ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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第25話です!

そういえば、ネックレスとか指輪を異性にプレゼントするのは独占欲の表れなんだとか…つまり、ソウヤは…まぁ、ソウヤはそんなことは知らないので無意識ですが。

それはさておき、本編をどうぞ!


謎の少年の正体

「そんなことがあったんだね…」

 

デートが終わり、家に帰ってきた夕飯時、ソラが今日の出来事を話してくれた。

 

「エルがおもちゃで遊んでたわけか…自分で取って、遊んでただけじゃないか?」

 

「でも、部屋に人の気配が…」

 

「えっ?誰の?」

 

「そこまでは…」

 

「なるほどな…人の気配…ソラがそういうのを間違えるとは思えないし、誰かが居たのかもしれないな」

 

まぁ、間違いなくあの鳥さんだろうな…おそらくカバトンの仲間ということはないだろう…だって、あいつの仲間だったらすぐにエルを拐っていただろうし。

 

「それにしても、鳥に話しかけちゃうソラちゃん、可愛いね!」

 

「アハハ…スカイランドには言葉を話す鳥がいるので、つい」

 

「言葉を話す鳥?」

 

「うん、スカイランドの鳥は言葉を話すんだ。荷物を運ぶ手伝いをしてくれたり、中にはモデルをしてる鳥も居たり、王様の仕事を手伝っている鳥も居てさ…後は、人間に変身できて、アートも書けちゃう鳥も居るんだ」

 

ましろさんの質問に俺はそう答える。

 

「こうしてスカイランドの話を聞くと、2人ってファンタジー世界の人なんだって、改めて思うよ…」

 

「こんなに美味しいものがチーンとしただけで食べられるなんて…そっちの方がよっぽどファンタジーですよ!…う〜ん!カライライス、最高!」

 

「カレーライスな。確かに進歩した科学は魔法と区別がつかないってよく言うしな」

 

そんなことを呟きながら、カレーライスを口に運ぶ。

 

やっぱりカレーライスは美味しいな。

 

「そういえば、さっきから気になっていたんですが…」

 

「どうかしたか?ソラ」

 

「2人がつけている指輪は何ですか?」

 

ソラがジト目で俺達を見ている。

 

「そういえば、外すの忘れてた…実はアクセサリー店に行った時に良さそうなペアリングがあってさ。記念に買って、プレゼントしたんだよ」

 

「そうだったんですか…ソウヤ、今度は私と一緒にそこに行きませんか?」

 

「えっと…」

 

「良いですよね?」

 

ソラがニコニコとしながらそう口にするが、迫力がすごい…ましろさんもだけど笑顔の圧がすごい…!

 

「わ、わかった…また今度な」

 

「はい!今から楽しみにしてます!」

 

俺の返事を聞いたソラは嬉しそうにそう言い、ご飯を再び食べ始めた。

 

うーん…またお小遣いを貯め直さないといけないな…よし、頑張ろう!

 

俺はそんなことを思いながら、夕飯を食べ続けるのだった。

 

///////////////

 

「よし、宿題も終わったし、明日の学校の準備も完璧だな…そういえば、結局あの鳥さんと話せなかったな…ちょっと様子を見てみるか」

 

そう呟いて、部屋を出る。

 

すると、ソラがすごい顔をして自分の部屋を覗き込んでいた。

 

「何やってんだ?」

 

そうして、ゆっくり近づき、ソラの後ろからこっそりと覗き込む。

 

そこには、オレンジ色の髪の少年が居た。

 

「あなた、誰ですか!?」

 

部屋に居た少年の姿を見るや否や、ソラは部屋へと入っていく。

 

「ボ、ボクは…」

 

「はっ!まさか、カバトンの仲間!?」

 

「ソラ、待てって!せめて話を聞いてあげよう」

 

俺がそう声を掛けると、少年は慌てて窓から飛ぼうとして、そのまま落下した。

 

「ハァーっ!」

 

ソラはその機を逃さず、飛び降りて少年を捕らえていた。

 

俺もそれに続き、窓から飛び降りる。

 

「うん?やっぱりこの子って…」

 

「ソラちゃん!何かあったの?」

 

騒ぎが聞こえていたのか、ましろさんも部屋の窓を開けて声を掛けた。

 

「怪しい人を捕まえました!」

 

「怪しい人って…」

 

「ソラ、さっきの少年はプニバード族の子だよ」

 

ましろさんの呟きに同意するようにそう口にし、ソラに捕まえた少年を見るように促す。

 

ソラが捕まえた少年はオレンジ色の小さな鳥になっていた。

 

「本当ですね…さっきの少年が小さな鳥に…ソウヤの言った通り、あなたはスカイランドのプニバード族!?」

 

「ソラさん、その子を放してあげて」

 

ヨヨさんがやってきて、ソラに言う。

 

「で、でも…」

 

「知り合いなの、私の」

 

「ヨヨさんの知り合いなのか…ソラ、放してあげよう。このままじゃ、この鳥さんのことが何もわからない」

 

「…わかりました」

 

渋々といった様子で、ソラはプニバード族の子を離した。

 

「ボクはツバサ…」

 

立ち上がったプニバード族の子はそう口にする。

 

「鳥が喋った!?」

 

ましろさんの驚いた声が響く。

 

「やっぱりプニバード族の子だったんだな…というか、ツバサ君だっけ?前にも会ったことがあるような……あっ!あの時のプニバードの少年!」

 

「えっと、あの時?ボク達、会ったことありましたっけ?…あっ!もしかして、あの時の男の子!久しぶり!まさかまた会えるなんて…!」

 

「久しぶりだな!俺もまた会えるとは思わなかったよ!」

 

「ソウヤの知り合いなんですか?」

 

「まぁ、前にちょっとだけ会ったことがあってさ…その時に話したりもして、それ以来でね…とりあえず、一旦家の中に入ろうか。話すこともあるだろうし」

 

そうして、俺達は家の中に戻った。

 

////////////////

 

「1年とちょっと前…ボクはこの世界に落ちてきました」

 

そう話し始めたツバサ君は、この世界に落ちた時のことを話してくれた。

 

どうやら、スカイランドとソラシド市は隣り合った世界のようで、嵐になるとスカイランドのあれこれがこの世界に流れつくことがあるらしい。

 

スカイジュエルがこの世界にあったのも納得できる…もしかして、ヨヨさんもそういう経緯でこの世界に来たんだろうか。

 

そうして、ツバサ君もこの世界にやってきて、それ以降ずっとヨヨさんのお世話になっているそうだ。

 

「1年前って私がこっちに越してきた頃だよね…ずっと、ただの鳥のフリをしてたってこと?」

 

「まぁ、喋る鳥が居たらびっくりするだろうし、仕方ないんじゃないかな」

 

「ターイム!」

 

ソラがそう言って、話を遮る。

 

「わっ!」

 

驚いたツバサ君は鳥から人間の姿に変わった。

 

「変わった!?」

 

「びっくりすると、つい…」

 

「なるほど…びっくりしたら、つい変身しちゃうわけか…」

 

「話を逸らさないでください!私とソウヤとエルちゃんがこっちに来た後なら、いつでもスカイランドについて話せたはずです!なのに黙ってた!どうしてですか!」

 

ソラはじたばたしながら、そう声を上げる。

 

「ソ、ソラちゃん…怖い顔になってるよ」

 

「ワン!」

 

「ソラ、お前は犬か…でも、確かに気になるな…ツバサ君、もしかして、例のことが関係してる?だとすると、確かに言いづらいかもね…まぁ、君が心配してるようなことはないと思うけど」

 

俺の言葉を聞いたツバサ君は驚いたような懇願するかのような顔をしていた。

 

あぁ、言わないでくれってことね…まぁ、心配しなくても言うつもりはさらさらないけど。

 

「ソウヤ?何か知ってるんですか?」

 

「知っているというか、予想というか…けど、言うつもりはないよ。守秘義務があるからさ」

 

「しゅ、守秘義務?」

 

「他人の秘密を勝手にバラしちゃいけないってことだ…だから、ツバサ君が自分から話したいと思えるまで待とう。安心しろ、ツバサ君は悪意があって黙っているわけじゃないから」

 

「…ソウヤがそう言うなら、信じます…でも、怪しい行動をしたら、絶対に許しませんからね!後、そちらの事情についてはなるべく早く教えてください!気になってしょうがないので!」

 

「は、はい!」

 

ツバサ君がソラの迫力に驚きつつ、そう答える。

 

ソラはまだ納得しきってはいないようだが、とりあえずは矛を収めてくれた。

 

…多分、ソラが怒っている理由は単にツバサ君が理由を隠してたことだけじゃないだろうな…ソラは真面目だから、今回のことを重く受け止めてしまっているんだろう。

 

今回はツバサ君だから良かったものの、これがカバトンの仲間だったらエルは攫われていたかもしれない。

 

そう思うと怖いんだろう。

 

確かに迂闊だった…とはいえ、おそらくカバトンに仲間は居ないし、この不安は杞憂だろう。

 

だって、カバトンに仲間が居るなら、未だに姿を見せていないのはおかしな話だしな…まぁ、あいつに指示を出している、もしくはエルを連れてくるよう依頼しているやつは居るだろうけど。

 

そういう類のやつは自分から姿を現すことはそうそうないだろうから、姿を現さないのもわかるし。

 

だとすると、そいつの正体って一体…

 

俺はそんな風に思考を働かせながら、1日を終えるのだった。

 




といった感じの第25話でした!

うーん…最近、キュアウィングの変身回と同時にソウヤが新しい力を得るのもアリかなと考えてはいるんですが、流石に早すぎる気もするんですよね…まぁ、それは後々考えていきます。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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