ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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第27話です!

今回で、アニメの8話部分が終わり、少しアニメの9話部分に入ります!

それでは本編をどうぞ!


ツバサの過去と空飛ぶランボーグ

「知っているでしょう?ボク達プニバード族が世にも珍しい空を飛べない鳥だということ…」

 

まぁ、こっちの世界にはペンギンとか、空を飛べない鳥自体は割りと居るんだけどね…とはいえ、スカイランドでは珍しいと言えるだろう。

 

「はい。大昔、人間に変身する能力と引き換えに飛ぶ力を失ったって…」

 

「そんなある日、父が王様の都で展覧会をすることになって…そこに向かう途中でボクが落っこちそうになった時、父が空を飛んでボクを助けてくれたんです。あれから、空を飛ぶという夢がボクの中に開いたんです…でも」

 

そう言って、ツバサ君は話を続ける。

 

同じ里の仲間達はツバサ君の夢を笑った。

 

それでも夢を叶えるために飛ぶ練習を続けていたようだ。

 

「そうして、空を飛ぶ練習をしている時にソウヤ君に出会ったんです」

 

「そうだったんですか…そういえば、ソウヤはどうしてプニバード族の里に?」

 

「ツバサ君が書いた絵がすごく良くてさ…この絵を書いた人に会ってみたいって思ってプニバード族の里に行ったんだよ。その時に落ち込んでいたツバサ君に会ったんだ」

 

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『うん?あのプニバードの子…あの絵の子では!?ということはあの子が作者か!…おーい!そこの君!』

 

『えっ…?ボ、ボクですか?』

 

『そうそう!君だよ!君、この前のコンクールで賞を取ってた絵の作者だよね!あの絵、すごく良かった!俺、芸術とかわかんないけど、あれは良いものだって断言できるよ!』

 

『あ、ありがとうございます…まさか、そのためにこの里に?』

 

『うん!作者に直接会ってみたかったんだ!…と、ごめんごめん…いきなりハイテンションで来られても困るよね…』

 

『いえ、それは別に大丈夫ですけど…』

 

『うん?なんか元気がなさそうだけど、なにかあったの?初対面の人の事情に首を突っ込むのはあれだけど…良かったら、悩みを聞くよ?』

 

『実は…ボク、空を飛びたいんです…笑っちゃいますよね…空を飛べないプニバード族が空を飛びたいなんて』

 

『え?なんで笑うと思うんだ?良い夢じゃんか!』

 

『え…?』

 

『そもそもプニバード族が絶対空を飛べないって、誰が決めたんだ?プニバード族が飛ぶ力を失っていたとしても、飛ぶ方法はあるかもしれないし…だから、君は自分の夢を諦める必要なんかないと思うよ?』

 

『…そんなこと初めて言われた…』

 

『あはは…ちょっとカッコつけちゃったかな…ごめんね、ずけずけと…さて、目的も果たしたし、俺はそろそろ帰るかな』

 

『あ、あの!』

 

『うん?』

 

『ありがとう!ボクの夢を笑わないでくれて、励ましてくれて…ボク、頑張るよ!』

 

『あぁ、頑張れ!それじゃあ、またね!』

 

『またね!』

 

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「あの時のソウヤ君の言葉のおかげで、もっと頑張ろうって思えたんです…そして、嵐の晩にもしかして、この強い風に乗れば空を飛べるかもって…結局、落っこちてこの世界に来てしまったけど…」

 

そう言って、ツバサ君は言葉を続ける。

 

「でも、この世界に来て良かった…そのおかげで、この学問に出会えた!この学問を学んでいけば、ボクもいつかあの空を飛べるかもしれない!」

 

そう口にするツバサ君の目はキラキラしていた。

 

そんなツバサ君の言葉にソラは感銘を受け、感極まっている様子で言葉を紡いだ。

 

「か〜っこいい!一度心に決めたことは最後まで諦めない!それがヒーロー!」

 

「ヒーロー?」

 

「だって、そうじゃないですか!私はヒーローになりたい!ツバサ君は空を飛びたい!方向性は違いますけど、私達、一緒じゃないですか!他にも、ソウヤに救われたのだって一緒です」

 

「ソラさんも?」

 

「はい!それはもう何度も…!誤解しちゃってすみません!…その、良かったら…友達になってくれませんか?」

 

ソラは手を差し出しながら、そう口にする。

 

それにツバサ君は返事をし、ソラと握手した。

 

そして、しばらくしてツバサ君がこちらに視線を移した。

 

「ソウヤ君」

 

「うん?どうしたのツバサ君?」

 

いきなり声を掛けられたことに驚きつつ、そう返す。

 

ツバサ君は俺に近づき、言葉を紡いだ。

 

「また会えたら言うつもりだったんだ…」

 

「何を?」

 

「改めてありがとう!あの時、ボクの夢を笑わないでくれて…励ましてくれて…ソウヤ君、ボクと友達になってくれませんか?」

 

そう言いながら、ツバサ君は俺に手を差し出す。

 

俺はその手を取り、返事をする。

 

「もちろん!喜んで!改めてよろしく!ツバサ君」

 

「うん!よろしくね!ソウヤ君!」

 

そうして、俺達に新しい友達が出来るのだった。

 

///////////////

 

「はっ…はっ…」

 

家に向かって走りながら帰路に着く。

 

2人共、大丈夫かなぁ…あの健康優良児の2人が体調不良で休むなんて!ってクラスのみんなが驚いてたし。

 

学園はちょっとしたパニックだよ…しかも、ソウヤ君が休んだって聞いて、お見舞いに行きたいって言う女の子が何人か居たこともびっくりだったよ。

 

ソウヤ君…私達の知らない所で、何人の女の子を口説いたんだろう…まぁ、ソウヤ君のことだから口説いたわけじゃないとは思うけど。

 

「うぅ…でも、やっぱりモヤモヤするなぁ…」

 

ソウヤ君は優しすぎるんだよ…まぁ、そこがソウヤ君の良いところなんだけどね。

 

それに、私の自惚れじゃなければだけど…私達のことは特別に思ってくれてると思う。

 

でも、ワガママかもしれないけど…もっと、ソウヤ君と仲良くなりたい…私だけにソウヤ君の優しさを向けてほしい。

 

ソウヤ君を独り占めしたい。

 

そんな黒い気持ちを抱きながら、家の扉を開いた。

 

「…ただいま!」

 

「おかえり!ましろさん」

 

私が家に帰ると、ソウヤ君が出迎えてくれた。

 

「ただいま!ソウヤ君!特に何もなかった?」

 

「うん。なんの問題もなかったよ!むしろ、嬉しいことが起きたんだよ!」

 

「そうなんだ!聞かせて!」

 

「もちろん!でも、とりあえずましろさんが着替えてからかな?」

 

「そうだね!また後で聞かせて!」

 

ソウヤ君にそう伝えてから、私は着替えに向かった。

 

_________

 

_____

 

__

 

「とまぁ、こんなことがあってさ…」

 

「なるほど…そんなことがあったんだね」

 

家に帰ってきたましろさんに今日の出来事を話す。

 

その傍らでエルは赤ちゃん用のケーキを食べていて、ケーキを落としてしまいそうになったところをツバサ君が助けて、サポートをしていた。

 

「ツバサ君はエルちゃんを助ける騎士(ナイト)ですね!」

 

「そんなことは…」

 

少し照れくさそうにツバサ君はそう口にする。

 

そんな風に和やかな時間を過ごしていると、何やら外から音が聞こえてきた。

 

「なんの音だ…?とりあえず様子を見に行こう!」

 

そうして、皆で外に出ると、UFOのような物体が街で暴れていた。

 

「あんな形のものが空を飛ぶなんて…デタラメだ!航空力学的にあり得ません!」

 

「今、そんなこと言ってる場合かな…」

 

「ましろさんのツッコミはいつも的確だな…まぁ、俺もそのツッコミに賛成。理屈はとりあえず置いといて、止めにいかないとな」

 

「その通りです!ツバサ君はエルちゃんをお願いします!」

 

「それじゃあ俺は先に行ってるから、後で合流しよう!」

 

「えっ?ソウヤもここで一緒に変身すれば…」

 

「ストップ!ソラちゃん、ソウヤ君に先に行ってもらおう!…ソウヤ君、また後でね」

 

ましろさんがソラを止めつつ、そう言う。

 

正直、めちゃくちゃありがたい…流石にまだ正体がバレていない人の前で変身するのは避けたいし。

 

ましろさん、ありがとう!

 

心の中でましろさんにお礼を言いつつ、俺はその場を後にするのだった。

 

/////////////////

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

「「レディ・ゴー!」」

 

「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」

 

2人がプリキュアに変身したのを遠目に見ながら、俺もプリキュアへと変身する。

 

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_____

 

__

 

「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

変身を終えて、街へと向かう。

 

すっかり変身にも慣れたもので、変身するとスイッチが切り替わる。

 

そのおかげか、人前で口調を変えるのもスムーズだ。

 

「まったく、好き勝手暴れてくれましたね…早く2人に合流しなければ…うん?あれは、あげはさん!?」

 

ランボーグが暴れている街で、走っているあげはさんの姿が目に入り、彼女に近づく。

 

「えっと、あげはさんでしょうか?」

 

「そうだけど、あなたは?2人と同じプリキュア?」

 

あはは…やっぱり気づかれないか…まぁ、気づかれたらそれはそれで困るけども。

 

「えぇ、そうです…私はキュアナイト。あげはさんのことはソウヤさんから伺っていたので、気になって来たんですが…」

 

「ソウヤ君の知り合い?彼は大丈夫?」

 

「はい。スカイとプリズムを助けに行こうとしていたので、安全のために、家の中に避難してもらいました」

 

「そっか!良かったぁ…」

 

「…それよりも、あげはさんはどうしてこちらに?今すぐ避難しなければいけないのはあなたも同じでは?」

 

「実は…」

 

そう言って、あげはさんはここに居る理由を話してくれた。

 

どうやら、エルが例の抱っこ紐に乗って2人の所に向かって行ってしまったようで、あげはさんはエルを探していたようだ。

 

えっ?あの抱っこ紐って空を飛ぶの?ツバサ君の言葉を借りれば、航空力学的にあり得ないってやつだな。

 

まぁ、今はそんなことは後回しだ…まずは2人と合流しないと。

 

「わかりました…では、エルを探しながら2人と合流しましょう」

 

俺がそう言った瞬間、大きなビーム音と共に爆発音が聞こえてきた。

 

「まさか…!急ぎます!あげはさんはエルを見つけたらすぐに避難を!可能なら今すぐにでも!」

 

「待って!2人に何かあったかもしれないんでしょ!私も行く!」

 

「あげはさん…わかりました。それでは一緒に行きましょう…近くに居てくれた方が守りやすいですし」

 

俺の言葉にあげはさんは頷いた。

 

そして、俺はあげはさんを連れて、音の発生源へと向かって行くのだった。

 




といった感じの第27話でした!

次回から本格的にアニメの9話部分に入っていきます!

ソウヤの進化まで書ければ良いんですが、どうなることやら…

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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