ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの10話部分が終わります!今回も色々と詰め合わせた感じになってしまいました…上手くまとめるのって難しいですね…
後書きにちょっとした短編を書いていますので、良ければご覧下さい!
それでは本編をどうぞ!
「…と、着いたは良いけど、これは…」
嫌な気配を追い、キュアナイトに変身した俺は目的地へとたどり着いた。
そこに広がっていた景色は…
「カ〜バや〜きいも〜おいも。おいも〜おいもだよ」
「なにやってんの?あいつ…」
カバトンが石焼き芋屋の格好をして、声を出しており、ソラ達はそんなカバトンの声を無視しながら話を続けていた。
「教えて、ツバサ君」
「本当に食べたかったものって?」
「それは…」
「ちょいちょいちょ〜い!聞いてんのか!?おいしい焼き芋なのねん!」
「今、大事な所なので後にしてください!」
「なっ!?」
「カバトンなんか気にしないで、話を続けて」
そんな光景を眺めながら、思わず苦笑する。
「あはは…まぁ、ソラに同意だけど。…にしても、俺の感じた嫌な気配は一体…確かにカバトンは居たが、ランボーグはまだ出ていない」
単純にカバトンが出てきたことで気配を感じた?いや、でも俺がここに来るまでに多少なりとも時間は掛かったはず…つまり、俺が気配を感じた時はまだカバトンがいなかったはずだ。
「もしかして…少し先の未来を予知した?…いや、まさかね…とりあえず、戦いに備えておこう」
俺がそんな風に準備を進める。
「えっと、美味しい焼き芋なのねん!」
「ごめん。ちょっと静かにしてて!」
ましろさんにそう言われて、カバトンも石焼き芋屋の格好をやめて、ランボーグを呼び出した。
「「邪魔しないで(ください)!」」
そうして、みんなはプリキュアへと変身する。
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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「「「レディー・ゴー!!」」」
「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
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変身を終えたみんなはランボーグと戦闘を開始する。
「よーし、やれ!ランボーグ!あっつあつの焼き芋弾で3人まとめてイモっちまえ!」
カバトンはそうランボーグに指示を出し、焼き芋型のランボーグは焼き芋のミサイルを放った。
「まぁ、3人ではないけどね!」
そう言いながら、俺はランボーグを背後から蹴り飛ばした。
「「「キュアナイト!」」」
「みなさん、お待たせいたしました!」
「キュアナイト!くそっ!いつも神出鬼没に現れやがって!…お前、本当に何者なのねん!」
「さて、何者でしょうね?まぁ、それは置いといて、行きましょう!みなさん!」
その掛け声と共にみんなと再びランボーグとの戦闘を再開する。
ランボーグから焼き芋ミサイルが再び放たれ、それを躱す。
ウィングは空を飛んでミサイルを回避しつつ、太陽を背にしてランボーグとカバトンの目をくらませ、そのまま地上のランボーグに目がけて踵落としを喰らわせる。
スカイはその攻撃によってランボーグが怯んだのを見逃さず追撃する。
俺は攻撃を躱した後、瞬時にランボーグの懐に潜り込み、蹴り上げた。
「みんな、すごいよ!」
「こうなったら芋食って!」
カバトンがそう言うのを聞いた瞬間、嫌な気配を感じ、すぐにその場から移動する。
その後、カバトンが焼き芋を食べ、大きなオナラをした。
「くさ〜!」
「ウッ、ウゥ…」
「くさいよ〜」
「相変わらず最低な技だよね…私はなんとか受けずにすんだけど…待って…私だけ避けられた?」
さっき、カバトンの攻撃が来る前に裏山で感じた嫌な気配と同じ気配を感じた…もしかして、これって未来予知とかそういうんじゃなくて、所謂、第六感みたいなものなのかも。
そんなことを考えながらも、槍を出現させ、ランボーグ目がけて投げつける。
「よし、今だ!やれ!ランボー…いや、何か来てるのねん!」
「ランボ…!」
俺の投げた槍は当たる直前で防がれてしまった。
「防がれちゃったか…」
「あれを避けた上で、槍をぶん投げて来やがった!やっぱりあいつはやばいのねん…こうなったら別のプリキュアに攻撃だ!ランボーグ!」
そうしてランボーグはプリズムを攻撃する。
攻撃を受けたプリズムは近くの壁にめり込み、連続で攻撃を受けていた。
「プリズム!」
俺はすぐさま駆け寄り、ランボーグを追い払ってから、プリズムの状態を確認する。
「大丈夫!?」
「うん!これぐらいなんともない!私はまだ戦えるよ!」
そう言って、笑みを浮かべるプリズムを見て安心する。
「良かった…」
「「プリズム!」」
スカイとウィングも合流し、全員が揃った。
「みんな!ここからだよ!みんなで協力すれば勝てるよ!」
「空も飛べねぇ、身軽でもねぇ、なーんにも出来ないYOEEE雑魚がなに言ってるのねん!」
俺はプリズムに対してそんな罵倒をするカバトンに怒りが込み上げ、言い返そうとする。
すると、それを制すようにプリズムが言葉を紡いだ。
「そうだね…確かに私は空も飛べないし、身軽というわけでもないけど…それでも、私にも出来ることがあるって気づいたんだ」
そう言いながら、プリズムは言葉を続ける。
「スカイは私の料理には食べた人を笑顔にする力があるって言ってくれた。ソウヤ君は私の優しさは強さで、そんな私が好きだと言ってくれた」
プリズムの言葉にスカイが一瞬、こちらを見た。
いや、確かにデートした時に言ったけど、そういう意味じゃないからね!
俺がそんな風に心の中で反論している中、プリズムは言葉を続ける。
「ソウヤ君、言ってたんだ。自分もヒーローになりたかったって…理由を聞いたら、誰かの笑顔を見たいからって…その気持ち、今ならわかる。私もソウヤ君の笑顔が見たいもん!」
あれ?なんか俺、今恥ずかしいこと言われてない?
「私に出来ることはきっと少ない…でも、少しでも私の料理や言葉や行動で、ソウヤ君が笑顔になってくれた…それだけで、私は誰かを優しく照らすことが出来るんだって自惚れることができるよ」
「プリズム、それは違うよ。自惚れなんかじゃない…」
プリズムの言葉を聞いて俺は思わずそう告げていた。
「プリズムは…ましろさんはずっとその優しさでみんなを照らしてくれてる、温かい春の陽気みたいに…だから、自信を持って!」
「ナイト…うん!ありがとう!」
プリズムの言葉を聞いた瞬間、俺の持つミライレコードが輝きを放った。
「これは…!力を借りるよ、プリズム!」
そうして、ミライレコードの新たな力を解放する。
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「プリキュア・ミライレコード!」
スカイミラージュにトーンコネクトをセットする。
「ミライコネクト!ナイトプリズム!」
青みがかった長い黒髪はさらに長くなり、髪が結ばれポニーテールへと変化する。
黒のドレスアーマーは白のドレスアーマーへと変化し、夜を思わせる格好から純白の白へと。
そうして、ソウヤは新たなスタイルへと変身を遂げた。
キュアナイト、プリズムスタイルの誕生の瞬間だった。
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「またキュアナイトの姿が変わりましたよ!?」
「まるで、別人みたいですね…」
スカイとウィングの反応を聞いていると、ランボーグが攻撃を仕掛けてきた。
「ナイト!行こ!」
「もちろん!」
俺とプリズムは散開し、お互いに遠距離から攻撃をする。
プリズムはいつも通り、気弾のような攻撃を。
俺はエネルギーで出来た二丁拳銃のようなものを構え、発射する。
「はぁぁぁ!」
「ターゲットロックオン!…ショット!」
そうして攻撃が命中し、ランボーグが怯んだ。
「一気に決めよう!ナイト!」
「うん!プリズム!」
そう声を掛け合い、俺達はランボーグにそれぞれ必殺技を放った。
「ヒーローガール!プリズムショット!」
プリズムはまるで元気玉のような巨大な白の気弾を放つ。
俺は二丁拳銃を合わせ、巨大なスナイパーライフルのようなものを作り上げる。
そして、それを構えてランボーグをロックオンする。
「ヒーローガール!ナイトバースト!」
スナイパーライフルに溜められたエネルギーが発射され、プリズムの必殺技と共にランボーグへと命中した。
「スミキッタ〜…」
そうして、ランボーグは浄化され、消えていった。
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「みんな〜!」
「ソウヤ!プニの実は見つかりましたか?」
「いや、結局見つからなかったよ…」
「そっか…お疲れ様!ソウヤ君!私達、ちょうど買い物が終わったばっかりなんだ」
戦闘を終え、いつも通り姿を消した後、しばらく経ってからみんなと合流した。
どうやら買い物を終えた後の帰り道のようだ。
「みんなもお疲れ様。そうだ…せっかくだし少し休憩してかない?」
「そうですね!ツバサ君からまだ本当に食べたかったものを聞いてませんでしたし」
そして、俺達は近くの川辺に腰掛けた。
「ボク、気づいたんです。本当は、ただヤーキターイを食べたかったんじゃなくて、父さんと母さんと一緒に食べたあの楽しい時間を過ごしたかったんだって」
「なるほどね…その気持ちはわかるな…俺も似たような経験はあるし。出来るなら、またあの時間を過ごしたいって思うこともある…だからかな?俺は今、すごく楽しいんだ…ソラやましろさん、ツバサ君と一緒に過ごせるこの時間がさ」
「ソウヤ君…ボクもそうだよ。今日、ソウヤ君やソラさんとましろさんと一緒にヤーキターイを作ろうとして、それが楽しくて…あぁ、これってあの時家族で食べたヤーキターイと同じだなって」
「そっか…」
「うん。だから味は違っても、あれはボクらのヤーキターイだよ!」
本当に嬉しそうな顔をしながらそう言うツバサ君に思わず笑みが零れる。
ましろさんが歓迎会パーティーをやろうと言ってくれて良かった。
「このことに気付けたのはましろさんのおかげです…ありがとうございます」
「うん…間違いないね!よし、それじゃあそろそろ帰ろう!それで楽しいパーティーにしよう!」
俺の言葉にみんなも頷き、再び家へと帰り始める。
その後、家で行われた歓迎パーティーは俺にとっても大切な思い出になるのだった。
といった感じの第34話でした!
以下、ちょっとした短編です!
家に帰る途中
「そういえば、ソウヤ…ましろさんに好きだと言ったんですか?」
「うん…デートに行った時にね。でも、別に恋愛的な意味でそう言ったわけじゃない」
「それでもです!ソウヤは私に好きなんて言ってくれたことなかったじゃないですか!」
「そうだったか?そうでもないような…まぁ、でも確かにあんまり言ったことなかったかもな…ちょっと失礼」
そう言いながら、俺はソラの耳に顔を近づける。
「ソラの何事にも一生懸命な所、真っ直ぐな所、好きだよ」
「〜〜〜っ!」
ソラが顔を真っ赤にしながら、声にならない声を上げた。
「これで良いかな?」
「は…はい…じゅ、十分でしゅ…」
どうやら満足してくれたみたいで良かった…確かに、こういう好意はしっかりと伝えた方が良いのかもしれないな。
「ソウヤ君…今度、また私色に塗り替えないといけないね…」
「あ、あはは…」
(ましろさんが怖い!ソウヤ君、なにやってるの!?ボク、さっきから寒気が止まらないよ!)
「でも、どうしたら…やっぱり手錠を使って閉じ込めた方が良いかな?」
(怖い怖い!あはは…ソウヤ君、頑張って!ボクは応援してるよ!)
ツバサ君の心境などつゆ知らず、俺はそのまま歩き続けるのだった。
といった感じの短編でした!
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!