ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの15話部分に入っていきます!
それでは本編をどうぞ!
「まったくソウヤは…気を抜くと、すぐに他の女の子を引っ掛けてくるんですから」
「いや、別に引っ掛けてきてるわけじゃないんだけど…でも、ごめん」
ソラの部屋へとやってきて、しばらく経ち、ようやくソラの怒りが収まった。
「わかれば良いんです!…お詫びにキスしてください」
「どうしてそうなるの?いや、別に良いけどさ…それじゃあキスをしようか」
「は、はい…お願いします」
そう言いながら、ソラは顔を近づける。
俺も顔を近づけ、そっとキスをする。
「えへへ…もっとしましょう」
「もちろん…それじゃあもう一度…ん?」
嫌な気配を感じた俺はソラを制す。
「ソウヤ?どうかしましたか?」
「多分、ランボーグだ…行こう!」
「わかりました!…ランボーグめ…絶対に許しません!私とソウヤの時間を邪魔したことを後悔させてやります!」
そうして、俺達は夜のスカイランドへと走りだすのだった。
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「ラン!?」
「私とソウヤの時間を邪魔したこと、後悔しなさい!ハァッ!」
「おぉ…すごい気迫だな…」
さっそくプリキュアに変身したソラはいつにもましてすごい気迫でランボーグとの戦闘を行い、あっという間にランボーグを浄化してしまった。
うん?なんか妙だな…ソラは強いし、いつも以上に気迫がある…でも、なんだか今回のランボーグは弱く感じる。
「2人共、そちらは片付いたか?」
「はい!シャララ隊長の方はどうですか?」
「こちらも片付いた…うん?ソウヤ、どうかしたか?」
「ちょっと、今回の襲撃が引っ掛かってさ…姉さん、ランボーグって他の場所にも出現してる?」
「あぁ。だが、他の隊員が対処してくれた。それがどうかしたのか?」
今回のランボーグはやっぱり普段より弱い気がする…もちろん、青の護衛隊のみんなは強いし、充分対処可能だけど…俺達が夕方に戦ったランボーグレベルになると、姉さんかベリィぐらいしか戦えないだろう。
他の皆が戦うには複数人で望む必要があるはずだ。
今回の襲撃でそこまでの人員を割けるとは思えない。
つまり、今回のランボーグはあえて戦闘力を落とされている可能性がある。
だが、どうしてそんなことを?
「…うーん、やっぱりなんか引っかかるな…」
「ソウヤの考えはよく当たりますからね…何かしらの意図があるんでしょうか?」
「まぁ、まだそこまではわからないけど…とりあえず戻ろうか」
「そうですね…戻りましょう!ソウヤ!」
そうして、俺はソラに手を引かれ、そのままソラの部屋へと戻るのだった。
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「ここで食い止めるぞ!」
姉さんの号令と共にみんなが返事をする。
この前と引き続き、ランボーグの襲撃が起きた。
ソラはすでにプリキュアに変身している。
「ヒーローガール!スカイパンチ!」
「ソウヤ先輩!私達も!」
「わかってる!」
剣を持ち、ランボーグとの戦いを始める。
今回はプリキュアにあえて変身していない。確かめたいことがあるからだ。
そうして、ランボーグと戦うと、思った通り簡単に倒せてしまった。
…やっぱり、弱い…プリキュアに変身しなくても勝てるレベルだ…でも、これではっきりした。
ここ最近、襲撃を仕掛けてきたランボーグは戦闘力が低いんだ。
そんなことを考えながら戦いを続け、今日の襲撃を乗り越えることが出来た。
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「これで、10体目!バッタモンダーとアンダーグ帝国もそろそろ懲りたころであろう」
襲撃を乗り越えた後、俺達は王様の元へと呼ばれた。
どうやらお褒めの言葉を頂けるようだ。
「よくやってくれたヒーロー達よ、これからも力を合わせてスカイランドの国民達を守り抜いてほしい」
その言葉はありがたく受け取っておこう。
そして、振り返るとましろさんとツバサ君が居て、俺とソラは笑みを浮かべるのだった。
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「うーん…」
「ソウヤ先輩、難しい顔をしていますね…襲撃のことが気になるんですか?」
「まぁ、そんなところだ…襲撃の時のランボーグ、想像以上に弱かったから…あれじゃあ、まるで倒されるために呼び出したみたい…な…まさか!?そういうことなのか?」
「先輩?」
「ベリィ!ランボーグの襲撃があった場所を地図で印をつけてくれないか?」
「は、はい…それは可能ですが…」
「悪いけど、今すぐ用意してくれ。すぐに調査に行く!」
「了解しました!今すぐ用意してきます!」
「よろしく!」
俺の指示を受けたベリィはすぐさま行動を開始する。
「一応、姉さんにも知らせとかないとな…まぁ、今はソラとちょっと遠くにいるから早いとこ知らせておかないと」
そうして、俺も行動を開始するのだった。
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「うぅ…」
「痛むか?」
「ぜんっぜん痛くありません、このくらい…アイタタタ」
シャララ隊長と、とある村へとやってきた私は走り回る動物を捕まえたのですが、勢い余ってぶつかり、シャララ隊長に休ませて頂いてました。
まぁ、あの動物は足を怪我していたせいで、気が立っていたので仕方ありませんが。
「お手柄だったぞ」
「でも、かっこわるいです…」
「でも村のみんなが助かった」
「はい!そうですね!…護衛隊っていろんな仕事をしているんですね」
「あぁ。都を襲う危険な敵と戦うのも大事だが、パトロールも同じくらい大事だ…辺境の地には助けを求める人が大勢いるしな」
「私も、あの時の私もそうでした…」
「そうだな…あの時はソウヤと一緒にパトロールをしていたんだ。そしたら、ソウヤが女の子が森に入って行ったと大騒ぎしてね…助けに行くと言って、あの子はすぐに助けに向かったんだ」
「そうだったんですね…」
ソウヤが私を助けに行くためにそんなことを…えへへ…なんだか嬉しいです。
「随分と嬉しそうな顔をしているな」
「はい…ソウヤが私を助けるために頑張ってくれたことが嬉しくて…」
「そうか…確かにソウヤはあの頃からソラのことを気にしていたよ。ソラを助けて都に帰る時、あの子がこう言ったんだ」
『あの子、ソラちゃんだっけ?何かこれからも色々と巻き込まれそうで心配なんだけど…姉さん、あの子を近くで見守ってあげたいんだけど、ダメかな?』
「ソウヤがそんなことを…」
「あぁ。ソウヤがそんな我儘を言うのは珍しくて、私はソウヤのやりたいようにさせることにしたんだ…そして、その後ソラの家の近くにあの子を住まわせて、他の青の護衛隊のみんなに面倒を見てもらうことにした…もちろん、定期的に都に帰るように約束をさせたが」
シャララ隊長の言葉を聞き、心の中が温かくなっていく。
当時のソウヤの想いを知れて嬉しかった。
本当に…ソウヤはあの時からずっと、私のヒーローです!
「こうしてまた再会できたのはこのジュエルの導きかもしれないな」
そう言いながら、シャララ隊長が取り出したのはハート型のスカイジュエルが象られたネックレスだった。
そして、それは私が助けてもらった時にシャララ隊長とソウヤに渡したものだった。
「まだ持っていてくれたんですね…」
「あぁ。幸運のお守りだからな…それに、私だけではない。ソウヤも大切に持っているんだ」
「ソウヤも…!?でも、一度も見せてくれたことがなかった気が…」
「ふふっ!『ソラからもらった大事な物だから、大切にしたいんだ』、そう言って、部屋の引き出しに大事に仕舞っているんだ。可愛いだろ?」
「へっ!?」
シャララ隊長の言葉に顔が熱くなる。
「そういえば、ソラ…先ほどから思っていたのだが」
「は、はい!なんでしょうか?」
「もしかして、ソウヤのことが好きなのか?」
「ど、ど、どうしてわかったんですか?」
「ソラはわかりやすいからな」
「う、うぅ…」
シャララ隊長の言葉に照れくさくなる。
…そういえば、シャララ隊長に私達がお付き合いしていることをまだ伝えてませんでした!
ど、どうしましょう…せめて、シャララ隊長には伝えた方が良いんでしょうか?
そうして悩んだ後、伝えることにしました。
「シャララ隊長、実は…私とソウヤは少し前からお付き合いしているんです」
「……うん?すまない…もう一度言ってくれないか?」
「で、ですから…ソウヤと私はその…恋人なんです」
「…なん…だと!?ソウヤとソラが恋人…?本当なのか?」
「本当です」
「…そうか…いや、ソラは信頼できるし、ソウヤのことを任せられるのだが……複雑だ。そもそも、こういうことは事前に私に相談するべきではないだろうか?…お姉ちゃんは寂しいぞ…これは後でソウヤから話を聞かなければ…」
そんなふうに1人考え込むように呟くシャララ隊長を見ながら、私はひとまずはソウヤの恋人として認められたことに安堵するのでした。
といった感じのメインルート第51話でした!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!