ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回でアニメの15話部分が終わり?で良いんですかね…もしかしたら、次回は15話部分と16話部分をくっつける形になるかもしれません。
それでは本編をどうぞ!
「ましろさん!ツバサ君!」
例のランボーグの襲撃について調査しようとした所で、時間が余り、ましろさん達が居る部屋にやってきていた。
「ソウヤ君!どうしたの?」
「うん。これからちょっと調査をしようとしたんだけど、まだ準備が掛かるみたいだから、ましろさん達に会いに行こうと思ってさ」
「そうだったんだ…」
「ソウヤ君、調査って?」
「える?」
ツバサ君とエルの質問に答えるために、言葉を紡ぐ。
「例のランボーグの襲撃について、ちょっとね…あくまで俺の主観だけど違和感があってさ」
「違和感?」
「例のランボーグの襲撃の時、ランボーグの数は多かったけど、どれもがあんまり強くなかった…まるで、初めから倒されることを前提にしてるみたいだった」
俺がそう伝えると、みんなが頭に疑問符を浮かべていた。
「どうしてそんなことをしたの?」
「さぁね…俺もまだわかってない。と、調査の話はとりあえず置いといて…ましろさん、帰っちゃうのか?」
リュックいっぱいにスカイジュエルが詰められていて、ましろさんは帰る準備を進めているようだった。
「うん。トンネル開いてって、明日おばあちゃんに連絡するつもり」
「そっか…まぁ、ましろさんは学校もあるしな…そういえば、俺とソラはソラシド市の学校ではどういう扱いになるんだろう?」
「確かに、ずっと休みってわけにもいかないもんね…でもトンネルは繋がってるし、いつでも好きな時に来れば良いんじゃないかな?」
「そうだな…住む場所が変わるだけだもんね…ましろさん、ちょっと早い気もするけど、元気で。俺達、またそっちに遊びに行くからさ」
「うん!みんなもね!…エルちゃん」
ましろさんはエルに近づく。
そして、エルの頭に手を置きながら言葉を続ける。
「お腹出して寝ちゃダメだよ…ツバサ君にあんまりイヤイヤ言っちゃダメだよ」
「えるぅ…」
「私のこと忘れないでね」
寂しそうにそう口にするましろさんを見て、思わず抱きしめる。
「ソウヤ君?」
「いや、いきなりこういうのは良くないんだろうけど…なんとなくこうしなきゃいけない気がして」
「そっか…ふふっ!ありがとう。ソウヤ君…またね。大好きだよ…」
「あぁ、またな。…あはは…なんか照れくさいな…」
急に照れくさくなり、遠慮がちにましろさんから距離を離す。
「失礼します。ソウヤ先輩、準備が終わりました。さっそく出発しましょう」
「わかった。それじゃあ行ってくるよ」
「うん、気を付けてね」
「プリンセスのことはボクに任せて、安心して行ってきてください」
「…にーに…あんあ…え」
「えっ…!エル、今…!」
「える?」
「もしかして気のせいだったのか?…まぁ、良いか…ありがとう。行ってくるよエル」
そう言って、エルの頭を撫でてから俺は調査へと向かうのだった。
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「うーん…とりあえず地図の場所に来てみたけど、特になんの異常も…いや、なんか嫌な気配を感じるな…でも、目に見えないんじゃやりようがないな」
『ここは私にお任せを』
「うおっ!なんだ…」
突如として聞こえてきた声に驚きを隠せない。
これって、残留思念の声だよな?なんで急に…
「まぁ、良いか。それよりも任せろって?」
『私の力を使って、この場所に残留しているアンダーグエナジーを浄化しましょう』
「残留…?そうか!ランボーグの浄化はプリキュアにしか出来ない…青の護衛隊のみんなはランボーグを倒せても、浄化できない…だから、プリキュアが倒していない場所にはアンダーグエナジーが残ったままなんだ…つまり、バッタモンダーの狙いは…」
あえて、青の護衛隊のみんなにランボーグを倒させ、アンダーグエナジーを浄化させずに残させた…そうして、大量にアンダーグエナジーを用意し、強力なランボーグを生み出すことなのかもしれない。
「よし、やってみよう」
『私も力を貸します。集中してください』
「あぁ」
そうして集中すると、残留しているアンダーグエナジーの場所を察知し、右手に力が集まり、その力を放出し、アンダーグエナジーを浄化した。
「おぉ!もしかして、プリキュアに変身しなくても浄化できるようになった?」
『いえ、そこまで便利な能力ではありません…あくまで、今のように、残留しているアンダーグエナジーを浄化することしか出来ません』
「まぁ、そんな都合よくいかないか…次の場所に行こう!」
そうして次の場所へ行き、再びアンダーグエナジーを浄化する。
「次!」
もう一度、別の場所へ行く。
そして、浄化に成功した瞬間、アンダーグエナジーが一つの場所に集結していき、やがて巨大なランボーグが出現した。
「遅かったか…」
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「おや?ランボーグの出力が少し落ちている…土壇場で誰かが気づいたのかな?…まぁ、この王国を吹き飛ばすには充分か…仮にランボーグの出力が落ちていたとしても結果は変わらない。…この世界はなんて残酷で、なんて悲しいんだろう」
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「ソラ!姉さん!戻ってきてくれたんだ!」
「はい!ついさきほど。ソウヤ、これは一体?」
「とりあえず王様の所に行こう!」
「わかりました!」
そうして俺達は王様の元へと向かう。
「王様!これは一体…」
ソラがそう尋ねると、王様は今の状況を説明してくれた。
王様の話を簡潔に説明すると、こうだ。
・突如として、巨大なランボーグが出現する。
・バッタモンダーからの脅迫状のようなものが貼られていた。内容としてはランボーグが一時間後に爆発すること。その爆発はとんでもない被害を生み出すこと。エルを渡せばそれを止めてやってもいいといったような内容だった。
そんな話を聞いていると、ましろさんに抱えられながら城に入ってくるボロボロのツバサ君の姿が目に入った。
「1人で無理しちゃダメだって言ったのに」
「ツバサ君!大丈夫か?」
「役に立てなくてすみません。うぅ…」
「無理するな。それにしても、ここからどうしようか…流石に俺がプリキュアになって浄化しようにも、俺の浄化技は物理技だからな…衝撃を加えてしまえば、ランボーグが爆発する可能性があるし…」
「…プリキュアの力で、あの爆弾を浄化できないか?キュアスカイとキュアプリズム、2人が手を繋いで放つ最強の技」
「アップ・ドラフト・シャイニング…」
「確かにそれならなんとかなるかもしれないな…どう?ソラ、ましろさん、出来そうかな?」
「…やってみます!」
「出来るかはわからないけど、私も頑張ってみる!」
「…わかった!俺もバックアップ出来るように待機してる」
そうして、俺達はランボーグを浄化するために移動するのだった。
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プリキュアに変身し終えた俺達は空中に居るランボーグを見る。
今まで見た、どのランボーグよりも大きいランボーグだ。
確かにこんなのが爆発したら甚大な被害を及ぼすだろう。
果たして、アップ・ドラフト・シャイニングで浄化しきれるんだろうか?…いや、それでも…
「「「やるしかない!」」」
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
「「プリキュア!アップ・ドラフト・シャイニング!」」
そうして、いつものようにランボーグの頭上に巨大な円盤が出現し、ランボーグに向かって光を放出して、吸い込んでいく。
だが、吸い込まれそうになったランボーグがいくつもの長い手を伸ばし、頭上の円盤を破壊しようとしていた。
嘘だろ!?あいつの腕って伸びるのか?そもそもあの円盤って物理干渉出来るのか?
いや、そんなことよりも…!
「うぅ…」
「クッ…」
スカイとプリズムは苦しそうにそう呟く。
「もう限界…でも!」
「諦めない!」
そんな2人を様子を見て、俺もすぐさま行動する。
「プリキュア!ミライレコード!」
ミライレコードを起動し、スカイミラージュにセットする。
「ミライコネクト!ナイト!」
そうしてαスタイルに姿を変える。
流石にプリズムスタイルでは、狙いを外したら爆弾を爆発させかねない。
だから、αスタイルであのランボーグへ接近し、腕を引っ剥がす。
そして、ランボーグに向かって接近しようとした瞬間、ランボーグに向かうもう1つの人影が見えた。
「姉さん!?何やってるんだ!…姉さんのバカ!」
姉さんの姿を確認し、全力でランボーグに接近する。
そして減速しそうになり、槍を投げて、その場所に瞬間移動する。
そうこうしているうちに姉さんはランボーグに突撃し、円盤を掴んでいた手を剥がすことに成功していた。
だが、突撃をしたせいか、姉さんはボロボロになっていて剣は折れ、無防備に空中に投げ出されていた。
更に、そんな姉さんを狙ってランボーグが攻撃を仕掛けてくる。
「間に合え!」
俺は槍を投げて、投げた場所に瞬間移動し、姉さんとランボーグの攻撃の間に割って入る。
「あぐぅっ!!」
背中に焼けるような痛みが走る…そして、全身が鉛のように重くなる。
「2人共、今だ!」
俺の言葉が聞こえたのかはわからないが、2人は再び立ち上がり、アップ・ドラフト・シャイニングを強くし、ついにランボーグを浄化することが出来た。
「はぁっ…はぁ…姉さん、無事?」
「私は大丈夫だ!私のことよりもお前のことだ!どうしてあんな無茶をした!?」
「先に無茶をしたのは姉さんでしょ?…くっ…」
「しっかりしろ!もう良い!無理するな!…早く治療を!誰か!誰かいないか!?」
「ありがとう。でも、まだやることがあるから…姉さんもちゃんと治療を受けて…」
そう言いながら、重い体を動かし、立ち上がる。
お城に向かわないと…バッタモンダーが実力行使に出ないとも限らない。
一応、城に槍は忍ばせてある…αスタイルの能力で移動しよう。
そうして、俺は城へと向かうのだった。
///////////////
「着いた…くっ…これはしんどいな…」
体が重い…歩くだけでも、精一杯だ…
「動くな!!」
スカイの怒号が響く。
視線を移すと、スカイがエルを攫おうとしているバッタモンダーと対峙していた。
ツバサ君は倒れていて、王様と王妃様も黒いエネルギーが体を包み、倒れ込んでいた。
直接、現場に居たわけじゃないが、大体の事情を察することができた。
バッタモンダーめ、許せない!
「そこからエルちゃんに1ミリでも近づいたら、絶対に許さない!!」
ソラの言葉に俺も背後からバッタモンダーに近づき、再現した姉さんの剣をバッタモンダーの首に近づける。
「スカイの言う通りだ…そこから動いてみろ。お前の首をすぐに斬り落としてやる」
「ひっ…!い、いつの間に…」
「正直、今すぐ首を落としてやりたいところだけど…私は優しいからな…選ばせてやる。このまま首を斬り落とされるか、それとも尻尾を巻いて逃げ帰るか…選べ!」
「う、うぅ…」
ソラがにじり寄り、俺も剣をさらに首に近づける。
「バ…バッタモンモン…」
そう言って、バッタモンダーは消えていった。
「ふう…」
バッタモンダーが消えて、少しホッとする。
流石に今の俺には首を斬るには力が足りなかった。
ハッタリが通じるかは賭けだったが、ソラの迫力のおかげもあってか上手くいった。
「うぅ…ソラぁ…ウワ〜ン!」
エルが泣きながらソラに近づく。
俺も体を引きずりながら進むが、途中で変身が解け、そのまま地面に倒れ込んだ。
「ソウヤ…ソウヤ!?大丈夫ですか?」
「にーに…!あいじょぶ?」
ソラがエルを抱っこして、こちらに近づいてくる。
それを最後に俺の意識は途絶えた。
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「ソウヤ…ソウヤ!目を覚まして下さい!」
ソウヤが倒れた…何度呼びかけても目を覚ましてくれない。
「お願いです…お願いです…目を覚ましてください…」
どうして?どうしてソウヤが…どうして…どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして…!
「あぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!」
…バッタモンダーのせいだ…あいつがいなければソウヤは…
許さない!許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない、絶対に許さない。
といった感じのメインルート第52話でした!
…我ながら、ヤバい展開にしてしまったような気がする…まぁ、ソウヤの出番がなくなるわけではありませんが、これからの展開、果たしてどうなることやら…
それでは、今回はここまで…ここまでの拝読ありがとうございます…