ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの17話部分に入っていきます!
それでは、本編をどうぞ!
「さて、一旦外に出ようかな?」
『そうですね…では、私はここで待っていますね!』
「…そういえば、残留思念も一緒に外に出たり出来ないのか?」
『可能ではありますが…私が外に出すぎると、ソウヤ様の体を守ることが難しくなりますからね…もちろん、あなたが危機的状況に陥っている時はすぐさま助けに参ります』
「そっか…ありがとう。そういう状況に陥らないことを祈るばかりだけど…でも、そういうのじゃなくて普通に一緒に出かけられると良いんだけど…」
『ふふっ!ありがとうございます。その日が来るのを楽しみにしていますね』
「うん。その時は外の世界を色々と案内するよ!それじゃあ、行ってくる!」
『はい、行ってらっしゃい!』
そうして、俺は外に出るのだった。
『ソウヤ様は不思議な方ですね…ただの残留思念に過ぎない私をこんなに気にかけてくれるなんて…もっと、ソウヤ様のことを知りたい…我儘かもしれませんが、早く帰ってきてほしいと思ってしまいます……早く会いたいです』
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「う〜ん!シャバの空気は美味いぜ!…とまぁ、おふざけはこれぐらいにして…みんなはどこにいるかな?」
そう言って、家の中を散策する。
「ソウヤさん、戻ってきていたのね。お帰りなさい」
「ただいま、ヨヨさん。みんなはどこに出かけてるの?」
「実はましろさんが、今度の体育祭のリレーの選抜に選ばれたの。それで、今はみんなでリレーの練習をしに出かけたわ」
「ましろさんが!?すごいじゃないですか!早速、ましろさんの応援に行ってきます!場所はどこですか?」
「ソウヤさんが応援に向かえば、ましろさんも喜ぶわ。場所は…」
そうして、俺はヨヨさんに場所を教えてもらい、すぐにその場所に向かって、走りだすのだった。
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ヨヨさんに教えてもらった場所にやってくると、ましろさんがソラとツバサ君に指導してもらいながら、リレーの練習をしているのが目に入った。
「お〜い!みんな!」
俺がそう声を掛けると、俺の声に気づいたソラが嬉しそうにダッシュしてきた。
「ソウヤ〜〜〜!!」
そう叫びながら、もうスピードで接近し、ソラは俺に抱きついてきた。
「ぐはっ!ちょっ!勢いが凄まじいんだけど…」
「当然です!ソウヤとこうして話をすることが私の楽しみになってるんです!この日をどれだけ待ちわびていたことか!」
そう言いながら、ソラは顔をスリスリしてくる。
さすが俺の彼女、めちゃくちゃ可愛い…だけど、ずっとこのままだと身動きが取れない。
俺の様子に気づいたみんなが、こちらに駆け寄ってくる。
「ソウヤ君!戻ってこれたんだね!」
「にーに!」
あげはさんに抱っこされたエルがこちらに手を伸ばす。
流石に今の状況でエルを抱っこするのは難しいので、俺は代わりにエルの頭を撫でることにした。
「え〜るぅ〜!」
「エルちゃん、ソウヤ君に頭なでなでされるの好きなんだね」
「ましろさん!聞いたよ!リレーの選抜選手に選ばれたんだってね。すごいじゃん!」
声を掛けてくれたましろさんにそう伝える。
「あはは…ソラちゃんに推薦されて、だけどね」
「なるほど…そういうことだったのか…でも、頑張ろうと思って練習してるんだろ?」
「うん」
「なら、偉いことだと思うよ」
そう言って、エルの頭を撫でるようにましろさんの頭を撫でる。
「ソウヤ君…みんなの前で恥ずかしいよ…でも、これ良いかも…ありがとう!ソウヤ君!」
何故か満面の笑みを浮かべるましろさんに、俺は頭に疑問符を浮かべながらも、とりあえず喜んでくれた事に安堵した。
「そういえば、俺は学校ではどういう理由で休んでることになってるんだ?」
「えっとね…事故に遭って入院中で、家族以外は会えないっていう風に言われてたよ。あ、私とおばあちゃんは会えることになってるよ」
「マジか…まぁ、あながち間違いでもないんだけどさ」
いつ頃、呪いが解けるかわからないけど…こりゃ、しばらくは学校に行けないな。
「クラスの皆さんもソウヤのことを心配してましたよ…ソウヤが居れば、男子リレーのアンカーはソウヤだったでしょうね」
「まぁ、そうかもな…それにしても、懐かしいな…ソラと一緒にラルー…こっちでいうリレーではよく代表に選ばれてたっけ」
「そうですね…懐かしいです。…ソウヤ、体育祭、応援しにきてくださいね!」
「もちろん!よし、それじゃあ練習の続きでもする?俺にも手伝えることがあるなら、手伝うよ!」
「ソウヤ君、ありがとう!それじゃあお願いしても良いかな?」
「了解!」
そうして、俺達はリレーの練習を再開するのだった。
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「どうしてこうなった…」
あれからリレーの練習を続け、その練習は何日にもわたり、ついに体育祭の本番を迎えたのだが…
俺はというと、何故か女装させられて体育祭の応援をしにきている。
薄紫色の長いウィッグを着け、黒のベレー帽を被り、謎の英語が印字されている白のTシャツに黒のレザージャケットを羽織り、黒のミニスカートに黒のニーハイソックスに黒のブーツ、そして、首に黒のチョーカーを着けている。
そして、あげはさんにメイクされ、声を出さなければ女の子に見えるとあげはさん達に言われた。
確かに俺は事故に遭って入院中という設定であるため、そのままの姿で応援に行くわけにはいかないというのはわかっている…わかってるんだけどさ。
「何も女装しなくても良いじゃないですか…」
「まぁまぁ。似合ってるし、良いんじゃない?」
「良くない!」
「あげはさんの言う通り、似合ってるよ!ソウヤ君!…本当に女の子にしか見えないよ」
「ツバサ君まで!?いや、本当に勘弁してくれ…」
なんでツバサ君までノリノリなの?おかしくない?
「試しにちょっと高い声だしてみてよ!」
「えっと…コホン。…こんな感じかな」
そうして普段より高い声を出してみる。
「おぉ…!すごい!これなら誤魔化せるんじゃない?よし、今日はそれでいこう!」
「本気ですか?嫌なんだけど…」
そんな会話を交わしていると、ハンカチを落とした男性が目に入った。
とりあえず、さっきの感じで声を掛けてみるか。
「ハンカチ、落としましたよ?」
「うん?あぁ、すみません!拾ってくださりありがとうございます」
(キレイな娘だな…ハンカチを落としたのをわざわざ教えてくれるなんて優しいし…)
「いえいえ。気を付けてくださいね」
「…あの!良ければ連絡先とか教えてくれたりしませんか?」
「えっと…お、私はそういうのはちょっと…友達を待たせてるので失礼します!」
そう言って、ダッシュであげはさんとツバサ君を連れて学校へと向かった。
「せめてお名前だけでも〜!」
そんな声が背後から聞こえてきたが全力でスルーした。
そうして、なんとか学校へと辿り着いた。
「ね?女の子としか思われないでしょ?」
「…もう帰って良いですかね?」
「「ダメ」」
「…あんまりだ…俺がなにをしたというのか…」
そんな風に嘆きながらも、俺は体育祭を観戦するのだった。
といった感じのメインルート第57話でした!
おそらく次回でアニメの17話部分が終わると思います。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!