ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はアニメの18話部分の続きです。
それでは、本編をどうぞ!
迎えた実習の日、あげはさんは園児達と遊んでいた。
「ガオー!怪獣だぞー!」
「わぁー!」
「なにを〜!キュアウィングパーンチ!」
そう言いながら、たける君が怪獣役をしているキュアウィングに殴りかかろうとする。
だが、あげはさんはそっとたける君を抱き上げた。
「怪獣はやられなくちゃダメなの!」
「先生、最強だから」
「さいきょうはプリキュアなの!」
「はいはい」
流石、あげはさん…子ども達の対応に慣れてるな。
「ソウナせんせい!こっちでおままごとしよ!」
「うん、良いよ!先生、演技は大得意だからね!」
「そうなんだ!じゃあ、せんせいはおかあさんやくね!」
「了解!任せて」
そうして、俺は子ども達とおままごとを始めた。
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続いて、保育園で預かっている赤ちゃんのお世話だ。
「よいしょ。は〜い、さっぱりしたね〜」
あげはさんがオムツを変えながらそう言っているのを聞きながら、俺も隣でオムツを変えていく。
「さっぱりして、良かったね!さぁて、他の子達は大丈夫かな?よーし、一気にやっちゃうよ!」
そうして、他の子達のオムツをてきぱきと変えていく。
「おぉ〜!ソウナちゃん、すごいね!」
あげはさんのソウナちゃん呼びは気になるが、褒められるのは悪い気はしない。
「ソラの年の離れた弟の面倒を見ていたことがあって、慣れているんです」
「そうだったんだ!よーし!この調子で頑張ろう!」
そして、その後、赤ちゃん達にあげはさんと一緒に離乳食を食べさせ、園児達と一緒にお花に水やりをし、そしてプリキュアへの手紙を書いてくれた園児達の所へと戻った。
「みんな〜!プリキュアからのお返事だよ!」
あげはさんの言葉と共にみんなが盛り上がっている、
…あれ?そういえば…
「あげはさん、キュアナイト宛ての手紙ってあったんですか?」
「うん。あったって聞いてるよ!ただ、その時私達は実習の準備だったでしょ?だから、ソラちゃんとましろんが代わりにお返事を書いてくれたんだって」
「そうなんですね…帰ったら、2人にお礼を言わないと」
「そうだね!」
そんな会話をしながら園児達を見ると、それぞれプリキュアからの返事を見て、喜んでいた。
そんな中、一部の男子園児達は何故か涙を流していたが、よほどプリキュアからの返事が嬉しかったのだろうか?
「『さいきょう目指してがんばってね。キュアウィングより』わぁ〜!やった〜!」
たける君もウィングからの返事をもらって嬉しそうだ。
良かった…みんな喜んでくれたみたいだ。
そんなことを思いながら、俺は園児達を見つめるのだった。
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「はぁ〜…満たされるぅ〜!」
職員室の机でご満悦の様子であげはさんは机に頭を乗せながら、そんなことを口にする。
「子ども達は元気ですよね…こっちが圧倒されるぐらい」
「ふふっ!ソウナちゃんはぐったりしてるね!でも、なんかこう心が満たされない?」
「…そうかもしれませんね」
「だよね!」
そんな会話を交わしていると、突如として、扉が開かれた。
「あげは先生!ソウナ先生!たける君が!」
俺達はその言葉を聞き、すぐさまたける君の元へと向かった。
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「エ〜ン!エ〜ン!」
「ケンカ?」
「あいつがじゅんばんまもらないからやっつけただけだもん」
事情はさきほど俺達を呼びに来た先生からおおまかに聞いていたから知っているが、これはどうしたもんかな…
そんなことを思っていると、あげはさんがたける君に視線を合わせるために座り込む。
「そっか…でも、ぶつのはどうかな〜」
「ぼく、さいきょうになるんだもん!プリキュアみたいに悪いヤツ、やっつけるんだ!」
そんなたける君の言葉にあげはさんはたける君の手を握り、言葉を続ける。
「最強になるために大事なのはさ…先生はやっつけることじゃないと思う」
「…そうだね。たける君、プリキュアは悪いやつをやっつけることしかしてないかな?」
俺もたける君と視線を合わせて、そう口にする。
「それは…」
「してないよね?もし、悪いやつを倒すことしかしてないなら、たける君のことをプリキュアは助けてなかったはずだよ…もしそんなプリキュアだったら、それは本当に最強だったかな?」
俺の言葉にたける君は言葉を詰まらせる。
「うぅ…ぼく、正しいもん!」
「あっ…!」
あげはさんの手を払い、たける君は走っていく。
「あげは先生もソウナ先生も最強じゃないもん!」
「「たける君!」」
俺とあげはさんはそんなたける君を追って走り出した。
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「あれ?どこ行っちゃったんだろう?」
「手分けして探そう!」
「はい!」
そうして、手分けしてたける君を探しにいく。
だが、あちこち探しても見つからず、あげはさんに合流しようと移動を始めると、嫌な気配を感じた。
「まさか!?」
そして、気配を辿り、気配の大元に辿り着くと、そこにはあげはさんとたける君がおり、目の前にゾウさんジョウロが元になっているであろうランボーグが居た。
「たける君、私から離れないで」
「あげはさん!たける君!」
「ソウナちゃん!」
あげはさんと同じように、たける君を守るように前に出る。
「おい、そこの外野!よくも、この前は『負け惜しみ』とか言ってくれたね…君や子供達の前でプリキュアをボッコボコにして、現実を見せてあげよう」
そういうのが小物臭いんだけどね…だが、状況は良くない…ソラ達が近くに居るのかわからない以上、戦えるのは俺しかいない。
しかも、ここには子ども達が大勢いる…ちゃんと子ども達を守らないと。
…まぁ、考えてもしょうがない。とりあえず、一旦変身して…
そう考え、ペンを取り出そうとすると、聞き慣れた声が響いてくる。
「「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
そう、いつもの決め台詞を言って、プリキュア達が姿を見せた。
良いタイミングだ!これはかなり助かる。
子ども達もプリキュアの登場に嬉しそうだ。
「たける君、お手紙ありがとう。後は任せて」
「うん!」
「皆さんは早く安全な場所へ!」
「はい!さぁみんな!」
スカイの言葉に、中に残っていた先生が、子ども達を避難させる。
…よし、とりあえず一安心だ。
俺はあげはさんとたける君を守ることに集中できる。
「たける君も避難しよう。先生に付いてきて!」
そうたける君に伝えるが、近くで戦いを見たいのか、とても嫌がっていた。
結局、たける君はあげはさんに抱きかかえられ、俺達は避難を開始しようとする。
「おい、観客がいなくなったら意味ないじゃないか」
やばっ!あいつ、たける君を狙うつもりだ。
そう理解した瞬間、咄嗟に2人を庇うように前に出る。
「やめなさい!ダァ!」
俺達に襲いかかろうとしたランボーグがプリズムの気弾によって怯み、続け様にスカイがランボーグに殴り掛かる。
そして、さらにウィングの上からのドロップキックによって、ランボーグが倒れ込んだ。
そのおかげで、あげはさんはたける君を避難させられたようで、俺とそのまま合流した。
「やった!」
「そうですね…ただ…」
「エルちゃんのことだよね…ちゃんと隠れられてたら良いんだけど…」
「はい…」
そんな会話を交わしていると、砂埃が晴れ、倒れているランボーグが目に入る。
「見せたい現実ってこれ〜?」
あげはさんが煽るようにそう口にする。
「まさか!観客が君達だけになったのは残念だけど、今から見せてあげるよ」
そう言って、バッタモンダーが指を鳴らすと、ランボーグが起き上がり、鼻をどこかに向けていく。
一体、どこを狙って…まさか!?
「みんな!エルを!」
俺がそう叫ぶと同時に、ランボーグがエルに向かって、水のようなものを放った。
「えるぅ!」
エルはなんとか回避し、その場から離脱するが、ランボーグはエルを執拗に狙う。
そして、巨大な黒い水のような球体をエルに向かって放つ。
それをスカイ達が3人で庇うが、その結果、その黒い水のような球体に3人は囚われてしまった。
「閉じ込められた!?」
「アハハハッ!正義の味方気取りの君達ならそうすると思ったよ!これで籠の中の鳥だ!」
「プリズムショットが出せない!」
「それはアンダーグエナジーを濃縮した球体さ。君らの力は使えない…脱出は不可能だ」
「クッ…!」
「それだよ!それ〜!その顔が見たかったんだよ!プリキュア〜ん!あ〜ん!」
もはや顔芸のような表情をしながら、バッタモンダーはそう口にする。
「後はプリンセスを手に入れれば、完全勝利さ」
「いや…まだだよ!まだ私達がいる!」
俺がそう返すと同時に俺の手にスカイトーンが出現する。
「これは…!」
『本来、ソウヤ様以外のスカイトーンを創り出すのはエネルギーの消費が激しいので、あまりやりたくありませんし、そもそもそこまで数を用意出来るわけではないのですが…彼女1人分くらいなら、なんとかなります』
「なるほど…ありがとう」
残留思念の声が響き、その言葉にお礼を言う。
『どういたしまして。…さぁ!彼女と共にあのランボーグを討ち倒しましょう!私もあのバッタモンダーという奴にムカついて仕方がないので、容赦なく叩きのめしてやりましょう!』
「あはは…それが本音か…よし、わかった!…あげはさん、覚悟は出来てる?」
俺はスカイトーンをあげはさんに見せながらそう尋ねるのだった。
といった感じのメインルート第60話でした!
おそらく次回でアニメの18話部分が終わると思います!18話部分が終わったら、BURNINGさんとのコラボ回のソウヤ側のエピローグ的なやつを書こうと思っています。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!