ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの2話部分に入ります!
それでは本編をどうぞ!
「はぁ~っ…ここがましろさんのお家?」
「みたいだな」
戦闘が終わった後、ひと息ついていた所で周りの人達が騒ぎ始めた。
しかも、あやうく警察までやってきそうで、ましろさんが慌てて俺達を家に連れてきてくれた。
「にしても、すごい豪邸だな…」
「そうですね!ましろさんは、もしかしてこの世界のプリンセス…ましろ姫ですか!?」
「えっ…?そんなじゃないよ!」
ましろさんの少しびっくりしたような声を聞きつつ、ソラがましろさんを姫扱いするのもわからんでもない気がしてくる。
まぁ、それはさておき…ましろさんの保護者の方にどう説明したものか。
俺がそんなことを考えていると、中から優しそうな雰囲気のおばあさんが姿を現した。
「ましろさん、お帰りなさい」
「おばあちゃん」
どうやら、ましろさんのおばあちゃんみたいだ。
ご両親は家にいないのか?まぁ、あんまりそういうのは詮索するべきじゃないか。
「こ、これ…絶対信じてもらえないと思うんだけど、聞いて!この子達が空の上からぴゅ〜って!モンスターがバーンって!それから、それから…キラキラってなってフワーッて…」
ましろさんがなんとか事情を説明しようとしているのはわかるが、これ伝わるのか?
「大変だったわね」
「えっ…」
「さぁお上がりなさい」
えっ!あれで伝わったの!?このおばあさん、理解力高すぎでは?
「え?自分で言うのもなんだけど、今の説明でOKっておかしくない?」
「ましろさんの言う通りだと思う…なんで今の説明でOKだったんだろう?」
「だよね?私、間違ってないよね!」
「うん。ましろさんのツッコミは的確だよ…まぁ、とりあえずお言葉に甘えて、お邪魔するか?ソラ」
「そうですね…では、お言葉に甘えてお邪魔しましょう!」
「オーケー。それじゃあそうしよう」
そうして、俺とソラはましろさんの家にお邪魔するのだった。
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「スカイランド…こことは別の世界があるなんて…まだ信じられないよ」
ましろさんがほっぺを抓りながら、そんなことを口にする。
まぁ、普通は信じられないよな…俺も何も知らずにそんなことを言われたら困惑するし。
「私も別の世界にいるなんて信じられません…自分がキュアスカイに変身したことも」
「その不思議なペン、何なんだろう?プリキュアってなんだろう?」
「プリキュアか…なんか聞いたことあるんだよな…」
確か…前世の友人が、熱く語ってたような気がする…うーん、ダメだ、思い出せない。
そもそも俺は前世の記憶をすべて覚えているわけではない。
自分が何で死んだのか、どんな風に生活していたのか、後は基本知識みたいなものぐらいしか覚えていない。
自分の前世の名前や家族の顔や名前、そして友人の顔や名前も思い出せない。
まぁ、よく読んでいた漫画のセリフや場面、そして、アニメとかはちょこちょこ覚えていたりはするが。
「ソウヤ君!何か知ってるの?」
「いや…聞いたことがあるような、ないような…そんな曖昧な感じかな?ごめん、力になれそうにないや」
「そっか…ねぇ、おばあちゃん、お部屋の百科事典にプリキュアのこと載ってたりしないかな?お願い、調べてあげて…」
「私のことよりも、この子をお家に帰してあげる方法を探すのが先です!…約束したんです、パパとママの所に帰してあげるって」
「ソラ…」
本当にどこまでもヒーローだな…ソラは。
ちょっと心配になるくらいだ。
「ヒーローは泣いている子供を絶対に見捨てません!」
「バカ!声がでかい…」
「え…えるぅ〜!」
「ほら見ろ、泣いちゃったじゃないか!」
先ほどまで気持ち良さそうに眠っていたプリンセスがソラの声にびっくりしたのか、泣き始めてしまった。
「あぁ〜!ごめんね!よしよ~し」
「ほら、いない、いない…ばぁ〜!」
ソラとましろさんが必死にあやしているが、彼女は泣き止まない。
うーん…特に変な臭いがするわけじゃないし、オムツではないか…なら、お腹が減ったのかもしれないな。
「もしかして、お腹が空いたんじゃないか?粉ミルクとかないかな?」
「「それだ(です)!!」」
「あの、ましろさんのおばあさん…」
「ヨヨで良いわよ」
「じゃあ、ヨヨさん…粉ミルクとかあったりしますか?まぁ、流石にないとは思いますけど、一応念のため」
「あるわよ」
「やっぱりないですよね~…って、あるんですか!?」
俺の質問にヨヨさんは頷くのだった。
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「ぷはっ!」
満足気な顔をしながら、プリンセスはミルクを飲み干す。
というか、この子の名前ってなんなんだろう?呼び名がないと大変だよな…うーん、とりあえずエルと呼ぼうかな?えるぅってよく言ってるし。
「けぷっ」
俺が呼び名を考えていると、ソラが彼女を抱っこしてゲップを出させてあげていた。
「ソラちゃん、上手だね!」
「家に年の離れた弟がいるので慣れてるんです!実は、ソウヤも上手なんですよ!」
「そうなんだ!」
「まぁ、一応ね…何度かソラの家に招かれたことがあって、その時に一緒に弟君の面倒を見てたんだよ…大変だったけど…」
「そうなんですよ!ソウヤは赤ちゃんがどんな態勢でもオムツを替えられるし、ゲップを出させてあげるのも上手なんです!」
「それはすごいね…あっ!そういえば、おばあちゃん…何で家に粉ミルクとマグがあるの?」
「オムツもあるわよ」
「えぇ〜!?」
マジか…どんだけ準備してあるんだ。
「本当になんでそんなものが…」
「出会いに偶然はない…人と人がめぐり会うこと、それはいつだって必然、運命…物語の始まり」
「ん?答えになってないような…」
「あなた達の世界に戻る方法が見つかるまで、2階の空いている部屋を好きにお使いなさい」
「えっ、ちょっ!」
結局、質問に対する答えを出してくれないまま、ヨヨさんはどこかに行ってしまった。
とはいえ、ありがたい申し出なのは間違いない。
俺は疑問を抱きながらも、ましろさんに案内されながら2階の空いている部屋へと向かうのだった。
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「ふぅ…今日はすごい1日だったな…」
誘拐現場に出くわして、エルを助けるために豚の怪人を追いかけたら、異世界に迷い込んで…ソラがプリキュアに変身したりとか。
しかもこの世界、前世の俺が住んでいた世界と、ほとんど一緒っぽいし…もちろん、細かい違いはあるけど。
「ソウヤ君、入って大丈夫?」
案内された部屋のベッドで寛ぎながら、今日の出来事を思い返していると、ましろさんの声が聞こえてきた。
「大丈夫だよ」
「良かった…それじゃあ入るね」
そう言いながらましろさんは部屋へと入ってくる。
「ソラは?」
「秒速で寝ちゃった…まぁ、無理もないよ」
「だな。ソラはめちゃくちゃ頑張ってたし」
「ソウヤ君は大丈夫?疲れてない?」
「大丈夫。心配してくれてありがとう」
ましろさんの言葉にそう返す。
にしても、ましろさん、めちゃくちゃ良い人だな…見ず知らずの俺達をここまで助けてくれるなんて。
「ましろさん、ホントにありがとう…この恩は必ず返すよ」
「ふふっ!」
「うん?なんか変なこと言ったか?」
「そういうことじゃなくて…ソラちゃんと同じこと言うんだなぁって」
「あ〜…なるほど…確かにソラも同じこと言うか…」
「2人は本当に仲いいんだね!」
「まぁね」
ソラとは長い付き合いだし、一緒に居る時が多かったからな…自然と仲良くなるというものだ。
「そういえば、会った時から気になってたんだけど、ソラちゃんとソウヤ君ってどんな関係なの?」
「…どんな関係か…まぁ、いわゆる幼馴染ってやつだよ」
「幼馴染なんだ!確かに2人はお互いに通じ合っている感じするもんね!」
「通じ合っているかはわからないけど、まぁそうだね…」
「やっぱりそうだよね!…そういえば、ソウヤ君はソラちゃんみたいにヒーローになりたいの?」
いつの間にか、俺の隣に座っていたましろさんにそう尋ねられる。
そういや、ソラにも似たような質問されたな…そんなに気になるものなんだろうか?
「いや、ヒーローにはなりたくないかな…」
「そうなんだ…でも、それにしては人助けをしてるよね?」
「そりゃあ、目の前で困っていたり、危ない目に遭いそうな人を見て見ぬふりはできないだろ…別にヒーローになりたいから人助けしてるわけじゃないし…誰だってそうする、普通のことだろ?」
「そっか…なんかカッコイイね!そういうの!」
ましろさんは笑顔を見せながら、そう言った。
「そうかな?まぁ、そう言われて悪い気はしないけどさ…そういえば、何か手伝えることある?なんか…何もしないというのは申し訳ないっていうか」
「ソウヤ君は大丈夫って言うけど、やっぱり疲れてるだろうし、ゆっくり休んで」
「本当に大丈夫なんだけどな…でも、ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうよ」
「うん!それじゃあ夕飯が出来たら呼びにくるね!」
ましろさんはそう言って、部屋の外に出た。
「…とりあえず寝るか」
そうして、俺はベッドに寝転び、目を閉じる。
すると、想像以上に疲れていたのか、すぐに睡魔が襲ってくる。
そして、俺は深い眠りにつくのだった。
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「ソウヤ君、夕飯出来たよ?…あれ?もしかして…」
ましろがソウヤの部屋に入ると、そこには眠っている彼の姿があった。
「やっぱり、疲れてたんだね…おやすみ、ソウヤ君」
そう言って、彼女はそっと部屋を出るのだった。
といった感じの第5話でした!
アニメでは次回、キュアプリズムが出ますね!後、キュアバタフライだったかな?の変身前の人も出るっぽいので楽しみです!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!