ヒーローガールとヒーロー気質の転生者   作:振り子メンタル

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メインルート第62話です!

今回はBURNINGさんの作品とのコラボ回のソウヤが別の世界に行くまでの経緯と、エピローグになります!

それでは本編をどうぞ!


旅立ちのプロローグとエピローグ

「そういえば、ソウヤがスカイトーンを創り出せたのはどうしてなんですか?」

 

あげはさんの荷物を無事に運び終えて、落ち着いた所でソラが俺に質問する。

 

「そっか…そういえば、みんなにはまだ話してなかったな」

 

そうして、俺はみんなに俺がスカイトーンを創り出せた理由について話し始めた。

 

俺が転生する前に助けた女性が、プリキュア伝説の始まりのプリンセスが転生した存在であること、そして、俺にプリンセスの力を託し、彼女が俺をスカイランドに転生させたこと。

 

そして彼女が、俺が前世にいた世界に転生することになった理由も。

 

「…というわけで、俺はエルと同じようにプリンセスの力を持っているんだよ。プリキュアに変身出来たのはその副産物?みたいな感じ」

 

「なるほど…そうだったんですね…確かに、ソウヤはエルちゃんがいなくても、何度かスカイトーンを創り出していましたが…それはソウヤに宿るプリンセスの力だったんですね!」

 

「すごいね!…でも、大丈夫かな?ソウヤ君がエルちゃんと同じ力を持ってるってことは…アンダーグ帝国はソウヤ君も狙ってくるんじゃ…」

 

ましろさんが不安そうにそう口にする。

 

まぁ、俺もその可能性を考えなかったわけじゃない。

 

でも、今のところはそこまで気にしなくても良いだろう。

 

「俺もそれは考えたけど、今は大丈夫だと思う。俺はプリキュアに変身出来るから自分の身を守ることは出来るし、アンダーグ帝国も俺がエルと同じ力を持っているという確信はないだろうから」

 

「でも、ソウヤ君の体は家で眠っている状態だよ?そっちを狙われたりしたら…」

 

「うん。それはそうなんだよね…ただ、最近変装して動いていたし、今回のことでバッタモンダーは女装している俺…つまり、ソウナがキュアナイトだと思い込んでいるから、しばらくは大丈夫だと思う」

 

カバトンに質問に行ってたら不味いかもしれないけど、見た感じ、同じアンダーグ帝国の刺客ではあるが、お互いに干渉しあったり、協力したりしてるわけじゃなさそうだから、その可能性は低いだろう。

 

とはいえ、警戒は必要か…

 

「…でも、一応念のため、俺の体をどこか別の場所に移動することも考えないといけないな」

 

「…大丈夫です!ソウヤのことは私達が守ります!だから、安心してください!」

 

「ありがとう。それじゃあみんなにお願いしようかな」

 

俺がそう答えると、みんなが一斉に頷いてくれた。

 

本当にみんなには感謝しかないな…一応、俺は俺で何か考えておく必要がありそうだけど。

 

ヨヨさんか、残留思念になにかアイディアがないか聞いておこう。

 

そんなことを考えていると、どこからともなくエルの悲しそうな声が聞こえてきた。

 

「エル!?」

 

「えるぅ?」

 

慌ててエルに視線を移すが、エルはきょとんとした顔をしていて、特に異常はなさそうだ。

 

「ソウヤ?どうかしたんですか?」

 

「いや…エルの悲しそうな声が聞こえてきたんだけど…っ!まただ…これは一体…」

 

『…ソウヤ様、どうやらこのプリンセスの声はここではない世界から届いているようです』

 

「ここではない世界…?」

 

そういえば、前に残留思念が今の俺なら世界の壁すら越えられるとか言ってたっけ…確か、誰かの祈りが俺に届けばってことだったけど。

 

つまり、このエルの声は別の世界のエルの祈りってことか…それなら!

 

「助けに行かないとだな」

 

「助けに行く?誰をですか?」

 

「別の世界のエル…多分、そこにはみんなもいるのかも…まぁ、なんであれ、助けを求める人を見捨てることは出来ない!だから、ちょっと別の世界のみんなを助けに行ってくるよ」

 

俺の言葉にみんなは一瞬ポカンとしていたが、すぐに俺を見つめて言葉を紡いだ。

 

「わかりました!きっと、それはソウヤにしか出来ないことです。ソウヤが無事に帰ってきてくれるまで待っています!」

 

「私も待ってるね!正直、今の状況はわからないけど、ソウヤ君にしか出来ない大事なことだもん!私も信じて待ってるね!」

 

「ソラ、ましろさん…ありがとう」

 

「ソウヤ君!別の世界のプリンセスを助けてあげて!もちろん、その世界にはボクも居るとは思うけど、ソウヤ君が協力してくれたら助かると思う!」

 

「私も状況はよくわかってないけど、ソウヤ君が本気で誰かを助けようとしてるのはわかるよ。だから、頑張って!美味しいご飯を作って待ってるから!」

 

「にーに!あんばえ!」

 

「あげはさん、ツバサ君、エル…みんなありがとう!それじゃあ行ってくる!」

 

「「「「行ってらっしゃい!」」」」

 

俺はみんなに見送られながら、別の世界へと旅立った。

 

_______

 

____

 

__

 

『ソウヤ様、一つ注意して頂きたいことが』

 

「なんだ?」

 

『今から向かう世界はおそらく、私達の世界とは異なる部分があるでしょう…どんな変化があるのかわかりません…用心しておくに越したことはないと思います』

 

「まぁ、別の世界だし、それはそうだろうな…だけど、どんな世界でもみんなは変わらないさ、きっとな」

 

『ふふっ!そうかもしれませんね!…あっ、ソウヤ様、もうすぐ別の世界に着きそうです。そろそろプリキュアに変身しましょう!』

 

「了解!別の世界でもヒーローの出番だ!」

 

そうして、俺はキュアナイトに変身し、別世界に降臨する。

 

「お前は……何なんだ?」

 

「あの子も……プリキュアなの?」

 

「私達以外にもプリキュアっていたんですね……」

 

「でもプリキュアになるにはエルちゃんの力が必要なんだよ?あんな子、今まで見た事ない」

 

そんな声が聞こえてきて、俺はそちらに視線を移す。

 

見ると、ボロボロになりながら立っている見たことがないプリキュアの子以外は、みんな変身が解除されて、倒れていた。

 

「……大丈夫ですか?ソラ、ましろさん、ツバサ君、あげはさん」

 

「え?どうして私達の名前を?」

 

「私達、あなたと会ったっけ?」

 

ソラ達の言葉に困惑する。

 

俺のことを知らない…?さっきの見たことのないプリキュアといい、残留思念の言っていた俺達の世界との違いということか…まぁ、今はそれよりも。

 

そうして、俺は邪悪な気配を放っている3人組の方を向く。

 

「もう一度聞く。お前は何者だ?」

 

そういえば、まだ名乗ってなかったっけ…それじゃあ一応名乗っておこう。

 

「……私はキュアナイト……静寂ひろがる夜のとばり!キュアナイト!」

 

そうして、名乗りを終えた俺はこの状況を打開するために、3人組に向かって戦いを始めるのだった。

 

これは別の世界の戦いのプロローグ。

 

俺が過ごした、短く…けれど、大事な時間が始まり。

 

俺達の世界では語られない、別世界の英雄譚だ。

 

////////////////

 

イーヴィルとの戦いを終え、俺は元の世界に帰還する。

 

「ふぅ…今回は本当にやばかったな…」

 

『そうですね…ソウヤ様が無事で良かったです』

 

「そうだね…あっちの世界のみんなも無事で良かった。残留思念も力を貸してくれてありがとう」

 

『いえいえ。前に言ったではありませんか、ソウヤ様が危機的状況に陥っている時はすぐさま助けに行くと』

 

「そうだったな…それにしても、いつまでも残留思念って呼ぶのは大変だな…名前を決めようか!どんな名前が良い?」

 

『ソウヤ様が名付けてくれるなら、よほど酷い名前でない限りはそれが良いです!』

 

「なるほど…了解。考えてみるよ」

 

そうして、俺は頭を働かせる。

 

残留思念の名前、名前…あ!こんなのはどうだろう!

 

「…エトなんてどうかな?」

 

『エト?良い名前ではあると思いますが、どうしてその名前にしたんですか?』

 

「いや、大昔のプリンセスだから、エンシェントと言えそうだし、それの頭文字と後ろの文字を重ねて、エト。後はエルをもじってかな」

 

『なるほど…ありがとうございます!では、この瞬間から私はエトです!改めてよろしくお願いしますね!ソウヤ様!』

 

「うん!よろしくね!エト!」

 

『はい!…と、そろそろ元の世界に戻りますよ』

 

「了解!」

 

そうして、俺は元の世界へと帰還した。

 

最初に目に飛び込んできた景色は、みんながエンゲージスタイルのスカイトーンを持っているソラの側に寄り、泣きそうな顔をしている姿だった。

 

「ただいま。どうやら色々と心配掛けちゃったみたいだね」

 

俺の声を聞いた皆が気づき、一斉に抱きついてきた。

 

「ソウヤ!!良かった!良かった…このスカイトーンが光ったかと思ったら、急に光が消えて…ソウヤに何かあったんじゃないかって心配で…」

 

ソラが泣きそうな顔をしながら、そう伝えてくる。

 

確かに、あっちの世界で一回スカイトーンが砕けたりして、大変だったからな…エンゲージのスカイトーンは俺とソラの絆の力…俺の異変もスカイトーンを通じて、感じていたのかもしれないな。

 

「良かったよぉ〜!私達もソラちゃんもソウヤ君に何かあったんじゃないかって…無事で良かったぁ!」

 

「本当に無事で良かった…!ごめん!ボク、何の力にもなれなくて…!」

 

「本当に良かった…!ソウヤ君、しばらく無茶は禁止だからね!…本当に無事で良かったよ…!」

 

「うん、おかげで無事に帰ってこれたよ…改めて、ただいま」

 

俺の言葉に皆は涙を流しながらも、笑みを浮かべて言葉を紡いだ。

 

「「「「お帰りなさい!!」」」」

 

その言葉を聞いて、俺はようやく自分が元の世界に帰ってきたことを実感した。

 

その時、ポケットに入っていたサンライズの力が宿っている赤いスカイトーンが光を放った。

 

それを取り出すと、皆がそれを見る。

 

「ソウヤ、それは何ですか?スカイトーンのように見えますが…」

 

ソラの質問に俺は笑みを浮かべながら答える。

 

「これは、別の世界の友達との友情の証みたいなものだよ。いつかは別の世界のみんなと一緒に紹介できる時も来るかもね」

 

「そうなんですか!なら、その時を楽しみにしてますね!」

 

「あぁ!…とりあえず、何か食べさせて…今回はかなり疲れた…」

 

「ふふっ!OK!腕によりをかけて作っちゃうよ!」

 

「あげはちゃん、私も手伝うよ!」

 

「私も手伝います!」

 

「ボクも!…ソウヤ君はゆっくりしててね」

 

「うん、そうさせてもらうよ…よろしくね」

 

そう言って、俺はみんながご飯の用意をしているのを見ながら、ふと、あちらの世界のみんなのことを考える。

 

『あちらのソラ様達のことを考えているのですか?』

 

「まぁね。…あさひ達の世界はあまりに俺達の世界とかけ離れているからちょっと心配でさ…」

 

『確かに…イーヴィルという存在、そしてイーヴィルと同じ世界の出身だったというベリアル…どれもこちらの世界には存在しない存在ですからね』

 

「そういうこと。もしかしたら、これからもやばい敵が来るかもしれないからな…まぁ、きっと皆なら大丈夫か!いつかはこっちの世界に来てくれるっていう約束もしたし」

 

『そうですね!私達は私達の世界を守ることに力を尽くしましょう!』

 

「もちろん!これからも俺達は俺達の世界を守るために戦おう!」

 

そう言って、俺はあさひとの絆によって出現した赤いスカイトーンを眺める。

 

「…お互いに頑張ろうな。あさひ」

 

そして、誰に言うでもなく、そんな言葉を口にした。

 

そんな言葉に応えるように、赤いスカイトーンが輝きを放ったような気がした。

 




といった感じのメインルート第62話でした!

というわけで、コラボ回のソウヤ側のプロローグとエピローグを書きました!改めて、BURNINGさん、コラボして頂きありがとうございました!

こちらのURLから、BURNINGさんの作品とのコラボ回をご覧になれます!よろしければご覧ください!→https://syosetu.org/novel/314814/49.html

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!
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