ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの10話部分に入っていきます!
それでは本編をどうぞ!
「うーん…なんか目が覚めてしまった…前にも似たようなことがあったような…もしかして、不眠症になっちゃったかな…いや、毎日ってわけじゃないし、たまたまか」
そんなことを呟きながら、夜空を見ようと窓を開ける。
窓を開けて、目に入ってきた景色は綺麗な星空だった。
「うん、たまには悪くないね…あれ?ましろさんの部屋、電気ついてる?どうしたんだろう…ちょっと行ってみるか」
そうして、俺は部屋を出て、ましろさんの部屋の前にやってきて、扉をノックする。
しばらく待っていると、ましろさんが部屋から顔を出した。
「あれ?ソウヤ君?こんな時間にどうしたの?」
「目が覚めちゃって…それで窓を開けて星空を見てたら、ましろさんの部屋に電気がついてるのが見えて、気になってさ」
「そうだったんだ…とりあえず部屋に入って」
「うん、お邪魔します」
ましろさんに促されるまま部屋に入ると、そのまま机の上の便箋を見せてくれた。
「お父さんとお母さんにお手紙を書いてたんだ!」
「そうだったんだ…もしかして、邪魔しちゃったか?それなら早いとこ自分の部屋に戻った方が良いよな…」
「大丈夫だよ!もうお手紙は書き終わったから!…あのね、ソウヤ君」
「どうかしたの?」
「ソウヤ君には将来の夢とか目標とかある?」
「うーん…あるといえばあるかな?といっても、そんなはっきりとしたものでもないけど…でも、どうしてそんなことを聞くんだ?」
「…ツバサ君は空を飛ぶためにコツコツ頑張ってるし、ソラちゃんもヒーローになるために頑張ってる…でも、私にはそういうのがないから…」
「なるほどね…それで悩んでたんだ」
「うん…」
「そっか…これは参考になるかはわからないけど、実は俺もヒーローになりたいんだよ」
「ソウヤ君も?でも、どうして?」
「母の仕事を手伝っていると、依頼人の嬉しそうな顔を見ることも多くてさ…そんな顔を見ていると、俺も嬉しくて…そういう顔をもっと見たいと思ったことがきっかけかな」
「誰かの喜ぶ顔が見たくて、ソウヤ君はいろんな人を助けたいって思ったんだ…」
「そうだね。まぁ、元々困っている人を見捨てられない性格ではあったけど」
「そっか…でも、ソウヤ君はもうヒーローになってると思うよ?私にとってもソウヤ君はヒーローだし」
「ありがとう。でも、そうなると俺もましろさんと同じだな」
「えっ…?」
驚いた顔をしているましろさんに俺は言葉を続ける。
「俺が皆からヒーローだと思われてるなら、俺の夢も決まってないってことになるだろ?だからさ、俺も一緒に悩ませてよ。夢が決まっていないもの同士、一緒に答えを探そう」
「ソウヤ君…ふふっ!ありがとう!そうだね!一緒に探してくれるなら、見つかる気がする」
「うん、きっと見つかるさ。…それじゃあ、俺はそろそろ部屋に戻るよ」
「あ、待って!」
そう言って、ましろさんは俺を引っ張り、ベッドに座らせる。
「ましろさん?」
「今日は一緒に寝よ?」
「はい!?」
驚く俺をましろさんはベッドに引きずり込む。
そのせいで、ましろさんの顔がもう少しで顔が触れ合うくらいに近くにあった。
「なんか、恥ずかしいね…」
「だね…やっぱり、俺、戻るよ」
顔を背けつつ、そう伝える。
「それはごめん…でも、今日は一緒に居てほしいなぁって…なんて…あはは」
「…わかった。じゃあ今日はここで寝るよ…正直、もう眠いし…お休み、ましろさん」
「うん、お休み…ソウヤ君。…ありがとう」
ましろさんのそんな言葉を聞きながら、俺は眠りにつくのだった。
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「ん…もう朝か…そうだった、昨日ましろさんに引き止められて一緒に寝ることになったんだっけ…」
目を覚ました俺は昨日の記憶を思い出し、ましろさんを起こそうとする。
「ましろさん、起きて。朝だよ」
「うーん…」
そう声を出しながら、ましろさんも目を覚ました。
「おはよう、ましろさん」
「おはよう…ソウヤ君…えへへ…なんかこういうの良いね」
「あはは…」
「ねぇ、ソウヤ君、私のことを名前で呼んでくれないかな?さんづけなしで」
「何でいきなり…?まぁ、それは構わないけども」
ましろさんの唐突なお願いに困惑しつつ、試しに名前を呼んでみる。
「…ましろ」
「ふぐっ!」
「ましろ?どうしたの?なんか俺、変なこと言った!?」
「だ、大丈夫だよ…破壊力が凄かっただけだから…ちょっと私の心が保たないから、もうしばらくはさんづけでお願い…」
「う、うん…わかった。それじゃあましろさん、俺は部屋に戻るよ」
「うん…また後でね!」
そうして、俺は自分の部屋へと戻った。
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「ツバサ君の歓迎パーティーですか?」
「うん!新たにプリキュアになったツバサ君とパーティーをしたいなって!」
食事を終え、皆で集まってそんな会話を交わす。
確かに、良いかもしれない…ちょうどツバサ君も居るみたいだし聞いてみよう。
「良いと思う!ツバサ君はどう思う?」
「えっ?ボクですか?」
そう言って、ツバサ君は小さな鳥小屋のようなものから、飛び出し、人間の姿に変身した。
「うわぁ!ツバサ君、そこに居たんだ!ソウヤ君も気づいてたなら教えてくれれば良かったのに」
「ごめんごめん。俺もさっき気がついてさ…それで、どう?やってみない?歓迎パーティー」
「はい!やりたいです!歓迎パーティー!」
「えるっ!」
ソラとエルは元気にそう答える。
うん…ツバサ君に聞いたつもりだったんだけど…まぁ、良いか。
「あの…そんなに気を遣ってもらわなくても…」
「ツバサ君、ダメかな?」
「あっ…いや」
「えるぅ〜!」
「いえ、ダメというわけでは…嬉しいです」
「よし!それじゃあさっそく準備を始めよう!」
「そうだね!」
「ボクも手伝います!」
「「「えっ?」」」
俺とソラ、そしてましろさんの声が重なる。
まさか、ツバサ君の歓迎パーティーなのに、本人が手伝うと言うとは誰も思っていなかったからだと思う。
とはいえ、せっかくの歓迎パーティーだし本人の意思はとても重要だろう。
「わかった。じゃあツバサ君にも手伝ってもらおう!」
「そうだね!4人で準備しよう!」
俺の言葉にましろさんはそう言って、気合いを入れた。
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「これがヤーキターイ…いや、これってこっちの世界で言う、たい焼きでは?」
歓迎パーティーの準備をするにあたって、ましろさんがツバサ君に食べたいものはないかと聞いた所、プニバード族のお祝い料理であるヤーキターイを食べたいと言っていた。
ヤーキターイはツバサ君にとって、思い出深い食べ物のようだ。
なんでも、俺がツバサ君に会いに行くきっかけになったあの絵がコンクールに入賞した時に、家族でヤーキターイを食べた思い出があるらしい。
そんな大切な思い出のある食べ物を作ってあげたい。そう思って、俺達はヤーキターイの作り方について聞くために、ヨヨさんの所に来たわけだけど。
「そうだね…これ、こっちの世界で言うたい焼きだね…」
ヨヨさんが見せてくれているミラーパッドに写っているヤーキターイの画像はこっちの世界で言うたい焼きにそっくりで、たい焼きを知っている俺とましろさんは同じ感想を抱いた。
「確かにヤーキターイはたい焼きと見た目が似ているけれど、味は少し違うと思うわ。生地には、プニ麦粉、あんにはプニの実が使われているみたいよ」
ヨヨさんのそんな説明を聞きつつ、呟く。
「なるほど…スカイランドの食材か…とはいえ、味が違うかどうかはわからないな…案外、こっちの世界のたい焼きと同じ味かもしれないし」
「じゃあ試しにこっちの材料でたい焼きを作ってみるから、ツバサ君、食べてみて!」
「そうだな…それで食べてもらって、ヤーキターイと同じ味かどうか確かめてもらえば良いし、もしダメだったら他の奴を試していこう!」
「うん!それじゃあさっそく作っていこう!」
そうして、俺達はたい焼きを作り始めるのだった。
といった感じの第32話でした!
今回のひろプリのアニメも良かったですね!いずれ来るお別れ…思わず泣きそうになりました…次回からアニメでスカイランドでの話が始まりますが、これからの展開も楽しみです!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!