ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの9話部分が終わります!今回はツバサ視点で物語が進んでいきます!
それでは本編をどうぞ!
ーーーーーキュアナイトが、ランボーグにたどり着く前
「エルちゃん…」
何をやってるんだボクは…助けにきたのに、逆に足を引っ張っているじゃないか。
ボクは、ソラさんとましろさんがランボーグを追いかけて変身した後、その後を追うように飛んでいこうとした。
結局、飛べなかったけど、坂道を転がって街へとたどり着いた。
そうして、エルちゃんを守ろうとカバトンに啖呵を切ったは良いけど…何も出来ずに攻撃を避けるくらいしか出来なくて…それどころか、エルちゃんに助けられ、しかもそのせいでランボーグに吸い込まれることになってしまって、今に至る。
自分でやっておいてなんだけど、ボク、ホントに何やってるんだ!
そんなことを考えていると、ボクとエルちゃんの前にカバトンが現れた。
咄嗟にエルちゃんを庇うように前に出た。
「お前、スカイランドのプニバード族だろ?…ぷぷっ!聞いたことあるぞ!確か、空を飛べないださださな鳥!」
「それがどうした!ボクは諦めないって決めたんだ!エルちゃんだって、渡さないぞ!どうしても欲しいというならボクを倒してからに…」
そう口にした瞬間、一瞬の内にカバトンに倒されてしまった。
「きゅ〜〜…」
「えるるぅ〜!」
「ギャハハ!お前、なんでそんなに頑張っちゃってるの?あれか?プリンセスに恩を売っときゃ、王様から褒美をもらえるかも〜ってか!」
「…こんな小さな子が、知らない世界に放り出されて…助けてあげたいって思うのは当たり前じゃないか!」
そう叫んだボクに、カバトンはバナナの皮を投げつける。
「わからん」
そう冷淡に吐き捨てて、カバトンはその場から移動していく。
「えるぅ〜!」
「エルちゃん!」
「お前、なんか嫌い」
最後にそう言って、カバトンは扉の先に移動した。
それと同時にボクの真下が開き、そのままボクは落下していった。
「うわぁーー!」
このまま地面へと落下すると、覚悟を決めたところでエルちゃんが乗っていたゆりかごに乗ったことで、なんとか助かった。
「ふぅ…詰めが甘い奴で助かった…って、こうしちゃいられない!早くエルちゃんの所へ!」
そうして、ボクは再びエルちゃんの所へと向かうのだった。
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人間の姿に変身し、ランボーグの中を歩く。
すると、ある部屋の中からカバトンがなにかを言っている声が聞こえてきた。
「プリンセス・エルをついに捕まえました!今からそちらに連れて行きます…なので!約束通り、もっとTueee力をくださいなのねん!後、食料も100年分は欲しいのねん!あ、約束は10年分でしたけど」
どうやらエルちゃんを連れていくことを条件に色々と報酬をもらうつもりみたいだ。
でも、ラッキーだ…カバトンはボクが居ることに気づいていない。
エルちゃんは気づいたようだけど、口元に人差し指を当て、黙っていて欲しいとお願いした。
エルちゃんもその意図を理解してくれたようで、ボクの真似をして、口元に人差し指を当てていた。
そして、未だに話し続けているカバトンにバレないように、エルちゃんが閉じ込められているシャボン玉のようなものに近づき、エルちゃんを救出した。
だけど、それと同時にカバトンにもバレてしまい、ボクはエルちゃんを抱っこして、部屋から逃げ出した。
「待て!赤ちゃん泥棒!」
「お前には言われたくない!」
そして、逃げ続けていると、後ろから大きな音が聞こえてきた。
多分、転んだりしたんだろう…まぁ、ボクにとってはありがたいことだ。
そうして逃げていると、開いている窓を見つけてそこから脱出する。
「エルちゃん、行って!」
「える!」
「急いで!1人で行くんだ!」
「える!」
エルちゃんは首を横に振り、まるでボクも一緒に逃げろと言っているようだ。
そうこうしている内にもカバトンがこちらに迫って来ている。
ボクは悩みながらも、エルちゃんが乗っているゆりかごにぶら下がった。
「えるるぅ…」
「やっぱりスピードが出ない!」
「えるぅ〜!」
エルちゃんの必死な顔が目に入る。
やっぱりボクのことを助けるために無茶を…エルちゃんを助けたいのに…どうすれば…
ボクに出来ること…うん、そうだね…それしかない。
「エルちゃん、逃げて」
そう言って、ボクはゆりかごから手を放した。
ボクを一緒に運んでいなければ、エルちゃんは逃げられるはず…これで良いんだ…
「結局、飛べなかったな…」
そうして、重量に従いながらボクは落ちていった。
「えるぅ〜!」
地面に落ちていくと思っていたボクは突如として何かの力によって上に引っ張られる。
目を開いたボクの目に飛び込んできたのは、ボクを助けようと手を伸ばすエルちゃんの姿だった。
さっきから、ボクは落ちずに済んでいる…これはエルちゃんの力!?でも、このままじゃエルちゃんはまた!
「エルちゃん!ボクのことは良いから!」
「えるる!」
エルちゃんは首を振り、嫌だと言っているようだった。
「掃除機光線発射!」
カバトンの声が響き、エルちゃんが再びランボーグに吸い込まれそうになる。
「える!?えるるぅ〜!」
「エルちゃん!」
「ギャッハッハッ!バ〜カ!そんな脇役なんか放っといて1人で逃げれば良かったのによ!」
そう言って、カバトンはエルちゃんを笑う。
やめろ…やめろ!
エルちゃんが涙を流している。
「やめろ…エルちゃんを笑うなーー!!」
ボクの胸の辺りから光が溢れる。
「嘘だろ…!あんな脇役がブリキュアになるっていうのか?」
カバトンのそんな呟きを無視し、エルちゃんに言葉を伝える。
「ボクに最期が訪れたとして、その時に思い浮かべるのはボクを笑った奴らの顔じゃない…プリンセス、ボクを守ろうとしてくれたあなたの顔です」
そう言って、出現したペンを手に取りながら、プリンセスに言葉を続ける。
「だけど、それは今じゃない!だって、これからはボクがあなたを守るんだから!」
そう言葉を紡いだ直後、突然ランボーグが爆発した。
「一体なにが!?」
「良いね!カッコいいじゃん!その覚悟、大事にね」
そう言う女性の声が聞こえ、視線を移す。
そこには夜を思わせる黒の装束を身に纏っているキレイな女性が居た。
その女性はこちらを見て微笑んだかと思うと、言葉を紡いだ。
「2人共、よく頑張ったね!エル!今だよ!」
「える!…ぷいきゅあ〜〜!」
そう叫んで、プリンセスがボクにスカイトーンを託した。
あの人のことは気になるけど…今は!
「プリンセス・エル!あなたの
そうしてボクはプリキュアへと変身する。
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「スカイミラージュ!トーンコネクト!」
マイク状に変化したミラージュペンにスカイトーンをセットする。
「ひろがるチェンジ!ウィング!」
ミラージュペンにWINGの文字が現れ、オレンジ色の髪の一部が長くなり、ディスク状のステージに舞い降りる。
「煌めきホップ!」
「爽やかステップ!」
「晴々ジャンプ!」
ホップ、ステップ、ジャンプと段階を踏んでいき、オレンジと白を基調とした紳士服のようなドレスへと衣装が変化していく、
そして、最後にプリキュアに変身したツバサは宙を舞い、変身が完了した。
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
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「キュアウィング…!ツバサ君、頑張ったな!」
変身したツバサ君を見ながら、そう呟く。
そんなことをしていると、ランボーグが落下し始めた。
「流石にこのままだと落ちるな…よし、とりあえず移動だ」
ランボーグから飛び降り、地面に向かって槍を投げる。
その途中で、エルをウィングが抱きかかえ、空を飛んでいるのが目に入った。
「すごい!空を飛んでるじゃん!」
「掴まって!」
ウィングが俺に手を差し伸べる。
「ありがとう。でも私は大丈夫!あれがあるからね!」
そう言って、地面に突き刺さった槍を指差す。
「見てて」
そう呟いて、俺はその槍の元に瞬間移動した。
「えぇぇっ!瞬間移動した?」
「えるるぅ!?」
2人は驚きながら、着地する。
「やるじゃん!少年」
「うん、そうだね…あんな風に空を飛べてたし!」
あげはさんの言葉に同意するように俺はそう口にする。
「飛べた…そういえば、あなたは一体?」
「あ、私もそれは気になってた!」
「…私のことはまた機会があれば、ということで。今はランボーグにとどめを刺しましょう!まだあちらはやる気満々みたいだし」
俺は視線を移すように促す。
その視線の先にはランボーグが強大な黒いエネルギーを溜めていて、今すぐにでも発射しそうだ。
「えるるぅ!」
やっちゃえ!と言わんばかりにエルが手を上げながらそう口にする。
「はい!行って参ります!プリンセス!」
そう言って、ウィングがランボーグに向かって飛んでいく。
「ひろがる!ウィングアタック!」
空を飛べる能力を最大限に利用し、ウィングはランボーグに突進する。
すると、ランボーグが溜めていたエネルギーが霧散し、ランボーグの体勢が崩れた。
「皆さん!今です!」
そうして、スカイとプリズムが合体技の準備をする。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」
「スミキッタ〜」
2人の合体技が決まり、ランボーグは消え去るのだった。
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「皆、お疲れ様!」
ランボーグが消え、変身を解除した皆にそう告げる。
俺はまだ解除してないけど…とはいえ、さすがにツバサ君とあげはさんの前で変身を解除すると大変なことになるからできないよな。
「あなたは一体…?」
「私はキュアナイト。あ、私の場合は夜という意味のナイトです…騎士という意味のナイトはウィングでしょうね」
「キュアナイト…あなたは何者なんですか?」
「ツバサ君!キュアナイトはね、ちょっと事情があって正体は明かせないんだ!」
ツバサ君の質問にましろさんがすかさずフォローに入ってくれる。
その気遣いがとても嬉しい…よし、ここはましろさんに便乗させてもらおう。
「はい。残念ながら、まだあなた達に正体を明かすわけにはいきません…いずれ時が来ればお話します。ただ、私はあなた達の味方です!これだけは信じてください…それでは失礼します」
そう言って、俺は高速でその場から移動した。
これ以上この場に居るとソラが正体を話しかねないし。
「キュアナイト…不思議な人でしたね…」
「だね…でも、なんか会ったことがある気がするんだよね…もしかして、私達の知り合いかな?」
「知り合いも何も、キュアナイトはソ…」
「ストーップ!ソラちゃん、それ以上はだめだよ!」
「そうでした!これは話しちゃだめでした!」
「2人はなにか知ってるの?」
「あはは…誰だろうね?ねぇ、ソラちゃん」
「そ、そうですね…誰なんでしょうか…」
俺の知らない所で正体がバレかけていたなど、つゆ知らず、俺は急いで家に戻るのだった。
といった感じの第29話でした!
次回はアニメの10話部分に入るか…もしくはオリジナルストーリーにするか悩み中です。
まぁ、その辺は考えていきたいと思います!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!