ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
キュアバタフライの登場が待ち遠しいですね…確か6月くらいまで出ないんでしたっけ?登場が今から楽しみです!
それでは、本編をどうぞ!
「よし、出来たな!」
「うん!ツバサ君、これがたい焼きだよ」
ましろさんが、出来たたい焼きをツバサ君に見せる。
「見た目はヤーキターイと全く同じですね」
「後は味ですね」
「そうだな…こればっかりはツバサ君にしかわからないだろうし、食べてみてもらおう」
「ツバサ君、食べてみて」
俺達の言葉を聞き、ツバサ君はたい焼きを手に取る。
「「じーーーっ!」」
そんなツバサ君の反応を見ようとしているのか、ソラとましろさんはじっとツバサ君を見つめている。
「2人共、圧がすごいよ…ツバサ君が食べづらそうにしてるじゃんか」
俺がそう言うと、ツバサ君は苦笑してから、たい焼きを背中から食べる。
「…!おいしいです!」
「ということは…!」
「ヤーキターイと同じ味かな?」
「…そ、それは…」
ツバサ君はとても言いづらそうな顔をしながらそう呟く。
やっぱり同じというわけにはいかなかったか…
「あっ、でもおいしかったですし、十分ですよ」
「ううん、ここからがスタートだよ!」
「えっ…?」
「ツバサ君に教えてもらえれば、ヤーキターイを作れると思うんだ!」
「そうだな…何事もトライ・アンド・エラーの繰り返しだ…そのためにも聞きたいんだけど、ツバサ君的にはどこがヤーキターイと違った?教えてくれると嬉しいんだけど…」
俺がそう尋ねると、ツバサ君は少し迷ったような顔をしてから言葉を紡いだ。
「生地はほとんど同じ味なんですけど、中のあんが違う気が…」
「じゃあ、あんの材料を変えて作ってみるね!」
「よし、やってみよう!」
そうして、俺達はヤーキターイを作るべく、いくつものパターンのたい焼きを作る。
たい焼きを作る時に粉まみれになったりしたりもしたが、いろんな味のたい焼きを作り、ツバサ君に試食してもらった。
だが、どれもヤーキターイとは違っていたようだ。
「うーん…ダメか…」
「確かにヤーキターイとは違う味ですけど…でも、全部おいしいです!」
ツバサ君が笑みを浮かべながらそう言うが、やっぱりツバサ君に喜んでほしいし、もっと色々と試してみるか。
ヤーキターイのあんか…なんの材料ならいけるかな…あっ、そうだ!
「よし、ちょっと裏山に行ってくる!」
「裏山に?どうして?」
「もしかしたら、スカイジュエルと同じように、スカイランドからプニの実が流れついているかもしれないだろ?それをちょっと見てこようと思ってさ。とはいえ、限りなく可能性は低いだろうし、皆には普通に買い出しに行ってもらった方が良いと思うけど…」
「なるほど…確かにスカイジュエルがあるなら、他にも流れついている可能性がありますね!」
「だろ?それじゃあ俺は裏山に行ってくるから、他の材料の買い出しは頼んだよ!」
「うん!任せて!ソウヤ君、気を付けてね」
「ありがとう!ましろさん。そっちも気を付けてね!それじゃあまた後で」
そう言って、俺は裏山へと向かうのだった。
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「うーん…プニの実、プニの実…」
ヨヨさんに見せてもらったプニの実の画像を思い出しながら、裏山でプニの実を探す。
「なかなか見つからないな…まぁ、元々とんでもなく低い確率だとは思っていたけど」
そう呟きながら、裏山を散策する。
例の毒キノコやら、たんぽぽ…他にも、いくつも植物があった。
だが、プニの実らしきものは見つからない。
「川の方に行ってみるか」
スカイジュエルも川の近くにあったし、プニの実もそこにあるかもしれない。
そう考えて、川に向かって歩き出した。
「うーん…ここにもないか…そういえば、前にソラが割った岩の中にアンモナイトがあったよな…今はもうないところを見るに、誰かに持って行かれちゃったか…どうせなら持ち帰りたかったな…」
アンモナイトがなくなっていることに軽くショックを受けつつ、プニの実をもう少し捜索しようとする。
その瞬間、嫌な気配を感じた。
「何だ?今の…もしかしてランボーグか!?なら、今すぐ行かないと!」
そうして、周りに人の気配がないか確認した後、俺はプリキュアへと変身する。
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「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」
キュアナイトへと変身を終え、俺はおそらくランボーグが出現したであろう場所を目指して動き始めるのだった。
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〜一方その頃〜
「ソウヤ君、大丈夫かな…」
「ソウヤなら大丈夫ですよ!プニの実が流れ着いているかはわかりませんが」
「そうだね!…ソウヤ君のためにも色々と考えておかないと…他のあんは何にしようかな…蜂蜜にカスタード、オレンジとか果物も良いかも!後は…」
「シャケです!思いつくものは全部試しましょう!」
「時間もないし、それで作れるなら良いけど…ううん、きっと作れる!」
ソウヤ君も何事もトライ・アンド・エラーの繰り返しだって言ってたし。
「ましろさん、ありがとうございます。ボクのためにソラさんやソウヤ君と一緒にこんなに頑張ってくれて」
「お礼なんて良いよ!私はただ、ツバサ君にヤーキターイを食べてもらって喜んでほしいだけで」
「思い出します…私達がまだこの世界に来たばかりの頃、ましろさんがスカイランドをイメージした雲パンを作ってくれました。あの時、ソウヤが前世のことを思い出して泣いていて…でも、ましろさんのパンを食べた後、表情が和らいでいました」
「うん。私も覚えてる」
あの時のソウヤ君を見た時は驚いた…ソウヤ君はどこまでもヒーローで、泣いたりしないんだって、心のどこかで思っていたから。
でも、あの涙を見て、ソウヤ君はちょっと特殊な事情があるだけで、私達と変わらない普通の男の子なんだって思った。
だけどヒーローなのもホントで、どっちもソウヤ君なんだって思うと、どんどん私はソウヤ君に惹かれていった。
もっとソウヤ君を知りたい…私の知らないソウヤ君を見せてほしい…私だけにそれを見せてほしい…なんて独占欲が溢れてくる。
うーん…今まで考えたことなかったけど、私って結構重いんじゃ…
「ましろさんの料理には食べた人を笑顔にする不思議な力があるんです!」
ソラちゃんの言葉にハッとして、さっきまでの考えを頭の片隅に追いやる。
「ましろさん?どうかしましたか?」
「ううん!何でもないよ!……私が初めて料理をしたのはね、お仕事で疲れているパパとママにおにぎりを作ってあげたいと思ったからなんだ」
そう言いながら、私は初めて料理した時の話を続ける。
「だけど、上手くおにぎりを作れなくて…でも、そんな私に2人が気づいて一緒におにぎりを作ってくれて…みんな笑顔でずっと忘れられない味。…もしかしたら、私にとってのヤーキターイみたいなものかも」
あの味はずっと忘れられないだろうなぁ…とっても大事な思い出の味だもん。
そんな風に思っていると、ソウヤ君のあの時の表情が頭に浮かんできた。
…私があの時焼いたパンが、ソウヤ君にとって思い出の味になってたら嬉しいな。
「ボク、気づきました…ボクはヤーキターイが食べたかったわけじゃなくて…」
そう言って、ツバサ君が言葉を続けようとした瞬間ーーーー
「カ〜バや〜きいも〜おいも。おいも〜おいもだよ」
そんなカバトンの声によって、ツバサ君の言葉は途切れてしまった。
といった感じの第33話でした!
次回でアニメの10話部分が終わると思います。
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!