ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第50話です!

気づけばこの小説の話数が50になりましたね!ここまで小説を書けたのも読者の皆様のおかげです!ありがとうございます!

それでは本編をどうぞ!


新たな刺客

コンコンと扉をノックする。

 

そして、扉を開けて部屋の中に居る隊長に声を掛ける。

 

「お先に失礼します」

 

「あぁ。…そういえば、ソウヤはまだか?」

 

「はい…まだ。なんだか複雑な気分です」

 

結局、夕方になってもソウヤはまだ戻ってきていない。

 

ソウヤは優しい人です…だから、ベリィベリーさんのことを放っておけなかったんでしょう。

 

だけど、あまりにも遅すぎます…帰ってきたら、今日はソウヤとイチャイチャしまくってやります。

 

誰にも邪魔はさせません!

 

「私もだ…だが、ベリィベリーのことを考えると、ソウヤがついていったのは正解だったのかもしれないな」

 

「それはどういう…?」

 

「ベリィベリーは、小さい頃、腕に大きな怪我をしてな…そのせいで、3年間入隊試験に落ち続けた。だが誰よりも努力して強くなった…だからあんなふうに拘る。強さと弱さに」

 

「じゃあ、ソウヤはそれに気づいて…!私、ベリィベリーさんにひどいことを言ってしまいました…」

 

「今のベリィベリーには必要な言葉だった」

 

そう言った後、シャララ隊長は少し間を置いて、言葉を続けました。

 

「正しいことを最後までやり抜くそれがヒーロー…でも、だからこそ、正しいとは何なのか…ヒーローは考え続けなければいけない。…ベリィベリーにはベリィベリーの正しさがあるように。…難しいな、ヒーローというものは」

 

「そうかもしれませんね…」

 

「あぁ。…その点、ソウヤは自分の正しさを持っているが、それと同時に、誰かの正しさを認めることが出来る子だ。きっと、ベリィベリーに手を差し伸べたのもそういう理由だろう」

 

「…私、ベリィベリーさんに謝ってきます!ソウヤのことも気になりますし!」

 

そう伝えた後、私はベリィベリーさんの元に向かう。

 

その途中でましろさんとツバサ君とすれ違いましたが、一言2人に伝えてから、すぐに向かうのでした。

 

/////////////////

 

「ベリィベリーさん、付き合ってくれてありがとう」

 

「気にしなくて良い。私も副隊長にお世話になってるし」

 

「そっか…それでどう?気分転換にはなった?」

 

「…まぁ、少しは…」

 

「それなら良かった。ベリィベリーさんが元気になって」

 

「…ベリィ」

 

「うん?」

 

「ベリィで良い」

 

そう照れくさそうに彼女はそう口にする。

 

「了解!じゃあ改めてよろしく!ベリィ」

 

「うん、よろしく…ソウヤ先輩」

 

「先輩?何故に?」

 

「だって、あなたの方が先に入隊してるんだから私は後輩ということになるわけだし」

 

いやまぁ、その通りではあるんだけどさ…なんというかむず痒いな…

 

「…まぁ、それで良いか…」

 

「ありがとう…実は私、小さい頃に腕に大きな怪我をして、3年間入隊試験に落ち続けたんだ…でも、誰よりも努力して強くなった…だから、強さに拘っていたの…」

 

「…なるほど、そういうことだったのか…」

 

確かに、そういう経験をしたら強さや弱さに拘ってしまうのも無理はないな…だから、ソラに言われた言葉にもすごくダメージを受けたのか。

 

「でも、私はソラのことを理解しようともせず、否定してしまった…私自身も否定されたら嫌なのに…後で謝らないと」

 

「その方が良いと思う…きっと、ソラも今頃同じように思っているんじゃないかな…」

 

真面目なソラのことだ、姉さんからベリィの事情を聞いたら、すぐにでも動くだろう。

 

「だから、そのうちこっちに…うん?」

 

嫌な気配を感じ、近くの石を手にとり嫌な気配を感じた場所に投げる。

 

すると、投げた石を防ぐ謎の人物が姿を現した。

 

その人物は所謂、ビジュアル系のバンドのような服を着ている緑色の髪で、触覚のような2本の黄緑色の髪が伸びている。

 

カバトンはわかりやすいやつだったが、こいつはよくわからないな…まぁ、なんであれ警戒はしておかなければ。

 

「すごいね〜…まさか僕がここに来ることがわかってたのかい?」

 

「…何者だ?アンダーグ帝国のやつか?」

 

「そうさ。それにしても驚いたなぁ…まさか、僕の気配を事前に察知するなんて…君の方こそ何者だい?」

 

「さぁね…」

 

「まぁ、どうでも良いか…カモン!アンダーグエナジー!」

 

そう言って、ベリィの着けていたグローブがアンダーグエナジーによりランボーグへと変化した。

 

「ベリィ!」

 

そうして視線を移すと、ベリィが倒れ込んでいた。

 

慌てて駆け寄って確認すると、気を失っているだけだった。

 

「ソウヤ!…ランボーグが!」

 

ソラの声が聞こえて、振り返るとそこにはソラとましろさん、それにツバサ君もいた。

 

「ソウヤ、ベリィベリーさんは!?」

 

「大丈夫。気を失っているだけだ」

 

「良かった…!」

 

「あなたは誰?」

 

ましろさんがそう尋ねる。

 

「バッタモンダー」

 

「バッタモンダー…新しいアンダーグ帝国の刺客か」

 

まぁ、カバトン1人だとは思っていなかったが…というか、あの触覚みたいな髪はなにかと思ったらバッタのあれか。

 

「…とりあえず、ベリィを安全なところに連れて行く!ここは任せても良いかな?」

 

「もちろんです。ソウヤはベリィベリーさんをお願いします!」

 

「あぁ!」

 

そう返して、俺はベリィを安全なところに連れて行く。

 

「追わないんですね?」

 

「弱いものには手を出さない。そう決めてるんだ」

 

 

「…行きましょう!皆さん!」

 

「「うん!(はい!)」」

 

_________

 

______

 

____

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「「「レディ・ゴー!!」」」

 

「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」

 

//////////////

 

「よし、ひとまずはここで…」

 

辺りを見渡し、近くの建物の物陰にベリィを避難させる。

 

「ヒーローの出番だ!」

 

そうして、俺はプリキュアへと変身する。

 

________

 

_____

 

__

 

「静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

そして、変身を終えた俺はバッタモンダーが呼び出したランボーグに高速で接近し、キックする。

 

そして、ランボーグは少し遠くへ吹っ飛んでいった。

 

「なんだよ!お前!どこから出てきやがった!」

 

そう言った後、慌てて口を抑え、先ほどのキャラへと戻る。

 

「…一体何者だい?君は」

 

「なるほど…さっきのが、素というわけですか…」

 

「「「キュアナイト!」」」

 

「みなさん、お待たせしました。さて、いきましょうか!」

 

そう言って、俺達はランボーグとの戦闘を再開する。

 

俺は姉さんの剣を再現し、手に持つ。

 

そして、接近し斬りかかる。

 

「ラン…ボーグ!」

 

「なるほど、雷撃は健在というわけですか」

 

ランボーグから放たれた雷撃を回避する。

 

そして、その隙にスカイが蹴りかかる。

 

ランボーグはそれを防ぐために雷撃を飛ばし、スカイの攻撃が止まる。

 

「うっ…」

 

あの雷撃は厄介だ…まぁ、あれだけなら対処可能か。

 

「ハァーッ!」

 

プリズムは気弾を放つがランボーグにはダメージはあまりないようだ…なるほど、防御力も高めというわけか。

 

「こっちだ!」

 

ウィングがランボーグの周りを高速移動し、敵の目を引き付ける。

 

だが、ランボーグに動きを捉えられ、攻撃をくらい吹っ飛んでしまう。

 

状況を把握し、勝利への道筋を組み立てる。

 

そうして、ランボーグへと接近する。

 

「ランボ!」

 

俺を迎撃するためにランボーグが雷撃を放つ。

 

「これぐらいは想定の範囲内!」

 

ランボーグの雷撃を剣に集中させ、それを受け流し、地面へとぶつける。

 

そして、ランボーグに接近して、左手に槍を出現させてランボーグに刺す、そしてそのまま右手の剣を振り下ろす。

 

「ランボー!?」

 

「通った!」

 

「ありえねー!雷を剣で受け流すとか、どんだけだよ!?なんなんだあいつ、化け物かよ!」

 

「…あなたには絶対に言われたくないのですが…まぁ、良いです。スカイ!プリズム!今です!」

 

「「はい(うん)!」」

 

 

 

「スカイブルー!」

 

「プリズムホワイト!」

 

「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」」

 

「スミキッタ〜」

 

そうして、ランボーグは消えていった。

 

「あっ?ふざけんなよ!…おっと、僕としたことが…おめでとう!お互い、良い勝負だったよね?また会おう。バッタモンモン」

 

そう言って、バッタモンダーはその場から消えていった。

 

後半から、全然素を隠せていなかったな…あいつ。

 

新しいアンダーグ帝国の刺客か…また来るんだろうな…にしても、アンダーグ帝国の目的は一体…まぁ、今はベリィの様子を見に行くとしよう。

 

////////////////

 

「ベリィ、起きてくれ」

 

「ん?…ソウヤ先輩?…はっ!あいつは!?」

 

「さっきの不審者か…あいつはアンダーグ帝国の刺客だったらしい。ランボーグを呼び出して戦闘を仕掛けてきたが、ソラ達がプリキュアに変身して倒してくれたよ」

 

「ソラがプリキュアに…?」

 

「そうだよ。…それで、ソラが話があるってさ」

 

俺がそう言うと、ソラが先ほどまでランボーグにされていたベリィのグローブを持ちながら、歩いてくる。

 

「ベリィベリーさん…その、ごめんなさい!1人で苦しんでいたこと、でもずっと頑張ってたこと…私、何にも知らないのに『間違っています』なんて…そんな酷いことを言ってしまって」

 

「ソラ…私の方こそごめん!私もあなたのこと何も知らないのに否定するようなことを言って……ありがとう、グローブ取り返してくれて」

 

そう涙ながらに謝罪する2人を見ながら、仲直り出来たことに安堵する。

 

「お前達、無事か!」

 

「姉さん!この通りみんな無事だよ。そっちはどうだった?被害は出てない?」

 

「あぁ、こちらも被害はないよ。ソラとベリィベリーは…なるほど、仲直り出来たようだな。ソウヤのおかげか?」

 

「いや、俺は特別なことはしてないよ…とりあえず、しばらくそっとしておこうか」

 

「そうだな」

 

姉さんとそんな会話を交わしながら、俺はソラ達を見守るのだった。

 

 




といった感じのメインルート第50話でした!

次回からはアニメの15話部分に入っていくことになると思います!

以下、ちょっとした短編です!

「ソウヤ先輩、今日はありがとうございました!」

「どういたしまして。仲直り出来て良かったな」

「はい!それではまた明日!」

「あぁ。また明日なベリィ」

そうして、自分の部屋に戻って行くベリィを見送る。

「…随分とベリィベリーと仲良くなったようだな…呼び方も変わっているし…ソウヤ、何をしたんだ?」

「ん?一緒にアリリ副隊長へのお土産を買いに行って、ついでに悩み相談みたいなのをしただけだよ」

「そうか…お前は昔からなんというか…まぁ、だからこそ多くの人を助けられるのかもしれないが」

「まぁ、それがソウヤの良いところですよね…ところで、ソウヤ…」

そう言いながらソラが笑みを浮かべてこちらの肩に手を置く。

だが、目が笑っていない…なんか怖いんだけど。

「後で私の部屋に行きませんか?お・は・な・し…があるので」

「え?いや、俺は…」

「シャララ隊長、ソウヤをお借りします」

そう言って、ソラは半ば強引に俺を連れて行くのだった。

その後、ソラの部屋へと連れて行かれた俺は怒ったソラを必死に宥めることになるのだった。


それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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