ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回からアニメの18話部分に入っていきます!
それでは、本編をどうぞ!
「みなさん、早く避難を!」
キュアナイトへと変身している俺はウィングと一緒に周りの人を避難させている。
何故こんなことになっているかと言えば、バッタモンダーが釣り竿のランボーグを出現させたことが原因だ。
バッタモンダーは卑怯なこととか平然とするからな…周りの人を人質にしないとも限らないからこうして避難させているわけだ。
スカイとプリズムは俺とウィングが避難を完了するまで、ランボーグを遠ざけてくれている。
「さぁ、アイツを遠ざけているうちに」
ウィングがそう声を掛ける。
「…!ウィング!看板が男の子に!」
視線を移した先にランボーグの攻撃が命中してしまった看板が避難中の男の子に向かっていくのが目に入った。
俺の声が届いたのか、ウィングが男の子に向かっていた看板を蹴り飛ばす。
「大丈夫?さぁ、早く逃げて」
ウィングは少年の頭を撫でながら、そう口にする。
それを見て一安心し、ウィングとアイコンタクトをしてランボーグに向き直る。
「スカイ!プリズム!避難完了です!」
ウィングのその言葉を聞いて、スカイとプリズムは頷き、ランボーグの攻撃を躱し、そのまま2人でランボーグを蹴り飛ばす。
そして、ランボーグが倒れたのを確認し、俺は槍を出現させる。
そのまま槍をランボーグに突き刺し、地面に縫い付けるようにして動きを封じる。
「ウィング!」
「今です!」
「決めて!」
俺達の言葉を聞き、ウィングは必殺技をランボーグにぶつける。
「ひろがる!ウィングアタック!」
そうして、ランボーグにウィングの必殺技が命中し、ランボーグが浄化される。
「スミキッタ〜」
「ミラーパッド!OK!」
ミラーパッドにキラキラエナジーが回収され、戦闘が終了した。
ランボーグとの戦闘が終了し、バッタモンダーが口をあんぐりと開けて驚いている。
「やった、やった〜!流石プリキュア!」
「えるぅ〜!」
あげはさんとエルはテンションが上がっているようだ。
「おい!そこの外野!」
「はぁ?」
「言っとくけど、まだ僕は全然本気出してないからね」
バッタモンダーはあげはさんを見ながら、そんなことを口にする。
相変わらず小物臭いやつだな…
俺がそんなことを考えていると、あげはさんが呆れた顔をしてバッタモンダーに言葉を告げた。
「負け惜しみってかっこ悪いよ」
「んなっ!?戦ってもない外野のくせに…お前ら、次は覚悟しろよ!フン!」
そんな捨て台詞を吐きながら、バッタモンダーはその場からいなくなった。
「だから、かっこ悪いのに…まぁ、確かに私は外野なんだけどね」
「「そんなことありません(ないよ)!」」
そう言って、スカイとプリズムはあげはさんの元に向かう。
俺もそれに付いていき、あげはさんの元に向かう。
「あげはちゃんは大切な仲間だよ!」
「いつも私達を応援してくれているから頑張れるんです!」
「そうだね…あげはさんが居るおかげで安心して戦えてるし…他にも色々と助けてくれてる…ありがとう、あげはさん」
「プリンセスも大好きですしね」
俺達が次々と言葉を伝えていくと、エルがあげはさんに抱きつき『大好き』と舌っ足らずに伝えていた。
「みんな!ありがとう!」
そんな話をした後、俺達は帰路へと着く。
「よ〜し!私も頑張らないと!」
「えっ?」
「実は、ついに保育園で実習なんだ!もう〜!今から楽しみすぎる〜!」
「わぁ〜!あげはちゃん、頑張ってね!」
「もちろん!アゲアゲで行っちゃうよ〜!」
「頑張ってね、あげはさん」
「あっ、そうそう!実はソウヤ君に手伝ってほしいことがあるんだ!」
「手伝ってほしいこと?」
「うん!実はね…」
そう言った後、俺にある頼み事をするあげはさんに俺はただ驚くことしか出来なかった。
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「初めまして!私は聖あげは!まだ見習い先生だけど、最強の保育士を目指してます!よろしくお願いします!」
そう言って、あげはさんは園児達に挨拶をする。
そして、それに続いて俺の番が回ってきた。
「は、初めまして…お、私はソウナ・ハレワタールです。さきほど自己紹介していたあげは先生の知り合いで、同じく見習い先生です。よろしくね」
ランボーグを倒した後の帰り道で、あげはさんに頼まれたのは、一緒に実習を受けてほしいということだった。
何故かと聞いたら、実習を受けるはずだった人が急遽来れなくなってしまったようで、その代わりに俺に出てほしいとのことだった。
なんでも、2人分の実習の用意をしていたが、その内の1人が急遽来れなくなってしまったせいで、予定が狂ってしまうらしく、代わりに参加出来る人がいないかあげはさんに聞いたらしい。
確かに現状、自由に動けるのは俺だけだし、仕方ないと思った俺はその話を受けることにした。
そして、体育祭の時と同じように薄紫色の長いウィッグを着け、それを後ろで縛り、ポニーテールにして、動きやすい半袖とジーンズの恰好をして、実習に参加している。
「ふたりとも、よさそうなせんせいだね」
「ね!あげはせんせいはさいきょうだって」
「カッコいい!」
そんな会話が聞こえてくる中、1人の男の子が手を上げて言葉を発する。
「さいきょうはプリキュアだもん!」
「プリキュアのこと知ってるの?」
そう言いながら、あげはさんは男の子に近づく。
「うん!わるいかいじゅうとたたかってくれる、とってもつよいヒーローだよ!」
「わたしもしってる〜!」
「しってる〜!」
「かっこいいよね〜」
園児達がプリキュアについて話をして盛り上がっている。
驚いたな…プリキュアは思ったより有名人らしい。
「ぼく、かわらでキュアウィングにたすけてもらったんだ!だから、ぼくもキュアウィングみたくつよくなりたいんだ!」
「あぁ…あの時の子か…」
キュアウィングに助けてくれたという男の子を見て、あの時ウィングを助けた男の子だったことに気づいた。
「へぇ〜!ウィング喜ぶよ!」
そう言いながら、あげはさんは男の子の頭を撫でた。
「ちょっと、あげはさん!」
そう慌てて声を掛けたが、時すでに遅し。
「プリキュアと知り合いなの?」
「あっ…!」
あげはさんの言葉を聞いた皆は一斉に騒ぎ出し、元気な声が響く。
「すごーい!」
「あげはせんせいもプリキュアなの?」
「だってさいきょうなんでしょ!」
「あばばばば…私はプリキュアじゃないよ!」
皆の言葉にあげはさんは慌ててそう答える。
「だけど…仲間的な感じ?」
あげはさんがそう言うと、みんなは再び騒ぎ出す。
あはは…プリキュアは本当に人気なんだな…
「もしかして、ソウナせんせいもプリキュアの仲間なの?」
「私!?ま、まぁ…そんな感じかな…」
いやまぁ、俺はプリキュア本人ではあるんだけど、流石に正体を明かすわけにはいかないし。
俺の言葉を聞いて、またまた盛り上がる皆。
それはしばらくの間続き、俺は思わず苦笑するのだった。
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「…というわけで保育園のみんなからお手紙!」
「つ、疲れた…まぁ、子どもは元気なぐらいがちょうど良いんだけどさ」
「ソウナ先生、人気だったもんね!またよろしくね!」
「…了解です。さて、さっそく手紙を読んでみよう!」
そう言って、あげはさんの持っているたくさんの手紙が入っている箱を預かり、ソラ達の前に置いた。
「「わあ~っ!」」
「おみがて!」
ソラとましろさんが嬉しそうにそう言葉を紡ぎ、エルも嬉しそうに声を出していた。
声には出していないが、鳥形態のツバサ君も嬉しそうだ。
「オホン!あんまりボクらのことを喋らないでくださいよ…もし、正体がバレたりしたら…」
そんなことを言いつつ、ツバサ君は嬉しさを隠しきれていない。
「ごめんごめん。でも、見て見て!」
そう言いながら、あげはさんは河原でウィングが助けた男の子から預かっていた手紙をツバサ君に見せる。
「『きゅあうぃんぐ、だいすき』」
その手紙を見たツバサ君はズキューンと言って、手紙の内容に感動していた。
「たける君、ウィングの大ファンみたい」
「ドキューン!…へ、返事はいつまでに書けば?」
その言葉に嬉しくなったのか、あげはさんがありがとうとお礼を言いながら、抱きしめようとする。
それをツバサ君はジャンプして回避し、鳥形態から人間の姿に変わりながら着地する。
「へ、返事を書かないのは
「ツバサ君は素直じゃないな…本当は嬉しかったくせに」
「ソウヤ君!それは言わないで!」
「ふふっ!…あっ、そうそう実習中はここに泊まらせてもらうね!…ってことで、実習の準備、準備〜。ソウヤ君も付いてきて!」
「了解。それじゃあ行ってくるね!」
俺はみんなにそう伝えて、あげはさんの後を追いかけるのだった。
といった感じのメインルート第59話でした!
下にちょっとした短編を書いているので良ければご覧ください!
〜お手紙〜
「子ども達、本当に色々と書いてくれていますね!あれ?これはキュアナイト宛てですね…ソウヤはあげはさんと一緒に実習の準備をしていますし、代わりに読んでおきましょう…えっと…」
そうして、私は手紙を手に取る。
「…『ナイト、くーるでかっこよくてすきです。けっこんしてください』…は?」
驚きのあまりそんな声が出てしまう。
「ましろさん、これどう思いますか?」
「どれどれ…これは…ちょっとびっくりだね…まぁ、でも子どもの言うことだし、深い意味はないんじゃないかな?」
「そうですね…あれ?またナイト宛てですね…『こいびとはいますか?いないならぼくのこいびとになってくれませんか?』…まさか、他のナイト宛ての手紙も似たような内容ではないですよね?」
そうして他の手紙を見ると、似たような内容ばかりでした。
数はそこまで多くなかったのですが、それを見た私は一つ決意をしました。
「この手紙を書いてくれた子には申し訳ありませんが、これはどこかに隠しておきましょうか…」
「そうだね…これを見せるのは良くない気がするよ…」
そうして、私達はこの手紙を隠すことにしたのでした。
以上、ちょっとした短編でした!
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!