!あれはなんですか?」
そう言いながら、ソラが指差したのはゲームセンターだった。
そういえば、ショッピングモールによってはゲームセンターがある所もあるんだっけ?
「あれはゲームセンターだな…お金を入れれば、いろんなゲームで遊べるんだ。そういえば、写真が撮れるやつもあるんだっけ…確か、プリクラだっけ?あれ?今は別の名前なんだっけ?…まぁ、良いか。せっかくだし、一緒に撮る?」
「はい!撮りたいです!」
「よし!それじゃあ撮ろうか」
そうして、俺達はプリクラで写真を撮るのだった。
そして、プリントされた写真を取り、俺とソラの分を分ける。
「ソウヤ…この写真、大事にしますね!」
「うん。俺も大事にするよ」
「えへへ…!私とソウヤの宝物ですね」
「そうだな…喜んでもらえて良かったよ…これは、俺にとっても宝物だね」
一緒に撮った写真を本当に宝物のように持っているソラを見ながら、俺もこの写真は大切にしようと心から思うのだった。
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「う〜ん!このクレープ美味しいです!」
「本当に美味しいな!」
「そうだ!食べさせあいっこしましょうよ!」
「えっ…本気か?」
「王国に入る前に、露店巡りをしながら食べさせあいっこしようって言ったじゃないですか!」
「いや、確かに言ったけどさ…まぁ、良いか。せっかくのデートだしな…ほら、あ~ん」
俺の持っているクレープをソラに近づける。
すると、ソラはそのクレープを食べた。
「美味しいです!ソウヤもどうぞ!あ〜ん」
「はむっ!うん、美味しいなこれ…ちょっと恥ずかしいけど」
「確かに、ちょっと恥ずかしいですね…でも、それ以上にソウヤとこうやって過ごせるのが嬉しいです」
ソラはそう言って照れくさそうに笑みを浮かべる。
「ソウヤ!今日はすごく楽しかったです!」
「俺も、すごく楽しかった!また来よう!」
「はい!また2人で来ましょう!」
「あぁ!でも、ソラ…まだ時間はあるし、もっと色々と回ろう!もちろん、ショッピングモール以外に行きたい所があるなら、全然それでも構わないけどさ」
「そうですね!私も、もっとソウヤとの時間を過ごしたいです!」
「わかった。それじゃあ次はどこに行こうか?」
「そうですね…次は…」
そうして、俺とソラは残りの時間を心ゆくまで楽しんでから、家に帰るのだった。
以下、ちょっとした短編です!
「早く帰ってこないかな…」
「えるぅ(そうだね)」
「エルちゃん…ソラちゃんばっかりズルいよね…私だってソウヤ君とデートしたいなぁ」
「えるえる!(わかる!エルもお兄ちゃんとデートしたい!)」
「そうだよね…やっぱり無理やりにでも誘うしかないよね…」
「える!?(そんなこと言ってない!)」
「一応、ソウヤ君にもお願いしたけど、断られたらそうするしかないよね…」
「える、えるえるぅ〜…(もう、ソウヤお兄ちゃんに丸く収めてもらおう…)」
「ただいま〜!」
「ただいま戻りました!」
「あっ!帰ってきた!お帰りなさい!」
その後、ソウヤはましろの圧によって、今度はましろとデートをすることになるのだった。
と、こんな感じの短編でした!ちなみにエルちゃんのセリフの()は意訳です。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!