ヒーローガールとヒーロー気質の転生者 作:振り子メンタル
今回はタイトル通りソラとソウヤの回です!
それでは、本編をどうぞ!
「最近、ソウヤとイチャイチャ出来てません…これは由々しき事態です!」
私は部屋で1人そう呟く。
いえまぁ、ソウヤの状態を考えるとこれは仕方ないのですが…やっぱり寂しいものは寂しいです。
「何か、良い方法があれば良いんですが…あ、そういえば!」
ふと、エンゲージのスカイトーンが気になり手に取る。
ソウヤが別の世界へと向かった時にこのスカイトーンがソウヤの状況を教えてくれました。
もしかしたら、これを使えばソウヤの居るところにも行けるのでは!?
「少し試してみましょうか…」
そして、私はソウヤが眠っている部屋へと歩き出した。
「ソウヤ、入りますよ…」
そう言いながら、部屋へと入る。
ソウヤは未だに眠っているままで、私はソウヤの側に寄る。
そうして、エンゲージのスカイトーンを握りながらソウヤの手を握る。
「ソウヤ…」
そう呟いていると、だんだん意識が遠のいていく。
そうして、私は意識を手放した。
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『…!ソウヤ様!侵入者です!』
いつものようにエトと会話していると、いきなりエトが驚いたような声をあげる。
「侵入者…?一体誰が…嫌な気配は感じなかったけど…」
『ともかく警戒を!本来なら、ここに来れる存在はいません…最大級の警戒を』
エトにそう言われ、俺も警戒する。
「うわぁぁ!落ちる!落ちてしまいます!」
あれ?聞き覚えのある声だな…そうして、上を見上げるとソラが上から落ちてきていた。
「ソラ!?どうやってここに!?」
「ソウヤ!会いたかったです!…後、すみません!受け止めてください!このままでは地面に激突してしまいます!」
ソラが落ちてきているのを確認した時点で、俺はすでに動き出していたので、なんなくソラを受け止めることが出来た。
「ありがとうございます…ソウヤ」
「どういたしまして。…それにしても、ソラはどうやってここに?」
ソラを降ろしながらそう質問する。
「ソウヤに会いたくて、エンゲージのスカイトーンを持って、眠っているソウヤの所に行ったんです。そしたら、いつの間にか私も意識を失って、気づいたらここに…」
「つまり、エンゲージのスカイトーンの力でこっちに来たのか?あのスカイトーン、そんなことも出来るんだ…」
『…これは予想外ですね…ソウヤ様とソラ様の絆がとても強い証拠ではありますが、外の世界の人がこちらまで来れるとは思っていませんでした』
そう言うエトを見て、ソラが言葉を紡ぐ。
「ソウヤ…この人は誰ですか?浮気ですか?私というものがありながら、この女に現を抜かしていたんですか?私のことが嫌いになったんですか?」
一瞬で、目のハイライトが行方不明になり、そんなことをソラはブツブツと呟いている。
「待て待て…前に、話した俺にプリンセスの力を託してくれた人の残留思念なんだよ、エトは。ここで、俺の話し相手になってくれたり、俺の体を守ってくれてるんだ」
俺の言葉を聞き、ソラはひとまず迷子になっていた目のハイライトを連れ戻し、まだ釈然としない表情をしながらも、とりあえずは納得してくれたようだ。
「…そうだったんですね。エトさんでしたか?ソウヤのことを守ってくれてありがとうございます」
『いえいえ、ソウヤ様のサポートをするのは私にとっては当たり前のことですから!ちなみに、エトという名前もソウヤ様が付けてくださったんですよ!ソウヤ様は本当に優しい方です』
「へぇ…ソウヤが付けてくれたんですか…」
「ずっと残留思念って呼ぶわけにはいかないだろ?頼むから、そのハイライトが迷子になっている目はやめてくれ」
そんなことを言いながら、なんだか懐かしさを覚える。
なんか久しぶりにこういうソラを見た気がするな…俺はちょこちょこ外に出たりはしてるけど、そんな長い時間いるわけじゃないからな。
ソラには寂しい思いをさせてしまったな…エンゲージのスカイトーンがあればこうしてソラから会いにくることも出来るなら、少しでも長くソラとの時間を過ごしたい。
「ソラ」
そう名前を呼びながら、ソラを抱きしめる。
「ソウヤ!?どどど、どうしたんですか!?急に抱きしめて…もちろん、すごく嬉しいですけど!」
「いや、ソラを抱きしめたくなってさ…ごめんな。寂しい思いをさせて…心配させて」
「ソウヤ…ふふっ!大丈夫ですよ…」
そう言いながら、ソラは俺を抱きしめ返す。
「私はソウヤにこうして会えただけで嬉しいです…ソウヤに自分から会いに行けることもわかりましたし、これからは毎日会いにきますね」
「毎日はキツくないか?」
「平気です!ソウヤに会えるなら…」
「そっか。…じゃあソラが来るのを楽しみにしてるよ!といっても、ここには何もないけどね…もちろん、こんな風に話したりは出来るけど」
「じゃあ、その日に何があったのかとか、色々とソウヤに話しますね!そしたら、きっと楽しいと思います!」
『あの…盛り上がっているところ申し訳ないのですが、私のことを忘れないでください!さっきから空気だったの、悲しいんですけど!』
「いや、別にエトのことを忘れていたわけじゃないよ。ちょうどエトに聞こうと思っていたこともあったし」
『なんだか釈然としませんが、今は良いです。…それで、聞きたいことは何ですか?』
「こうして、ここにソラが居ることに問題とかってあるか?ソラが戻れなくなるとか…外のソラに影響があったりとか…」
俺が質問すると、エトは少し考えるような仕草をした後、言葉を紡いだ。
『…問題がないとは言えませんね。そもそも外の世界の人がここに来ること自体がイレギュラーな事態です。短時間なら問題はないと思いますが…あまり長くここにいない方が良いでしょう』
「そうか…まぁ、少しでもソラとの時間が作れるなら、悪くないか…ただ、ソラもこっちに来る時は気を付けてくれ」
「はい!ソウヤに会いに行く時は気を付けて行きますね!」
ソラは笑みを浮かべながら、そう言った。
『…どうやら、話は纏まったようですね…というわけで、ソラ様は今すぐに帰ることをオススメします!さぁ早く!』
そう言いながら、エトは半ば強引にソラを押していく。
「えっ!?私はまだソウヤと話したいです!ちょっと、押さないでください…!」
『はい。それではソラ様、またのお越しをお待ちしています』
「うわぁぁ!今度は浮いてます!…あ、ソウヤ!また会いに行きますからね〜!」
そう言いながら、ソラは上に飛んでいき、そのまま外に帰って行った。
『ふぅ…脅威は去りました』
「脅威って…ソラはそんなんじゃないぞ…」
『いえ、脅威です…少なくとも私にとっては』
「そうなのか?よくわからないけど、ソラと仲良くね。…と、俺も一旦、外に行ってくるよ」
『むぅ…せっかくソウヤ様とゆっくり過ごせていたのに…』
「戻ってきたら、またゆっくり話そう!」
そう言って、俺はソラを追って外へと出るのだった。
『むむ…やはりソラ様が一番の脅威ですね…まさか、私とソウヤ様の2人きりの空間を邪魔してくるとは…ソラ様はソウヤ様の恋人ですが、正妻の座は譲りませんよ!』
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「ソラは自分の部屋に戻ったのかな?」
そうして、俺はソラの部屋の前まで行き、扉をノックする。
「ソラ、居る?」
俺がそう尋ねると同時に扉が勢いよく開かれ、ソラにそのまま部屋へと引きずり込まれる。
「ソウヤ!こんなに早く会えるなんて思いませんでした!」
そう言いながら、ソラは俺を強く抱きしめる。
「あはは…もっとソラと話したくてさ。俺も外に出てきちゃった」
「そうだったんですね…えへへ、嬉しいです!ソウヤも同じ気持ちで…」
そう言って、ソラは笑みを浮かべる。
「ソウヤ…今日は久しぶりにイチャイチャしましょうね!」
「うん、そうだな!そうしようか」
そう会話を交わし、俺とソラはそっとキスをするのだった。
といった感じのメインルート第63話でした!
下にちょっとした短編を書いているので、良ければご覧ください!
〜虫さされ〜
「ソラちゃん、おはよう!」
「おはようございます!ましろさん!」
「あれ?ソラちゃん、首に絆創膏を貼ってあるけど、どうしたの?」
「えっと、これはですね…」
「もしかして、虫さされかな…」
「は、はい!そうなんです!虫さされなんですよ…あはは」
ソラちゃんがそう誤魔化すように笑う。
首に虫さされなんて、そんなこともあるんだね。
(ソウヤに首にキスされたなんて、皆さんには言えませんよね…流石に恥ずかしいですし…まぁ、ソウヤにそういうことされるのは嫌じゃないですけど…)
ソラちゃんの顔が少し赤くなっているのを見ながら、私はソラちゃんと一緒に移動するのだった。
といった感じの短編でした!それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!