ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回は前回に続き、ソウヤがあげはさんにましろとのデートについて相談しようとする所から始まります。
それでは本編をどうぞ!
「ちょっと早く来すぎたかな?」
あげはさんにましろさんとのデートについて相談したくて呼んだんだけど…待ち合わせ場所に来るの早かったな。
「ちょっと!私、人を待ってるんですってば!」
「そんなこと言わずに俺達と遊ぼうぜ」
ふと、視線を移すとあげはさんが3人の男達に囲まれていた。
それを見た瞬間、俺はすぐさま走り出していた。
「お待たせしました!」
「ソウヤ君!」
「あ?お前がこのお姉さんが待ってた人か…」
「はい…それじゃあちょっと黙ろうか」
そう言って、高速で3人の首に手刀をぶつけていく。
すると、3人まとめて気絶した。
「えっ!すごっ!手刀で気絶するの初めて見た!」
「まぁ、後は他の人達に丸投げしましょう…あげはさん、行こう」
そうして、あげはさんの手を引き、ソラとのデートの相談に乗ってもらった喫茶店に向かった。
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「さっきは助かったよ!ありがとう!ソウヤ君」
「あげはさんが困ってましたからね…そりゃあ助けますよ」
「嘘だね。君は私じゃなくても助けてたよ」
「まぁ、確かに他の人でも助けていたと思います…でも、もしあげはさんとまったく知らない人を天秤にかけることになったら、俺はあげはさんを選ぶと思いますよ」
「そ、そっか…ちょっと予想してた答えとは違って、びっくりだけど…ありがとう」
少し恥ずかしそうにそう言いながら、あげはさんは一瞬、視線をそらした。
もしかして、余計なことしちゃったかな…まぁ、あげはさんがどう思ったかはわからないけど、俺はあげはさんを助けたことに後悔はない。
「そ、それで今日はどうしたの?またソラちゃんとのデートの相談かな?」
「いや、実は今回はましろさんとのデートの相談でして…」
「えっ!ましろんとのデート!?…ソウヤ君、まさか女の子を取っ替え引っ替えしてるの?」
「待ってくださいって!そんなことするわけないじゃないですか!ましろさんに私も2人きりでデートしたいって言われたんですよ…あの時のましろさんの圧は凄かったんですよ…」
あの笑顔の圧は本当に凄かった…笑顔なのに迫力がやばいもん。
「そっか、ましろんが…ソウヤ君も隅に置けないね!モテモテじゃん!」
「モテてるんですかね?その辺はちょっとわかりませんけど…それで、オススメの場所とかありますか?それとも、ソラの時みたいに俺がましろさんと行きたい場所を考えた方が良いですか?」
「うーん…ましろんはコスメとかも好きだから、『Pretty Holic』とかどうかな?あ、でもソウヤ君からしたら退屈か…」
「まぁ、一応コスメ系統のやつもある程度調べてますし、退屈まではいかないと思います…それに、ソラから聞いた話だと2階には喫茶店っぽい場所もあるって聞いてますし、良いかもしれませんね!」
「ソウヤ君、コスメとか調べたりするんだ…ちょっと意外だね」
「まぁ、ある程度把握するのは悪くないかなと…ましろさんの話についていくことも出来そうですし、そういうプレゼントを選ぶ時にも困らないと思いまして」
「なるほどね…よし、じゃあ一旦は『Pretty Holic』に行くとして…その後はどうしたい?」
「うーん…あ、アクセサリーショップに行くとかですかね?ましろさんも楽しんでくれそうだし…」
とはいえ、あまり高いのは買えないだろうし、見るだけになりそうだけど。
「良いね!その感じで、どんどんアイデア出してこう!」
「わかりました!」
そうして、あげはさんと話し合いながら、ましろさんとのデートについて考えるのだった。
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「ありがとうございました!あげはさんのおかげでなんとかなりそうです!」
「どういたしまして!またいつでも呼んでよ!なんなら、デートの相談以外でも呼んでくれていいからね?」
「はい!あげはさんの都合が良ければですけど…それじゃあ、失礼します」
そう言って、ソウヤ君は喫茶店から出ていった。
「…行っちゃった…なんか寂しいな…」
そう呟いた自分に驚いて、ハッとする。
「私、何言ってるんだろ…ソウヤ君が居なくなって寂しいとか…それじゃあまるで私が…いや、そんなわけないって」
だって、最近知り合ったばっかりだよ?確かに、助けてくれた時、カッコいいって思ったし…ソウヤ君が優しい男の子だっていうのはわかってるけど。
困っている人に手を差し伸べるヒーローみたいで、自分が危ない状況でも諦めてなくて…ランボーグに捕まっていた時もソラちゃんのことを心配してた。
ましろんもきっとソウヤ君のそういうところが好きなのかな。
「いやいや!これじゃあ私もソウヤ君のこと好き…みたいじゃん…うぅ~、私、こんなにチョロかったのかな…」
そんなふうに唸っていると、ソウヤ君の声が聞こえてくる。
「あげはさん、良かった!まだ居た」
「ソウヤ君?どうかしたの?」
「いや、何があるってわけじゃないんですけど…さっきみたいに変な奴に絡まれるかもしれませんし、ちゃんと見送ろうと思いまして」
「心配して来てくれたの?」
「はい。あげはさんが危ない目に遭うのは嫌なので…あの時一緒に帰ってれば、なんて後悔はしたくない」
ソウヤ君の言葉にドキドキする。
だ、ダメだって!これは勘違い…勘違いだって!
「あ、ありがとう…それじゃあお言葉に甘えさせてもらおっかな」
「よし、それじゃあ行きましょうか!俺の傍から離れないようにしてくださいね」
「うん!そうする」
私の返事を聞いたソウヤ君は私の手を引いて、歩き出した。
…もう、勘違いでも良いかな?どうやら私はソウヤ君のことが好きになってしまったみたいだ。
そんなことを思いながら、私はソウヤ君についていくのだった。
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「あげはさん、送ってくれてありがとうございます!」
「これぐらいお安い御用だよ!助けてくれたお礼でもあるし」
「いえいえ、そんなことは…あげはさんも気をつけて帰ってくださいね」
「ありがと!それじゃあまたね!」
そう言って、あげはさんは車に乗って帰って行った。
あげはさんが帰るのを見届けてから、俺は家へと戻った。
「うん?あれ?屋根の上に少年が…って、急に小さい鳥に変わった?」
そういえば、スカイランドにはプニバード族っていう人間に変身できる鳥さんが居たっけ…そういえば、前に空を飛びたいって言ってたプニバード族の男の子は元気にしてるかな?
夢を叶えられてたら良いんだけど。
そんなことを思いながら、歩を進めると、ソラが屋根の上の鳥さんに話しかけているのが目に入った。
あの鳥さん、絶対プニバードだよな…でも、特に話しかけられても反応してないし、何かわけありなのかもしれないな。
「あ!ソウヤ!お帰りなさい!」
俺がプニバードらしき鳥さんについて考えていると、ソラが部屋の窓から手を振って、声を上げている。
「ただいま!」
俺もソラの言葉にそう返しながら、手を振って家の中へと入っていった。
といった感じの第23話でした!
最後の部分で少しアニメの8話部分に入りました。
次回はましろとのデート回にするか、それともアニメの8話部分を進めるか…悩み所ですね。
まぁ、それはその時に考えましょう!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!