ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
それでは本編をどうぞ!
「ふぅ…つ、疲れたぁ…」
「ソウヤ、お疲れ様でした…すみません、結局ほどんどおんぶしてもらいましたね…」
「ごめんね…ソラちゃんが羨ましくて、私もついおんぶしてもらっちゃった…」
「ま、まぁ…それはもう良いんだけどさ…ちょっと休ませてくれない?」
あの険しい道を歩き続けていたら、延々とソラとましろさんをおんぶすることになってしまい、疲れ切ってしまった。
「うん?あれってツバサ君じゃないか?どうしたんだろう…」
視線を移すと、そこにはツバサ君が1人で歩いているのが目に入った。
「本当ですね…行ってみましょう!」
そうして俺達はツバサ君の近くに向かう。
「ツバサ君、どうしたの?あげはさんとエルは?」
「ソウヤ君、それにお2人も!実は…」
どうやらわけありのようだ。
俺はとりあえず近くに座れる場所を見つけて、ツバサ君に座るように促してから話を聞いた。
どうやら、あげはさんと一緒に行動するのはツバサ君としては結構大変だったようだ。
謎を解いて、アスレチックが答えだとわかったものの、とっくにあげはさんは答えに辿り着いていて、しかもアスレチックをクリアした後に、わざわざアスレチックをクリアしなくても先に進めることを知ったり。
次の問題の、『隠れているきれいなものは?』、という問題に対して、何を思いついたのか、ロープウェイに乗ろうと言って、コースとは違う道を先に進んでいき、ツバサ君は我慢の限界を迎えたらしい。
隠れているきれいなもの…ロープウェイ…あぁ、なるほど。そういうことか…あげはさんの考えていることがなんとなくわかった気がする。
「そうだったんですね…」
「ボク、あぁいう強引な人、ちょっと苦手です…」
「なるほどね…でも、あげはさんはきっと…ツバサ君ならわかってくれると信じてるんじゃないかな…まぁ、これは俺の想像だけどね」
「ううん、想像なんかじゃないよ…ソウヤ君の言う通りだと思う。あげはちゃんはわかってくれると思ったんじゃないかな…ツバサ君のこと信じてたから」
そう言いながら、ましろさんは言葉を続ける。
「この前、エルちゃんを守った時、ツバサ君、カバトンにすごく怒ってたでしょ?あげはちゃんもすごく怒ってた…ちょっと強引な所もあるけど、エルちゃんを思う気持ちはツバサ君もあげはちゃんも同じだよ」
ましろさんのそんな言葉を聞き、ツバサ君は何かに気づいたのか、ハッとした表情をして言葉を紡ぐ。
「もしかしたら山を登った先に何かあるのかも…ボク、山頂に向かいます!」
「行ってらっしゃい!」
「私達も後で合流しますね!」
「ツバサ君、足を踏み外さないように気を付けて…俺も休んだらすぐに行くから」
歩き出すツバサ君を見送りながら、俺達はそんな言葉を掛ける。
多分、隠れているきれいなものっていうのは上から見ないとわからないものなんだろう。
一体どんな景色なのやら…楽しみだな。
そんなことを考えていると、突如として嫌な気配を感じる。
これ…前のと同じ…ということはまたランボーグが居るのか?
「ソラ、ましろさん。ちょっと俺行ってくる」
「行くってどこに?」
「うん、ちょっと山の頂上に行ってくる。なんか嫌な予感がする…虫の知らせみたいな感じかも」
「そうなんですか?私は特に何も感じませんが…でも、ソウヤが言うならきっとそうなんでしょう…わかりました!それじゃあ一緒に行きましょう!」
「そうだな…よし、2人とも、悪いけど付き合って!」
俺の言葉に2人は頷いてくれた。
そうして、俺達は山頂に向かって歩き出すのだった。
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ボクは皆さんと別れて、山の頂上を目指して歩いていく。
そうして、歩き続けると頂上が見えてくる。
だけど、もう少しという所でヘトヘトになる。
「頑張れ!少年!」
「えるぅ!」
あげはさんが手を伸ばしてくれる。
ボクはその手を取り、頂上へと辿り着いた。
そして、頂上から景色を見下ろすと、そこにはいろんな色の花畑が並んでいて、虹を描いていた。
「虹…あれって謎解きの答え?」
「うん。上から見ないとわからないようになってたみたい…本当にきれい…」
「えるぅ〜」
「…ボクが山頂を目指してくるって、どうしてわかったんですか?」
「ロープウェイから走ってるのが見えたよ」
「えっ!」
「走るの速いんだね〜!」
「わかっていたなら、先に言ってくださいよ!」
「ごめんごめん…」
つまり、ボクはあげはさんの掌の上で踊らされていたわけだ…まったくもう…
「カモン!アンダーグエナジー!」
ボクがそんなことを考えていると、突如としてランボーグがあげはさんとプリンセスを襲おうとしていた。
「ランボーグ!」
「2人共、危ない!」
思わず助けに入ろうとする。
すると、目の前で襲われそうになっていたあげはさん達の姿が消えた。
「どこに行ったのねん!」
「ふぅ…ギリギリセーフかな?」
そんな声が後ろから聞こえ、振り返る。
そこには、あげはさん達を抱きかかえているキュアナイトの姿があった。
「またお前か!キュアナイト!いっつも絶妙なタイミングで邪魔してきやがって!」
「良いタイミングでしょ?ほら、ツバサ君、今のうちに変身して!」
「わ、わかりました!」
そうしてボクはプリキュアへと変身する。
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「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
そうして、変身を終えたツバサ君を見ながら、あげはさんをどこに避難させようか考える。
「あげはさん、こっちに避難を!」
「ちょっと待って!私もここに残る!」
「ですが…いや、今はその方が安全かもですね…わかりました。私の傍から離れないように…」
とはいえ、このままではウィングを助けられない…よし、あれを使おう!
「プリキュア・ミライレコード!」
スカイミラージュにスカイトーンをセットする。
「ミライコネクト!ナイトプリズム!」
青みがかった長い黒髪はさらに長くなり、髪が結ばれてポニーテールへと。
そして、黒のドレスアーマーは白のドレスアーマーへと変化する。
そうして、俺はプリズムスタイルに姿を変えた。
「えっ!?姿が変わった?どことなくプリズムに似てるし…どういうこと?」
「まぁ、それはまたの機会ということで。…今はウィングを支援します!」
そう言いながら、二丁拳銃を一つにし、巨大なスナイパーライフルを作り上げ、構える。
「待って。一つ作戦を思いついたんだけど、やってみない?」
「作戦ですか?」
「うん…多分、この作戦なら攻撃を当てやすくなると思う」
「…無茶なこと考えてますか?」
「それは…まぁ、そうだね…そこはナイトとツバサ君に任せるしかないかな…ごめん」
「…はぁ、わかりました。確かに攻撃を外したら困りますし、その攻撃の命中率を上げられるならそれに越したことはありません…やりましょう」
「ありがとう!」
「ただし、危険だと判断したらすぐに退避を。ウィングを頼って、すぐに逃げてください!良いですね?」
「もちろん!」
そんな会話を交わしていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
「や、やっと追いついたよ…しかも、ホントにランボーグが居るなんて…」
「ソウヤの感じた気配は本当だったということですね…」
どうやらソラとましろさんが俺に追いついたようだ。
これはありがたい…あげはさんの作戦が何かはわからないが、人手が多いに越したことはないだろう。
「2人共、タイミングばっちりだね!うん?そういえばソウヤ君は?…話しぶりからするに近くに居るの?どこ?」
そう言いながら、あげはさんは辺りを見渡す。
これは不味いな…まさか、ソラ達の言葉があげはさんにヒントを与えてしまうとは…いっそのこと、このタイミングで話してしまおうか?
そんなふうに思考して、俺は言葉を紡ぐ。
「…あげはさん、実は…」
「…ソウヤ君なら、きっと無事だよね…!よし、皆聞いて!」
俺が真実を明かそうとした瞬間、あげはさんは俺達にそう告げる。
タイミングが合わなかったか…なら、後でしっかりと正体を明かすか…ツバサ君にも伝えておかなきゃだし。
俺はそう思いながら、言葉を紡いだ。
「教えて下さい。あげはさんの作戦を」
そうして、俺達はあげはさんの作戦を実行するのだった。
といった感じの第40話でした!
次回でアニメの11話部分が終わると思います。
それでは今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!